大日塗、今期経常を3％下方修正、配当は5円増額

　大日本塗料 <4611> [東証Ｐ] が3月26日後場(14:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の52億円→50.5億円(前期は43.1億円)に2.9％下方修正し、増益率が20.5％増→17.0％増に縮小する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の34億円→46億円(前期は34.5億円)に35.3％上方修正し、一転して33.0％増益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の22.3億円→20.8億円(前年同期は22.8億円)に6.7％減額し、減益率が2.0％減→8.6％減に拡大する計算になる。

　同時に、期末一括配当を従来計画の30円→35円(前期は25円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　 2024年３月期通期の業績予想につきましては、国内塗料事業において2023年10月26日付「当社連結子会社における不適切行為及びJISマーク表示の一時停止等について」にてお知らせした内容に伴う影響等により、一般用分野の売上高が想定を下回りました。工業用分野においても新設住宅着工件数の減少により建材用塗料の需要減少が継続いたしました。この結果、売上高、営業利益、経常利益はそれぞれ前回発表を下回る見通しです。　 一方で、本日別途開示しております「投資有価証券の売却及び連結子会社における固定資産の譲渡に伴う特別利益の計上に関するお知らせ」のとおり、第４四半期において投資有価証券売却益1,200百万円及び固定資産売却益1,064百万円を特別利益として計上する予定であり、親会社株主に帰属する当期純利益は前回発表を上回る見通しです。 　なお、JISマーク表示の一時停止につきましては、2024年３月７日付「JISマーク表示の一時停止の解除について」にてお知らせしたとおり、同日付で処分が解除されております。

　　 当社は、株主の皆様に対する配当額の決定を経営上の重要課題の一つと位置づけており、企業体質の強化、財務内容の健全性維持に努めつつ、業績に応じた配当を安定的に継続実施することを基本方針としております。　 この方針のもと、「１．連結業績予想の修正について」のとおり、特別利益の計上により親会社株主に帰属する当期純利益が前回発表を上回る見通しであることを踏まえ、期末配当予想は前回発表予想から５円増額、前期実績からは 10 円増配の１株当たり 35 円といたします。（注）本資料における上記の予想を含む記述は、発表日現在に入手可能な情報に基づき作成したものであり、　　　実際の業績や結果は予想数値あるいは見通しと異なる場合があります。今後、業績予想の修正の必要　　　が生じた場合には、速やかに開示いたします。