25日の東京市場で、スマートフォン向け無料通話・チャットアプリのLINE関連とされる銘柄が買われている。25日付の日本経済新聞で「LINE（東京・渋谷、森川亮社長）は、東京証券取引所に上場する方針を固めた。時期は2014年夏をメドに調整しているとみられ、時価総額は１兆円規模になる可能性がある。上場で調達する資金はアジアなど海外事業の強化に充てる」と報じられたためだ。

　マザーズ市場では、LINE向けにキャラクター配信を手がけるメディア工房が、値幅制限の上限となる４万円ストップ高の19万9300円まで上昇し、同水準で買い気配で推移しているほか、LINEや米ツィッターと提携しているアドウェイズが前日比382円高の2149円まで変われ、全市場ベースで値上がり率ベストテン入りしている。

　このほか、LINEスタンプを手がけるネオスが東証１部の値上がり率トップとなり、ジャスダック上場のイマジニアも続急伸している。LINEの上場観測は以前から囁かれていたが、これらの銘柄は値動き自体が買い材料となるため、短期資金が向かいやすい。