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サカタインクスのニュース
■中長期成長戦略
1. 環境配慮型製品へのシフト
印刷用インキの市場動向を見ると、国内印刷用インキ市場の約4割を占め、サカタインクス<4633>が主力としているパッケージ印刷用インキ(段ボールや紙器などパッケージ印刷用のフレキソインキ、食品・化粧品・トイレタリー製品・日用品などフィルムパッケージ印刷用のグラビアインキ、飲料缶など金属缶印刷用のメタルインキ)の市場は拡大基調である。
環境配慮型製品開発・投入を加速、新興国市場で高成長目指す
2. 中期経営計画2020
2017年11月に3ヶ年の「中期経営計画2020(2018年−2020年)Innovation for the Future~未来に向けた革新~」を策定した。
基本方針「ビジュアル・コミュニケーション・テクノロジーの創造」をビジネステーマとして、情報メディアの多様化、食の安心・安全意識の高まり、環境規制の強化を背景とした印刷市場の変化に柔軟に対応し、CSR(企業の社会的責任)活動の充実や環境経営の推進を図ることにより、企業体質・経営基盤の強化に取り組むとしている。そしてコア事業である印刷インキ事業及び機能性材料事業の拡大、コア事業で培った技術の応用展開による新規事業の創出を推進する。
目標数値には2020年12月期の売上高195,000百万円、営業利益13,000百万円、経常利益15,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益9,800百万円、ROE10%以上を掲げている。新規事業の数値は織り込んでいない。前提為替レートは1米ドル=112円である。
印刷インキ事業の成長戦略は、コア施策として既存印刷市場領域における環境配慮型製品の開発・投入、生産性向上製品の拡販、地域密着型製品の拡販を推進する。そして3ヶ年で先進国市場において10%成長、新興国市場において40%成長を目指す。拡販戦略製品は、環境配慮型製品(水性フレキソインキ・グラビアインキ、ノントルエン・ノンVOCインキ、ハイソリッドインキ等)、植物由来材料製品(ボタニカルインキ、ライスインキ等)、生産性向上製品(高感度UVインキ、EB硬化型インキ等)、及び地域密着型製品としている。
機能性材料事業の成長戦略は、デジタル印刷材料分野では産業用インクジェットインキのグローバル展開、新規市場(建材・壁装材、ホーム&テキスタイル、アパレル等)への展開、画像表示材料分野では最先端スペックに合致したカラーフィルター用顔料分散液の開発、中国市場への積極展開、機能性コーティング剤の分野では新機能性材料の開発・市場投入を推進する。
さらに新規事業の創出では、住宅・建築、生活環境、エネルギー、オートモーティブ、エレクトロニクス等、既存の印刷業界以外の分野をターゲットとして、機能性フィルム用材料のガスバリア性コーティング剤、ディスプレイ分野の無機材料分散液、センサー分野でタッチパネル用材料となる光学用透明絶縁材料、メディカル分野で臨床検査用材料となる検査ガラス用コーティング剤、着色剤として新規色材となる加飾成型用着色材料分散体等の開発・事業化を推進する。
3. セグメント別目標と重点施策
セグメント別(連結調整前)の目標数値は、印刷インキ・機材(日本)が売上高59,900百万円で営業利益2,600百万円、印刷インキ(アジア)が売上高46,600百万円で営業利益3,900百万円、印刷インキ(米州)が売上高52,700百万円で営業利益2,500百万円、印刷インキ(欧州)が売上高9,800百万円で営業利益500百万円、機能性材料が売上高17,400百万円で営業利益2,400百万円、その他が売上高16,200百万円で営業利益400百万円としている。
重点施策としては、印刷インキ・機材(日本)では環境配慮型・省エネ志向製品の積極展開、TPM活動の深化と物流最適化によるコスト削減等、印刷インキ(アジア)では地域密着型製品の開発推進とパッケージ分野の更なる拡大、環境配慮型・省エネ志向製品の積極展開等、印刷インキ(米州)ではフレキソ・グラビア・金属缶印刷用メタルインキの拡販、パッケージ関連設備の増強、研究開発拠点集約による開発強化など、印刷インキ(欧州)では拠点再構築による生産・販売体制の強化、ブランド力の強化等、機能性材料事業では差別化製品のタイムリーな開発、戦略的パートナーシップの強化等を推進する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<SF>
