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同証券では13年12月期連結営業利益を270億円(前期比20.4%増、会社側計画は264億円)と試算。好調の背景として、(1)大幅な円安(2)北米でのマーケティング費用抑制(3)欧米先進国でのIT投資回復(4)日本でのXP更新特需(5)給与賞与・外部委託費抑制――などを挙げている。
また、クラウド製品が高成長から売上比重を増すことで、成長率は将来ほど加速し、連結1株利益とPERの上昇をけん引する可能性があるとコメント。3-5年程度の長期投資向きと考えるとしている。
一方で、セキュリティー企業の国際的再編劇が突発しており、中小ベンチャー企業が強大なライバルとなる可能性もあると予想。同社は潤沢な金融資産を有することから、国際的な再編劇の勝者となる期待が生じれば、株価も飛躍的な上昇をみせる可能性があるものの、現時点では強力な打開策を欠いていると指摘している。
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円高で売られているのだろうが、手が動かない。
個人、法人用で国内首位。世界3位
SNS対応強化した新シリーズ投入。スマホ探索などサポート機能も充実し拡販。法人向けにファイル共有対策品投入。利便性など武器に市場開拓。
セキュリティソフトは国内スマホ用好調、法人向け尻上がり。米国量販店向けリベート抑制想定以上。14年12月期は標的型攻撃対応など法人向け続伸。スマホ用膨らむ。単価高いサポート付き製品伸長。
トレンドがウリ気配、前12月期利益下振れで今期も2ケタ減益予想
トレンドマイクロがウリ気配で始まった。同社は18日取引終了後、16年12月期の連結業績予想を発表したが、売上高は1388億円(前期比11.6%増)と増収見通しながら、営業利益は273億円(同11.9%減)、最終利益は187億円(同12.8%減)と減益を見込んでいる。近年激化するサイバー攻撃に対するニーズを取り込む目的で、米ヒューレッド・パッカードの情報セキュリティー事業の一部を買収したことから売上高は2ケタの増収となる見通しだが、利益面では買収に伴うのれん償却費用計上が負担となり2ケタ減益を見込む。
15年12月期連結決算は売上高1243億1700万円(前の期比7.9%増)、営業利益309億7600万円(同8.0%減)、最終利益214億3500万円(同3.9%減)だった。国内外で高まる法人の業務システム向けセキュリティー需要を売り上げ拡大に反映させたが、人件費をはじめとするコスト増が響き、営業、最終利益ともに下振れして前の期比減益となった。これまで未定だった年間配当も110円としており前の期比6円の減配となる。これを受けて失望売りがかさむ展開となった。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)