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カイオム・バイオサイエンスのニュース
*14:28JST 新興市場見通し:値動き重視の物色が気がかり、IPOは4社
■インフレ沈静化期待が支援
今週の新興市場は4週ぶり反発。米雇用統計は引き続き労働市場の堅調さを示唆した一方、平均賃金の伸びは前年比では2021年6月以来の低い伸びとなった。米長期金利の動きが落ち着いていたことで、新興株には週初から買い戻しが先行した。その後も金利の動きが安定している中、週後半には米3月消費者物価指数(CPI)が予想並みにとどまった一方、米3月卸売物価指数(PPI)が大幅に市場予想を下回ったことでインフレ沈静化期待が高まり、新興株の買い戻しを後押しした。また、この週は新規株式公開(IPO)のブックビルディング(BB)は多数あったものの、IPO自体は1社のみだったこともあり、既存銘柄に対する需給悪化も和らいだとみられる。なお、週間の騰落率は、日経平均が+3.54%であったのに対して、マザーズ指数は+3.58%、東証グロース市場指数は+3.11%だった。
時価総額上位銘柄は全般堅調で、週間でM&A総研HD<9552>が+8.2%、サンウェルズ<9229>が+5.6%、ブシロード<7803>が+6.0%、CCT<4371>+5.3%などとなり、上位20銘柄のうち16銘柄が上昇した。ステムリム<4599>は再生誘導医薬レダセムチドに関する好材料が相次いだことで+34.6%と週間上昇率ランキングで5位にランクイン。週間騰落率ランキングでは他にカイオム<4583>が研究開発を進めるがん治療用抗体について米国癌学会年次総会(14-19日開催)で発表することを手掛かりに+40.4%と急伸。グッピーズ<5127>は業績予想の上方修正を受けて+38.2%となった。一方、業績予想を下方修正したトリプルアイズ<5026>が-19.5%、既存店売上高の動向が利益確定売り要因とされたサンクゼール<2937>が-14.6%となった。
■米金利の低下に一服感、新興株は人気離散の様子
来週の新興市場はもみ合いか。米3月PPIは食品・エネルギーを除いたコアでも大幅に市場予想を下回り、インフレ沈静化期待が高まっている。しかし、米10年債利回りは米PPIの発表後から反発基調にあり、今週末にかけては米4月ミシガン大学消費者信頼感指数の1年先期待インフレ率が4.6%へと3月(3.6%)から大幅に上昇したこともあり、さらに上昇した。景気後退懸念が強まる中、米10年債利回りが再び力強い上昇基調を取り戻すことは想定しにくいものの、新興株への投資にあたっては金利の動向に注意を払いたい。
マザーズ指数は200日移動平均線をサポートラインに底堅さを見せている一方、2月9日高値以降は上値切り下げトレンドが続いている。東京証券取引所による株価純資産倍率(PBR)1倍割れ企業に対する改善要請や米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の日本株への追加投資の意向表明などを背景に、バリュー(割安)株への物色機運が高まる中、新興株はやや人気離散の様子。
直近のIPO銘柄でも上場後の株価が崩れているものが多く、株価が堅調なのはArent<5254>、アクシスコンサルティング<9344>以外では、今週上場したばかりの宇宙ベンチャーのispace<9348>くらいだ。ただ、バリュエーションを度外視した需給主導の感を否めない。こうした一極集中型の動きは新興株全体の強さといえず注意が必要だ。
こうした中、来週は東証プライム市場に上場予定の吸収金額の大きい楽天銀行<5838>を含め、合計4社のIPOが予定されている。足元では値動き重視の物色が目立っているため、来週も値幅取りを狙ったIPO物色は活発が見込まれる一方、既存銘柄には換金売り圧力などが重しになりそうだ。
<FA>
今週の新興市場は4週ぶり反発。米雇用統計は引き続き労働市場の堅調さを示唆した一方、平均賃金の伸びは前年比では2021年6月以来の低い伸びとなった。米長期金利の動きが落ち着いていたことで、新興株には週初から買い戻しが先行した。その後も金利の動きが安定している中、週後半には米3月消費者物価指数(CPI)が予想並みにとどまった一方、米3月卸売物価指数(PPI)が大幅に市場予想を下回ったことでインフレ沈静化期待が高まり、新興株の買い戻しを後押しした。また、この週は新規株式公開(IPO)のブックビルディング(BB)は多数あったものの、IPO自体は1社のみだったこともあり、既存銘柄に対する需給悪化も和らいだとみられる。なお、週間の騰落率は、日経平均が+3.54%であったのに対して、マザーズ指数は+3.58%、東証グロース市場指数は+3.11%だった。
時価総額上位銘柄は全般堅調で、週間でM&A総研HD<9552>が+8.2%、サンウェルズ<9229>が+5.6%、ブシロード<7803>が+6.0%、CCT<4371>+5.3%などとなり、上位20銘柄のうち16銘柄が上昇した。ステムリム<4599>は再生誘導医薬レダセムチドに関する好材料が相次いだことで+34.6%と週間上昇率ランキングで5位にランクイン。週間騰落率ランキングでは他にカイオム<4583>が研究開発を進めるがん治療用抗体について米国癌学会年次総会(14-19日開催)で発表することを手掛かりに+40.4%と急伸。グッピーズ<5127>は業績予想の上方修正を受けて+38.2%となった。一方、業績予想を下方修正したトリプルアイズ<5026>が-19.5%、既存店売上高の動向が利益確定売り要因とされたサンクゼール<2937>が-14.6%となった。
■米金利の低下に一服感、新興株は人気離散の様子
来週の新興市場はもみ合いか。米3月PPIは食品・エネルギーを除いたコアでも大幅に市場予想を下回り、インフレ沈静化期待が高まっている。しかし、米10年債利回りは米PPIの発表後から反発基調にあり、今週末にかけては米4月ミシガン大学消費者信頼感指数の1年先期待インフレ率が4.6%へと3月(3.6%)から大幅に上昇したこともあり、さらに上昇した。景気後退懸念が強まる中、米10年債利回りが再び力強い上昇基調を取り戻すことは想定しにくいものの、新興株への投資にあたっては金利の動向に注意を払いたい。
マザーズ指数は200日移動平均線をサポートラインに底堅さを見せている一方、2月9日高値以降は上値切り下げトレンドが続いている。東京証券取引所による株価純資産倍率(PBR)1倍割れ企業に対する改善要請や米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の日本株への追加投資の意向表明などを背景に、バリュー(割安)株への物色機運が高まる中、新興株はやや人気離散の様子。
直近のIPO銘柄でも上場後の株価が崩れているものが多く、株価が堅調なのはArent<5254>、アクシスコンサルティング<9344>以外では、今週上場したばかりの宇宙ベンチャーのispace<9348>くらいだ。ただ、バリュエーションを度外視した需給主導の感を否めない。こうした一極集中型の動きは新興株全体の強さといえず注意が必要だ。
こうした中、来週は東証プライム市場に上場予定の吸収金額の大きい楽天銀行<5838>を含め、合計4社のIPOが予定されている。足元では値動き重視の物色が目立っているため、来週も値幅取りを狙ったIPO物色は活発が見込まれる一方、既存銘柄には換金売り圧力などが重しになりそうだ。
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