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日ダイナミク Research Memo(2):IT関連のシステム開発、サポート&サービス、及びパーキングシステムが柱

配信元:フィスコ
投稿:2018/06/22 12:01
■会社概要

1. 会社概要
日本コンピュータ・ダイナミクス<4783>はトータル・ソリューション・プロバイダーとして、IT関連のシステム開発事業(システム・インテグレーション)、サポート&サービス事業(サービス・インテグレーション)及びITソリューションのノウハウを活用して参入した駐輪場関連のパーキングシステム事業(パーキング・ソリューション)を展開し、経営の3本柱としている。

同社の事業拠点は本社(東京都品川区)、江東サービスセンター(東京都江東区)、福岡営業所(福岡県福岡市)、福岡デリバリセンター(福岡県福岡市)及び長崎営業所(長崎県長崎市)である。

またグループは同社、100%子会社のNCDテクノロジー(株)、(株)ゼクシス、天津恩馳徳信息系統開発有限公司(NCD China)、East Ambition(株)、及びNCDプロス(株)(2018年3月設立)で構成されている。子会社のNCDテクノロジー及びゼクシスはシステム開発・サポート&サービスのIT関連事業、NCD Chinaは中国におけるIT関連事業、East Ambitionはアジア諸国の優秀な人材を日本企業に斡旋する有料職業紹介事業、NCDプロスは駐輪場管理・運営事業を行っている。

2018年3月期末の資本金は438百万円、自己資本比率は27.8%、1株当たり純資産は387円80銭、発行済株式数(自己株式含む)は8,800,000株である。

2. 沿革
1967年3月に設立してシステム開発事業を開始し、1995年10月サポート&サービス事業、1997年10月パーキングシステム事業を開始した。また2000年9月には日本証券業協会に店頭登録(取引所の合併等に伴い現JASDAQ上場)した。独立系システムインテグレータのパイオニアで、2017年3月に創立50周年を迎えている。

■事業概要

日本コンピュータ・ダイナミクス<4783>はトータル・ソリューション・プロバイダーとして、IT関連のシステム開発事業(システム・インテグレーション)、サポート&サービス事業(サービス・インテグレーション)及びITソリューションのノウハウを活用して参入した駐輪場関連のパーキングシステム事業(パーキング・ソリューション)を展開し、経営の3本柱としている。50年にわたる豊富な実績とともに、最新の情報技術と豊富なアプリケーション知識を活用して、ワンストップでサービス提供するトータルソリューションが強みである。

1. システム開発事業
システム開発事業は、システム構築ソリューション、インフラ構築ソリューション、パッケージ・ソリューションなど、基幹業務系システムを中心に企画・設計・構築・導入を受託するシステム・インテグレーションを展開している。豊富な実績とノウハウ、最新の技術力、柔軟な応用力が強みである。

大規模システム構築から小規模システム構築まで50年にわたる豊富な実績で培ったノウハウを基に、同社独自のシステム開発標準NS-SD(NCD Standard System Development)や、プロジェクト管理標準NS-PM(NCD Standard Project Management)を構築し、安定した品質を担保したシステム開発を実現している。サポート&サービス事業とともに、優良顧客との継続取引が多いことも特徴だ。

クラウド分野に関しては、パブリッククラウドベンダー最大手であるAmazon(アマゾン・ドット・コム)のAWS(Amazon Web Service)を、同社の駐輪事業基幹システム基盤に採用して構築・運用ノウハウを蓄積するとともに、AWS活用ソリューションとしてサービス提供している。

パッケージ・ソリューションは、中堅企業のように短期間かつ低コストでシステムを導入したい企業向けのソリューションとして、戦略的パートナー企業のパッケージソフトの導入・カスタマイズ・運用支援などのソリューションを提供している。Oracle(オラクル)のアプリケーション、オービックビジネスコンサルタント(OBC)<4733>の基幹業務システム「奉行シリーズ」、Salesforce.com(セールスフォース・ドットコム)の世界No.1のCRMプラットフォーム「salesforce」、東洋ビジネスエンジニアリング<4828>のグローバル対応ERP「mcframe GA」、中国・用友軟件の中国シェアNo.1のERP「用友」などに対応し、自社開発したオリジナルの連携パッケージツールも提供している。