1. 環境配慮型製品へのシフト
印刷用インキの市場動向を見ると、国内印刷用インキ市場の約4割を占め、サカタインクス<4633>が主力としているパッケージ印刷用インキ(段ボールや紙器などパッケージ印刷用のフレキソインキ、食品・化粧品・トイレタリー製品・日用品などフィルムパッケージ印刷用のグラビアインキ、飲料缶など金属缶印刷用のメタルインキ)の市場は拡大基調である。
環境配慮型製品開発・投入を加速、新興国市場で高成長目指す
2. 中期経営計画2020
2017年11月に3ヶ年の「中期経営計画2020(2018年−2020年)Innovation for the Future~未来に向けた革新~」を策定した。
基本方針「ビジュアル・コミュニケーション・テクノロジーの創造」をビジネステーマとして、情報メディアの多様化、食の安心・安全意識の高まり、環境規制の強化を背景とした印刷市場の変化に柔軟に対応し、CSR(企業の社会的責任)活動の充実や環境経営の推進を図ることにより、企業体質・経営基盤の強化に取り組むとしている。そしてコア事業である印刷インキ事業及び機能性材料事業の拡大、コア事業で培った技術の応用展開による新規事業の創出を推進する。
目標数値には2020年12月期の売上高195,000百万円、営業利益13,000百万円、経常利益15,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益9,800百万円、ROE10%以上を掲げている。新規事業の数値は織り込んでいない。前提為替レートは1米ドル=112円である。
印刷インキ事業の成長戦略は、コア施策として既存印刷市場領域における環境配慮型製品の開発・投入、生産性向上製品の拡販、地域密着型製品の拡販を推進する。そして3ヶ年で先進国市場において10%成長、新興国市場において40%成長を目指す。拡販戦略製品は、環境配慮型製品(水性フレキソインキ・グラビアインキ、ノントルエン・ノンVOCインキ、ハイソリッドインキ等)、植物由来材料製品(ボタニカルインキ、ライスインキ等)、生産性向上製品(高感度UVインキ、EB硬化型インキ等)、及び地域密着型製品としている。
機能性材料事業の成長戦略は、デジタル印刷材料分野では産業用インクジェットインキのグローバル展開、新規市場(建材・壁装材、ホーム&テキスタイル、アパレル等)への展開、画像表示材料分野では最先端スペックに合致したカラーフィルター用顔料分散液の開発、中国市場への積極展開、機能性コーティング剤の分野では新機能性材料の開発・市場投入を推進する。
さらに新規事業の創出では、住宅・建築、生活環境、エネルギー、オートモーティブ、エレクトロニクス等、既存の印刷業界以外の分野をターゲットとして、機能性フィルム用材料のガスバリア性コーティング剤、ディスプレイ分野の無機材料分散液、センサー分野でタッチパネル用材料となる光学用透明絶縁材料、メディカル分野で臨床検査用材料となる検査ガラス用コーティング剤、着色剤として新規色材となる加飾成型用着色材料分散体等の開発・事業化を推進する。
3. セグメント別目標と重点施策
セグメント別(連結調整前)の目標数値は、印刷インキ・機材(日本)が売上高59,900百万円で営業利益2,600百万円、印刷インキ(アジア)が売上高46,600百万円で営業利益3,900百万円、印刷インキ(米州)が売上高52,700百万円で営業利益2,500百万円、印刷インキ(欧州)が売上高9,800百万円で営業利益500百万円、機能性材料が売上高17,400百万円で営業利益2,400百万円、その他が売上高16,200百万円で営業利益400百万円としている。
重点施策としては、印刷インキ・機材(日本)では環境配慮型・省エネ志向製品の積極展開、TPM活動の深化と物流最適化によるコスト削減等、印刷インキ(アジア)では地域密着型製品の開発推進とパッケージ分野の更なる拡大、環境配慮型・省エネ志向製品の積極展開等、印刷インキ(米州)ではフレキソ・グラビア・金属缶印刷用メタルインキの拡販、パッケージ関連設備の増強、研究開発拠点集約による開発強化など、印刷インキ(欧州)では拠点再構築による生産・販売体制の強化、ブランド力の強化等、機能性材料事業では差別化製品のタイムリーな開発、戦略的パートナーシップの強化等を推進する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<SF>
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