＜前場の注目銘柄＞＝三洋化成、高吸水性樹脂の利益向上

　三洋化成工業<4471.T>は、１５年３月期連結業績を、売上高１７２０億円（前期比４．１％増）、営業利益８８億円（同８．５％増）と見込んでいる。

　生産設備がフル稼働状態にある高吸水性樹脂は、次の増産設備の稼働が２０１５年半ばとなる見通しのため大幅な販売増は見込めないものの、徐々に高機能品へのシフトが進むことで利益率の向上が予想される。また、好採算の永久帯電防止剤、コンデンサー用電解液の好調推移が寄与する見通しだ。

　株価は、５月上旬から下旬にかけて、６２０円水準での下値固めを経て上昇に転じ、下値を切り上げてきた。ただ、ＰＥＲは１２倍台と依然として割安水準にあり、上値余地は十分だ。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）