フマキラ、前期経常を22％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額

　フマキラー <4998> [東証２] が4月30日後場(13:30)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の33.1億円→40.3億円(前の期は20.2億円)に22.0％上方修正し、増益率が63.8％増→99.9％増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の8.3億円→15.6億円(前年同期は15.9億円)に87.6％増額し、減益率が47.8％減→2.1％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の22円→24円(前の期は20円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（連結業績） 連結業績につきましては、個別業績予想の修正と、インドネシアの子会社において現地監査法人から指摘を受けて、販管費として計上した費用の一部を売上控除に変更したこと等から、売上は前回発表から減少しましたが、利益面では前回発表を上回る見込みです。（個別業績）　個別業績につきましては、売上高は主力の殺虫剤が、3月の気候条件がよかったこともあり、発表を上回る出荷となりました。また販促経費が前期より減少することを見込んでおりましたが、最終的には直近の発表より減少したことも増収要因となり、前回発表予想を上回る見込みです。利益面につきましては、売上の増加による粗利の増加から、経常利益、当期純利益は前回発表予想数値を上回る見込みです。

　当社は、業績や将来の事業展開、内部留保などを総合的に勘案しつつ、株主様への安定的かつ継続的な配当を実施していくことを経営の重要課題として位置づけております。2021年３月期の期末配当予想につきましては、特別配当を含めて1株当たり22円としておりましたが、このたびの業績予想を踏まえ、特別配当２円を加えた計24円とさせていただきます。※　上記の予想は、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の経済・事業環境の変動等の事業リスクや不確定要因により、予想数字と異なる場合があります。