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今週の新興市場では、日経平均とともにマザーズ指数、日経ジャスダック平均も2週連続で上昇した。米国で金融引き締め観測が一段と強まり、米金利が上昇したことで中小型グロース(成長)株に売りが出る場面もあった。しかし、ハイテク株比率の高い米ナスダック総合指数、それに国内では日経平均の上昇基調が続き、マザーズでも個人投資家のセンチメントが上向いた。もっとも主力株は高安まちまちで、値動きの軽い小型材料株に物色の矛先が向いた。なお、週間の騰落率は、日経平均が+4.9%であったのに対して、マザーズ指数は+2.8%、日経ジャスダック平均は+1.7%だった。
個別では、マザーズ時価総額上位のメルカリ<4385>が週間で4.7%高、フリー<4478>が同9.0%高と堅調。売買代金上位ではグローバルウェイ<3936>やエッジテクノロジー<4268>の活況が続いた。また、インターファクトリー<4057>やリボミック<4591>が週間のマザーズ上昇率上位に顔を出した。リボミックは開発薬の試験結果が好感された。一方、ビジョナル<4194>は同6.9%安となり、売買代金上位ではBASE<4477>やFRONTEO<2158>が軟調だった。また、リニューアブル・ジャパン<9522>などが下落率上位に顔を出した。ジャスダック主力は日本マクドナルドHD<2702>が同0.2%安となるなどおおむね小動きだったが、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は同1.4%高、セリア<2782>は同4.0%高となった。売買代金上位ではフェローテックHD<6890>や東洋合成工業<4970>に買い。また、リベルタ<4935>などが週間のジャスダック上昇率上位に顔を出した。一方、ウエストHD<1407>は同4.3%安となり、リリカラ<9827>などが下落率上位に顔を出した。IPOでは、3月23日マザーズ上場のTORICO<7138>が公開価格を47.6%上回る初値を付けた。公開規模が非常に小さく、一部上場前株主の売却制限解除ライン手前まで初値を伸ばした。
来週の新興市場では、やや上値が重くなってくるとみておきたい。3月29日の権利付き最終売買日やその後の新年度相場入りに向けて需給良化や一段の株高への期待が続き、マザーズでも根強い買いが入るだろう。ただ、今週末には外資系証券の株価指数先物の買い戻しに一服感が出てきて、米国でもナスダック総合指数の上値が重かった。米10年物国債利回りは一時2.5%台に乗せるなど急ピッチの上昇が続き、グロース色の強いマザーズ銘柄にとって好環境とは言えない。前回の当欄で述べた「リバーサル(株価の反転上昇)の賞味期限」を意識するタイミングが近づきつつあるとも考えられる。
一方、いわゆる「リオープニング(経済再開)」銘柄の一角で業績・株価に回復感が出てきたことから、新興市場でもアドベンチャー<6030>などに注目したい。足元で取り沙汰されている追加経済対策に需要喚起策が盛り込まれる可能性もあるだろう。エネルギー政策に絡みウエストHDも引き続き注目。
IPO関連では、3月28日にメンタルヘルステクノロジーズ<9218>がマザーズへ、30日にギックス<9219>がマザーズへ、31日にノバック<5079>が東証2部へそれぞれ新規上場する。現在の東証市場区分における最後のIPOとして注目されそうだ。なお、今週はライブ配信サービス「ツイキャス」のモイ<5031>(4月27日、グロース)など4社の新規上場が発表されている。
<FA>
個別では、マザーズ時価総額上位のメルカリ<4385>が週間で4.7%高、フリー<4478>が同9.0%高と堅調。売買代金上位ではグローバルウェイ<3936>やエッジテクノロジー<4268>の活況が続いた。また、インターファクトリー<4057>やリボミック<4591>が週間のマザーズ上昇率上位に顔を出した。リボミックは開発薬の試験結果が好感された。一方、ビジョナル<4194>は同6.9%安となり、売買代金上位ではBASE<4477>やFRONTEO<2158>が軟調だった。また、リニューアブル・ジャパン<9522>などが下落率上位に顔を出した。ジャスダック主力は日本マクドナルドHD<2702>が同0.2%安となるなどおおむね小動きだったが、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は同1.4%高、セリア<2782>は同4.0%高となった。売買代金上位ではフェローテックHD<6890>や東洋合成工業<4970>に買い。また、リベルタ<4935>などが週間のジャスダック上昇率上位に顔を出した。一方、ウエストHD<1407>は同4.3%安となり、リリカラ<9827>などが下落率上位に顔を出した。IPOでは、3月23日マザーズ上場のTORICO<7138>が公開価格を47.6%上回る初値を付けた。公開規模が非常に小さく、一部上場前株主の売却制限解除ライン手前まで初値を伸ばした。
来週の新興市場では、やや上値が重くなってくるとみておきたい。3月29日の権利付き最終売買日やその後の新年度相場入りに向けて需給良化や一段の株高への期待が続き、マザーズでも根強い買いが入るだろう。ただ、今週末には外資系証券の株価指数先物の買い戻しに一服感が出てきて、米国でもナスダック総合指数の上値が重かった。米10年物国債利回りは一時2.5%台に乗せるなど急ピッチの上昇が続き、グロース色の強いマザーズ銘柄にとって好環境とは言えない。前回の当欄で述べた「リバーサル(株価の反転上昇)の賞味期限」を意識するタイミングが近づきつつあるとも考えられる。
一方、いわゆる「リオープニング(経済再開)」銘柄の一角で業績・株価に回復感が出てきたことから、新興市場でもアドベンチャー<6030>などに注目したい。足元で取り沙汰されている追加経済対策に需要喚起策が盛り込まれる可能性もあるだろう。エネルギー政策に絡みウエストHDも引き続き注目。
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<FA>
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