＜動意株・１９日＞（大引け）＝サカタインクス、ＪＣＵ、東京機など

　サカタインクス<4633.T>＝３日続伸。インキ販売は国内の堅調に加え、アジア向けが大幅に伸長中。原料高に伴う価格改定も順調に進んでいるほか、コスト削減効果も寄与し、１３年３月期の連結経常利益は６４億円（前期比２９．２％増）と過去最高益を更新する見込みで、上振れの可能性も。ＰＥＲ１０倍、ＰＢＲ０．９倍台と指標面での割安感が顕著。

　ＪＣＵ<4975.T>＝大幅高。同社はめっき薬品の大手企業。昨年１０月に荏原ユージライトから社名変更した。プリント配線板用回路向けの薬品需要などが好調。業績は今来期と最高益が見込めることや、中期的には中国や東南アジアなど海外顧客の取り込みが期待される点などを評価して、大和証券では１２日に同社の格付けを「１（買い）」として目標株価を５５００円とするなど市場には強気見通しが浮上。

　東京機械製作所<6335.T>が大幅反発。１５日申込現在の東証の信用倍率が１．１２倍、１８日申込現在の日証金の貸借倍率が１．００倍と拮抗していることから、取組妙味を手掛かりに売り方の買い戻しを狙った短期資金が流入しているようだ。

　極東貿易<8093.T>＝目先売り一巡から切り返す動き。同社は技術系社員で６割を固める機械商社で、海上保安庁や自衛隊向けなど防衛関連に強みを持つが、業績回復色が鮮明でにわかに注目度が増した。加えて、ＰＢＲが０．６倍台と超割安圏にあることが買いの根拠となっている。

　滝沢鉄工所<6121.T>＝４連騰と上値追いに拍車。同社は現在東証２部上場だが、２１日付で１部指定となる予定で、ファンドの新規組み入れ需要などの思惑から短期資金の物色ターゲットとなっている。ＮＣ旋盤の売上高が全体の約７０％を占めており、自動車販売回復の動きを背景に収益環境は追い風局面。

　古野電気<6814.OS>＝３日続伸。魚群探知機や電子海図など船舶用電子機器の世界的企業で、１８日付では韓国に子会社を設立することを発表し、海外事業拡充への期待が高まっている。集計中の前１３年２月期は連結営業利益で前々期比３１．３％減の１５億円予想ながら円安転換の効果などから今期からの回復が期待される。

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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）