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サカタインクスのニュース
■サカタインクス<4633>の業績動向
2. セグメント別動向
セグメント別(連結調整前、為替影響排除前)の動向は以下のとおりである。
印刷インキ・機材(日本)は売上高が前年同期比3.2%減の12,153百万円、営業利益が同161.4%増の223百万円だった。印刷情報関連ではデジタル化の影響に加え、新型コロナウイルス感染症の影響による広告需要の減少が影響し印刷インキ及び機材販売が減少した。パッケージ関連では食品廃棄量削減に向けた取り組みによる包材需要減や、感染症の影響による工業製品向けなどの段ボール需要の減少が影響したが、一方でいわゆる巣ごもり消費増加で加工食品のパッケージや持ち帰り用の袋などの需要が増加した。また、一部原材料価格の下落や出張や営業活動等の抑制に伴う経費の減少も寄与した。
印刷インキ(アジア)は、売上高が同8.8%減の7,873百万円、営業利益が同9.7%減の520百万円だった。パッケージ関連では感染症の影響による加工食品等のパッケージ需要の増加や、先を見越した在庫の積み増しがあり、インドネシアやベトナムなどは比較的堅調に推移したものの、事業活動に大きな制約を受けた中国、インドではマイナスの影響が大きかった。また、中国の環境規制強化に伴う一部原材料の供給不足も昨年後半から継続して影響を受けている。印刷情報関連においても、特に中国では感染症の影響により販売が落ち込んだ。
印刷インキ(米州)は、売上高が同5.5%増の12,827百万円、営業利益が同26.5%増の784百万円だった。印刷情報関連はデジタル化や感染症の影響で減少したものの、パッケージ関連で顧客密着型の技術サービスの充実による高機能インキの拡販が奏功し、感染症の影響によるパッケージ需要の増加もあり、販売数量が大きく増加した。また、原油由来の材料や高騰していたUVインキの材料の価格が抑制されたことも寄与した。
印刷インキ(欧州)は、売上高が同14.0%増の2,752百万円、営業損失が78百万円(前年同期は184百万円の損失)だった。販売体制の強化により全般的に拡販が奏功したことに加え、感染症の影響によるパッケージ需要増で販売数量が増加した。また、フランス工場の閉鎖やスペインでの設備増強によるコスト削減など生産体制の再構築の効果が寄与し始めたことなどから、赤字幅が減少した。
機能性材料は、売上高が同1.5%増の3,111百万円、営業利益が同0.3%減の216百万円だった。インクジェットインキは感染症の影響により中国市場向けの販売が低調であったことなどから前年同期並み、トナーは販売が堅調であったものの前年同期が好調であったこともあり前年同期を下回った。一方、カラーフィルタ用顔料分散液は、パネルディスプレイ市場における供給過剰が和らいだこともあり、前年同期を上回った。
3. 財務状況
2020年12月期第1四半期末の総資産は前期末比2,195百万円減少して146,096百万円となった。新型コロナウイルス感染症の影響への対策等により、現金及び預金、たな卸資産が増加したが、売上債権、有形固定資産及び投資有価証券が減少したことに加え、円高による為替換算の影響を受けた。負債は前期末比1,024百万円増加して67,876百万円となった。仕入れ債務や繰延税金負債の減少に加え円高による為替換算の影響を受けたものの、手元資金の確保により借入金が増加した。純資産は前期末比3,220百万円減少して78,219百万円、自己資本比率は同1.3ポイント下落して50.4%となった。財務の健全性に問題はないだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<EY>
2. セグメント別動向
セグメント別(連結調整前、為替影響排除前)の動向は以下のとおりである。
印刷インキ・機材(日本)は売上高が前年同期比3.2%減の12,153百万円、営業利益が同161.4%増の223百万円だった。印刷情報関連ではデジタル化の影響に加え、新型コロナウイルス感染症の影響による広告需要の減少が影響し印刷インキ及び機材販売が減少した。パッケージ関連では食品廃棄量削減に向けた取り組みによる包材需要減や、感染症の影響による工業製品向けなどの段ボール需要の減少が影響したが、一方でいわゆる巣ごもり消費増加で加工食品のパッケージや持ち帰り用の袋などの需要が増加した。また、一部原材料価格の下落や出張や営業活動等の抑制に伴う経費の減少も寄与した。
印刷インキ(アジア)は、売上高が同8.8%減の7,873百万円、営業利益が同9.7%減の520百万円だった。パッケージ関連では感染症の影響による加工食品等のパッケージ需要の増加や、先を見越した在庫の積み増しがあり、インドネシアやベトナムなどは比較的堅調に推移したものの、事業活動に大きな制約を受けた中国、インドではマイナスの影響が大きかった。また、中国の環境規制強化に伴う一部原材料の供給不足も昨年後半から継続して影響を受けている。印刷情報関連においても、特に中国では感染症の影響により販売が落ち込んだ。
印刷インキ(米州)は、売上高が同5.5%増の12,827百万円、営業利益が同26.5%増の784百万円だった。印刷情報関連はデジタル化や感染症の影響で減少したものの、パッケージ関連で顧客密着型の技術サービスの充実による高機能インキの拡販が奏功し、感染症の影響によるパッケージ需要の増加もあり、販売数量が大きく増加した。また、原油由来の材料や高騰していたUVインキの材料の価格が抑制されたことも寄与した。
印刷インキ(欧州)は、売上高が同14.0%増の2,752百万円、営業損失が78百万円(前年同期は184百万円の損失)だった。販売体制の強化により全般的に拡販が奏功したことに加え、感染症の影響によるパッケージ需要増で販売数量が増加した。また、フランス工場の閉鎖やスペインでの設備増強によるコスト削減など生産体制の再構築の効果が寄与し始めたことなどから、赤字幅が減少した。
機能性材料は、売上高が同1.5%増の3,111百万円、営業利益が同0.3%減の216百万円だった。インクジェットインキは感染症の影響により中国市場向けの販売が低調であったことなどから前年同期並み、トナーは販売が堅調であったものの前年同期が好調であったこともあり前年同期を下回った。一方、カラーフィルタ用顔料分散液は、パネルディスプレイ市場における供給過剰が和らいだこともあり、前年同期を上回った。
3. 財務状況
2020年12月期第1四半期末の総資産は前期末比2,195百万円減少して146,096百万円となった。新型コロナウイルス感染症の影響への対策等により、現金及び預金、たな卸資産が増加したが、売上債権、有形固定資産及び投資有価証券が減少したことに加え、円高による為替換算の影響を受けた。負債は前期末比1,024百万円増加して67,876百万円となった。仕入れ債務や繰延税金負債の減少に加え円高による為替換算の影響を受けたものの、手元資金の確保により借入金が増加した。純資産は前期末比3,220百万円減少して78,219百万円、自己資本比率は同1.3ポイント下落して50.4%となった。財務の健全性に問題はないだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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