＜話題の焦点＞＝迫るＷＳ２００３のサポート終了、サーバーＯＳ移行支援企業に特需期待

　米・マイクロソフト社は、パソコンで利用されているクライアントＯＳでは「ウィンドウズＸＰ」のサポートを２０１４年４月に終了したが、これに続き１５年７月にはサーバー用ＯＳでも「ウィンドウズサーバー２００３」（ＷＳ２００３）のサポートを終了する。サーバーＯＳの移行にはクライアントＯＳ以上に時間を要することから、システム開発会社を含めて今後、移行支援の動きが活発化しそうだ。

　多くの企業で業務アプリケーションなどの重要なシステムがＷＳ２００３を搭載したサーバーで稼働している。この状況を踏まえてマイクロソフト社では１０年７月のメインストリームサポート終了後に延長サポートを続けていた。しかし、セキュリティー問題などが大きくクローズアップされるなかで、延長サポートを１５年７月に終了し、機能強化に加え安全性が高い最新サーバーＯＳ「ウィンドウズサーバー２０１２　Ｒ２」（ＷＳ２０１２　Ｒ２）への移行を促している。

　ただ、クライアントＯＳとは異なり、サーバーＯＳのサポート終了は、特に中小企業ではあまり浸透していないのが現状だ。最新サーバーＯＳへの移行には、相当の準備期間が必要になることから、これをサポートする企業の存在は必要不可欠だ。

　以下は、「ＷＳ２０１２　Ｒ２」への移行を支援する主な関連企業。情報サービス大手で、中堅や中小企業の顧客を多く抱える大塚商会<4768.T>などに特需が期待される。

◆ウィンドウズサーバーの関連銘柄

銘柄<コード>　　　　　コメント
さくら<3778.T>　　　　同社専用サーバーとクラウドでＷＳ２０１２　Ｒ２を提供
ＯＢＣ<4733.T>　　　　日本マイクロソフトと「奉行シリーズ」の最新環境への移行支援で協業
大塚商会<4768.T>　　　中小企業の移行支援で特需期待
富士ソフト<9749.T>　　ＷＳ２０１２　Ｒ２への簡単かつ短期間の移行支援を提供


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）