イハラケミカルは反落、第３四半期増益と記念配発表も材料出尽くし感

　イハラケミカル工業＜4989.T＞は反落。９日の取引終了後、第３四半期の増収増益と期末の記念配当実施を発表したが、株価は軟調に推移している。
　１４年１０月期第３四半期（１３年１１月～１４年７月）の連結業績は、売上高が前年同期比２４．５％増の２８１億４５００万円、純利益は同３０．９％増の２０億２７００万円だった。農薬は、国内向け芝用除草剤や殺菌剤などが伸びたほか、海外向けは水稲用や畑作用除草剤などが好調だった。また、１４年１０月期の期末配当に記念配当５円を実施すると発表した。創立５０周年を記念したもので、普通配当５円を含め期末一括配当は１０円（前期比５円増）とする。
　株価は朝方、小高く始まったが、買い一巡後は値を下げる展開。業績好調などが評価され、株価は７月以降急上昇し９日には１０９５円の年初来高値をつけていただけに、この日は目先の材料出尽くし感から売りが先行した格好だ。

イハラケミカルの株価は１２時４６分現在１０３２円（▼５０円）




出所：株経通信（株式会社みんかぶ）