イーエムシステムズのニュース
~薬局・クリニック・介護/福祉施設の三位一体で、完全課金型ビジネスを推進~
【ポイント】
・フルサブスク型のMAPsシリーズの製品が出そろった。今期は全面的にマーケティングしていく。契約件数の増大が期待できよう。SaaSの本格化に向けて、新組織を立ち上げ、新しいEM MODELの確立を目指す。まずはインサイドセールスを強化していく。
・前期は、マイナンバーカードや健康保険証によるオンライン資格確認システムの導入が、初期売上を牽引した。今期も継続しよう。加えて、電子処方箋システムの導入も1月からスタートした。当初の動きは緩やかであろうが、いずれ本格化してこよう。
・昨年8月にMAPs for NURSING CARE(新しい介護/福祉システム)を発売した。LIFE(エビデンスに基づく長期的介護情報システム)に対応し、業務負担の効率化が図れる上、医療との情報連携も進むことになる。システムのOEM提供も期待できよう。
・昨年12月に調剤向けMAPsで、新バージョンMAPs for PHARMACY DXを発売した。薬局のDX〈デジタルトランスフォーメーション〉を3つの側面からサポートする。①医療機関・患者双方とのつながり、②業務の正確性・継続性との連動、③薬局経営本部のインテリジェント化である。このサービスは画期的で、今後の需要を牽引しよう。
・クラウド型の新共通情報システム基盤MAPsシリーズが揃ってきたので、企業イメージを訴求する広告宣伝を前期の4Qから拡大させ、今期も継続する方針である。この広告宣伝は好評で、EMシステムズの企業としての認知度を大幅にアップさせよう。
・2022年12月期から新中期3ヵ年計画をスタートさせた。フル課金型のビジネスモデルによって競争力は大幅に高まるので、調剤システム、医科システム、介護/福祉向けシステムで、三位一体経営を推進しつつ、シェアアップを図っていく。新たな連携を求めた資本業務提携も活発化しよう。
・中期計画では2024年12月期に経常利益40億円を目標とする。MAPsシリーズの効果で、目標は十分達成できよう。ネットワーク化の進展と、サブスク型ストック効果による3部門の収益力向上につれて、株式市場での評価は一段と高まってこよう。
目次
1.特色 薬局向け処方箋処理システム(レセコン)で業界トップ
2.強み 画期的な新システムMAPsシリーズの開発
3.中期経営計画 完全ストック型月額課金ビジネスモデルが本格化
4.当面の業績 オンライン資格確認システムが業績を牽引
5.企業評価 ストック効果の拡大局面へ
企業レーティング | A |
---|---|
株価 (2023年3月14日) |
800円 |
時価総額 | 596億円 (74.51百万株) |
PBR | 2.91倍 |
ROE | 12.0% |
PER | 24.0倍 |
配当利回り | 1.5% |
総資産 | 26349百万円 |
純資産 | 19503百万円 |
自己資本比率 | 73.7% |
BPS | 274.9円 |
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | 配当 |
---|---|---|---|---|---|---|
2015.3 | 11257 | 1232 | 1702 | 965 | 15.0 | 5.62 |
2016.3 | 13199 | 1861 | 2446 | 1621 | 23.4 | 5.87 |
2017.3 | 13676 | 2597 | 3163 | 2116 | 30.2 | 7.75 |
2018.3 | 13953 | 3063 | 3618 | 2369 | 33.4 | 9.25 |
2019.3 | 13133 | 2622 | 3248 | 1971 | 27.9 | 9.50 |
2020.3 | 14023 | 1583 | 2179 | 1393 | 19.7 | 10.0 |
2020.12 | 9660 | 1037 | 1469 | 1062 | 15.0 | 10.0 |
2021.12 | 14436 | 1870 | 2607 | 1829 | 25.7 | 11.0 |
2022.12 | 16919 | 2395 | 2791 | 1893 | 26.8 | 12.0 |
2023.12(予) | 20000 | 3000 | 3500 | 2350 | 33.3 | 12.0 |
2024.12(予) | 19500 | 3500 | 4000 | 2720 | 38.5 | 13.0 |
(2022.12ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2016年4月1日、2018年3月1日、2020年1月1日に各々1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。2020年12月期より決算期を変更、この期は9カ月決算。
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。
レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/emsisutemuzu202303.pdf
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