イーエムシステムズのニュース
~薬局・クリニック・介護/福祉施設を繋ぎ、EHR(医療情報連携)を推進~
【ポイント】
・新型コロナウイルスの影響は、市場構造の変化を加速している。クリニック、調剤薬局、介護福祉の分野において、非接触型サービスが本格的に工夫され、効率化も図られよう。対面型の営業からWebを活用した新しいマーケティングも既に開始されている。
・当社は、完全ストック型課金モデルへの転換を進めている。クラウド型の新共通情報システム基盤(MAPsマップスシリーズ)は画期的で、ソフト中心で使い易く、従来のようなサポートがいらない。医科向けに続き、調剤薬局向けのシステムも市場投入が本格化しつつある。この夏からは全国への展開も始まっていこう。
・創業40周年を機に、創業者から2代目にトップマネジメントが交代する。國光常務が新社長として、次第にリーダーシップを発揮しよう。今期から決算期を変更、2020年12月期は9ヵ月決算となる。4月に薬価改定や診療報酬の改定があるので、そのためのシステム対応や顧客対応を避けて、経営戦略をスムーズに実行するには12月決算が最適と判断した。
・フル課金型へのシフトによって価格競争力は大幅に高まるので、調剤システムのシェアを32%から50%へ高める計画である。初期収入がなくなる分、スタート時の業績は大幅に落ち込む。しかし、3年後からは完全ストック型の課金モデルが寄与し、5年目には過去最高の業績が達成できよう。
・中期5ヵ年計画では、介護福祉向けシステムを第3の柱にすべく推進している。2件の事業・企業買収で、システムを提供する施設数を業界6位の1.35万件へ、一気に増やした。クラウド型の課金型モデルで、業界トップクラスを狙っている。
・中期計画では経常利益51億円を目標としているが、新製品の投入の遅れやコロナショックの影響もあり、当初よりは2年程度ずれ込むことになろうが、十分射程に入っている。ネットワーク化の進展と月額課金のサブスク型ストック効果による3部門の収益力向上とともに、株式市場での評価も大幅に高まってこよう。
目 次
1.特色 薬局向け処方箋処理システム(レセコン)で業界トップ
2.強み 他社に真似のできない課金システムを確立
3.中期経営計画 完全ストック型月額課金ビジネスモデルへの転換を開始
4.当面の業績 戦略遂行による当面の減益は想定内
5.企業評価 業績浮上後は会社計画を上回るストック効果を期待
企業レーティング | A |
---|---|
株価 (2020年5月22日) |
787円 |
時価総額 | 583億円 (73.85百万株) |
PBR | 3.18倍 |
ROE | 9.3% |
PER | 33.9倍 |
配当利回り | 1.3% |
総資産 | 23451百万円 |
純資産 | 17676百万円 |
自己資本比率 | 75.0% |
BPS | 247.3円 |
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | 配当 |
---|---|---|---|---|---|---|
2011.3 | 8202 | 86 | 318 | 1149 | 18.2 | 2.25 |
2012.3 | 9013 | 835 | 977 | 447 | 7.3 | 2.62 |
2013.3 | 10257 | 1209 | 1766 | 1076 | 17.6 | 3.75 |
2014.3 | 11369 | 1672 | 2284 | 1420 | 22.8 | 4.62 |
2015.3 | 11257 | 1232 | 1702 | 965 | 15.0 | 5.62 |
2016.3 | 13199 | 1861 | 2446 | 1621 | 23.4 | 5.87 |
2017.3 | 13676 | 2597 | 3163 | 2116 | 30.2 | 7.75 |
2018.3 | 13953 | 3063 | 3618 | 2369 | 33.4 | 9.25 |
2019.3 | 13133 | 2622 | 3248 | 1971 | 27.9 | 9.50 |
2020.3 | 14023 | 1583 | 2179 | 1393 | 19.7 | 10.00 |
2020.12(予) | 10100 | 1130 | 1560 | 1080 | 15.2 | 10.00 |
2021.12(予) | 13500 | 1800 | 2400 | 1650 | 23.2 | 10.00 |
(2020.3ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは来期予想ベース。2016年4月1日、2018年3月1日、2020年1月1日に各々1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。2020年12月期より決算期変更、この期は9カ月決算。
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。
レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/emsisutemuzu202005.pdf
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