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アルプス技研のニュース
*13:03JST アルプス技研 Research Memo(3):2024年12月期上期は計画を上回る増収増益
■アルプス技研<4641> の業績推移
2024年12月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比5.6%増の24,098百万円、営業利益が同3.2%増の2,457百万円、経常利益が同1.8%増の2,515百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同11.6%減の1,603百万円と純利益を除いて増収増益となり、売上高及び各利益ともに計画を上回る進捗となっている。なお、純利益のみ減益となったのは、前年同期における一過性要因(投資有価証券売却益等)のはく落によるものである。
半導体関連や次世代車の開発が激化する自動車業界などを中心に研究開発投資が堅調に推移するなか、稼働人数の拡大(高稼働率の維持)と契約単価の向上による「アウトソーシングサービス事業」の伸びが増収に寄与した。一方、「グローバル事業」は、前期に完工した大型案件の反動減により減収となったものの、想定内である。また、新たに追加された「その他」については、サービス付き高齢者住宅事業がまだ小規模ながら売上高の上乗せ要因となった。
損益面では、処遇改善に伴って売上原価が増加したものの、増収によりカバーし営業利益は増益となった。営業利益率も10%超えを維持することができた。
財務面では、「たんぽぽ四季の森」の連結化等により総資産は前期末比7.2%増の26,384百万円に増加した。一方、自己資本も内部留保の積み増し等により同5.2%増の17,703百万円に増加したことから、自己資本比率は66.0%(前期末は67.2%)とほぼ横ばいで推移した。
(1) アウトソーシングサービス事業
売上高は前年同期比7.5%増の22,445百万円、セグメント利益は同13.9%増の2,253百万円となった。技術社員数の増加と高稼働率の維持により稼働人数が拡大したことや、契約単価の向上により同社単体業績が順調に伸長した。
重視する業績指標(単体)である技術社員数は4,612名(前年同期比55名増)、稼働人数は4,472名(同92名増)に拡大した。上期平均の稼働率は新卒技術者(200名強)を含めて96.3%(前年同期は95.2%)と高い水準を確保することができた。1人当たりの「契約単価」も賃上げ機運による追い風や市場評価を高める取り組み※により4,314円(同161円増)に大きく増加した。一方、稼働工数については働き方改革の流れに伴う残業減少により160.4時間(同2.5時間減)に減少した。
※ 各々のキャリアプランに基づく能力開発プログラムや計画的なローテーション
グループ各社については、アルプスビジネスサービスが堅調に推移したほか、デジタル・スパイスが航空宇宙関連の受注増により大きく拡大してきた。また、新規事業についても、農業関連分野を手掛けるアルプスアグリキャリアが外国籍人材の受け入れとともに順調に伸び、訪問介護サービスを展開しているアルプスケアハートも神奈川県を中心とした事務所増設により、まだ小規模ながら着実な伸びを続けている。
損益面では、処遇改善に伴う原価増に加え、新規事業(農業及び介護関連分野)への先行費用が続いているものの、増収による収益の底上げで増益を確保し、セグメント利益率も10.0%(前年同期は9.5%)と高い水準を確保した。
(2) グローバル事業
売上高は前年同期比17.0%減の1,618百万円、セグメント利益は同43.8%減の225百万円となった。前期に完工した大型案件の反動減により減収減益となったが、その点は想定内である。
(3) その他
売上高は34百万円、セグメント損失は23百万円となった。2024年1月4日に連結化したサービス付き高齢者向け住宅「たんぽぽ四季の森」が業績に寄与した一方、2024年5月7日にオープンした未来型賃貸住宅「ふれあいの杜 さがみ湖」への先行費用によりセグメント損失を計上した。ただ、通期では、稼働率の高まりとともに黒字化を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<HN>
2024年12月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比5.6%増の24,098百万円、営業利益が同3.2%増の2,457百万円、経常利益が同1.8%増の2,515百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同11.6%減の1,603百万円と純利益を除いて増収増益となり、売上高及び各利益ともに計画を上回る進捗となっている。なお、純利益のみ減益となったのは、前年同期における一過性要因(投資有価証券売却益等)のはく落によるものである。
半導体関連や次世代車の開発が激化する自動車業界などを中心に研究開発投資が堅調に推移するなか、稼働人数の拡大(高稼働率の維持)と契約単価の向上による「アウトソーシングサービス事業」の伸びが増収に寄与した。一方、「グローバル事業」は、前期に完工した大型案件の反動減により減収となったものの、想定内である。また、新たに追加された「その他」については、サービス付き高齢者住宅事業がまだ小規模ながら売上高の上乗せ要因となった。
損益面では、処遇改善に伴って売上原価が増加したものの、増収によりカバーし営業利益は増益となった。営業利益率も10%超えを維持することができた。
財務面では、「たんぽぽ四季の森」の連結化等により総資産は前期末比7.2%増の26,384百万円に増加した。一方、自己資本も内部留保の積み増し等により同5.2%増の17,703百万円に増加したことから、自己資本比率は66.0%(前期末は67.2%)とほぼ横ばいで推移した。
(1) アウトソーシングサービス事業
売上高は前年同期比7.5%増の22,445百万円、セグメント利益は同13.9%増の2,253百万円となった。技術社員数の増加と高稼働率の維持により稼働人数が拡大したことや、契約単価の向上により同社単体業績が順調に伸長した。
重視する業績指標(単体)である技術社員数は4,612名(前年同期比55名増)、稼働人数は4,472名(同92名増)に拡大した。上期平均の稼働率は新卒技術者(200名強)を含めて96.3%(前年同期は95.2%)と高い水準を確保することができた。1人当たりの「契約単価」も賃上げ機運による追い風や市場評価を高める取り組み※により4,314円(同161円増)に大きく増加した。一方、稼働工数については働き方改革の流れに伴う残業減少により160.4時間(同2.5時間減)に減少した。
※ 各々のキャリアプランに基づく能力開発プログラムや計画的なローテーション
グループ各社については、アルプスビジネスサービスが堅調に推移したほか、デジタル・スパイスが航空宇宙関連の受注増により大きく拡大してきた。また、新規事業についても、農業関連分野を手掛けるアルプスアグリキャリアが外国籍人材の受け入れとともに順調に伸び、訪問介護サービスを展開しているアルプスケアハートも神奈川県を中心とした事務所増設により、まだ小規模ながら着実な伸びを続けている。
損益面では、処遇改善に伴う原価増に加え、新規事業(農業及び介護関連分野)への先行費用が続いているものの、増収による収益の底上げで増益を確保し、セグメント利益率も10.0%(前年同期は9.5%)と高い水準を確保した。
(2) グローバル事業
売上高は前年同期比17.0%減の1,618百万円、セグメント利益は同43.8%減の225百万円となった。前期に完工した大型案件の反動減により減収減益となったが、その点は想定内である。
(3) その他
売上高は34百万円、セグメント損失は23百万円となった。2024年1月4日に連結化したサービス付き高齢者向け住宅「たんぽぽ四季の森」が業績に寄与した一方、2024年5月7日にオープンした未来型賃貸住宅「ふれあいの杜 さがみ湖」への先行費用によりセグメント損失を計上した。ただ、通期では、稼働率の高まりとともに黒字化を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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