2. サポート&サービス事業
サポート&サービス事業は、アプリケーション保守・運用ソリューション、インフラ保守・運用ソリューション、業務サポート・ソリューションなど、顧客のシステムやアプリケーションの保守・運用をアウトソーシングサービスの形で受託するサービス・インテグレーションを展開している。

複合障害にも対処できる専門の技術者集団が、顧客のシステム運用部門に代わって包括サポートする保守・運用アウトソーシングサービスである。2004年本社内に立ち上げたMSC(マネージドサービスセンター)において、24時間・365日対応のリモート監視、ヘルプデスク、クラウドサービスなどによって、システムやアプリケーションの保守・運用に関するワンストップサポートを実現している。

大手生保向けサポートサービス案件では、ヘルプデスクサポート業務やインフラサポート業務での実績に加えて、顧客のもとでサポートを行うオンサイト業務もサービス提供している。

またインフラ保守・運用ソリューションでは、ITIL(Information Technology Infrastructure Library)に準拠した同社の運用標準ND-OS(NCD Standard Operation Service)を構築し、顧客のITインフラ運用管理コストの削減を図っている。

豊富な実績で培ったノウハウ、迅速な対応力、柔軟なサービス力、包括的サポートなどを強みとして、同社がシステム構築を受託した顧客の保守・運用にとどまらず、他社が構築したシステムやアプリケーションの保守・運用を受託していることも特徴だ。なお業務拡大に伴って2019年3月期に第2MSC(マネージドサービスセンター)を長崎営業所に開設する予定だ。

3. パーキングシステム事業
パーキングシステム事業は、電磁ロック式の無人駐輪場の管理・運営を主力として、駐輪場に関する総合コンサルティング、駐輪場管理・運営システム及び機器の販売も行っている。ITを活用することで駐輪場の管理・運営業務を省力化・効率化するだけでなく、全国の街から放置自転車等の駐輪問題をなくし、交通混雑緩和対策、土地有効活用、地域・街づくり、CO2(二酸化炭素)排出削減による地球環境改善などにも貢献するビジネスである。

「ITと自転車で街と未来を変えていきたい」という思いから、二次元コードを使った、月極駐輪場の登録管理を手がけ、これをきっかけにパーキングシステム事業を開始した。当初は電磁ロック式駐輪機器や料金精算機の売り切りが中心だったが、培ってきたIT技術を生かして、遠隔操作による駐輪場の無人管理を実現した。月極めが主流だった駐輪場業界において「コイン駐輪場」(時間貸し無人駐輪場)のパイオニアとなり事業を拡大している。

具体的には、時間貸し無人駐輪場の「EcoStation21」(1999年~)、自転車シェアリングサービスの「ecoport」(2009年~)、及び月極め駐輪場の「ECOPOOL」(2013年~)を、首都圏の駅周辺を中心として、全国の駅周辺、商業施設、オフィスビル、観光地、道路などに展開している。

2018年4月1日現在の管理現場数・管理台数は1,639ヶ所・425,189台に達している。全国の地方自治体、鉄道会社、商業施設などに幅広く支持され、電磁ロック式駐輪場設置台数は国内No1.である。

自治体との取引では、自治体から指定管理者に選定され、官民協働による施設の設置・運営を行い、自治体と共に街づくりを支援している。また2017年8月には指定管理者として東京都立川市の駐輪場運営を行っているなかで、自主事業の一環としてレンタサイクルを開始した。2017年9月には、駅前放置自転車対策への取り組みが評価され、東京都知事から感謝状を授与された。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

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配信元: フィスコ
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