第一工業製薬のニュース
利食い売りこなした後は再び上昇トレンド継続へ
【事業内容】
工業用薬剤の最大手であり、幅広い産業に対応した多様な製品ラインナップがあり、素材提供だけでなくカスタム品の製造技術に強みを持つ。多用途の界面活性剤を主軸としながら、凝集剤などにも強みを持ち、直近では粘着性に優れたハイドロゲル開発特許も取得。また、グループ会社のバイオコクーン研究所において栄養価の高い「カイコ冬虫夏草」といった健康機能食も開発。
【業績面】
業績面は5/13に前期本決算を発表し、売上高は前々期比3.2%増収、営業利益は同4.3%減益で着地。しかし今期見通しはわずかにも増収増益計画を打ち出してきており、中期経営計画「FELIZ 115」のスタートを切った。光硬化樹脂用材料は半導体や液晶のレジスト材料や光ファイバーなどのコーティング剤としても用いられる成長分野で伸長しており、主力の界面活性剤セグメントの低迷をカバーする活躍が期待される。
【株価動向】
株価はコロナショック後の落ち込みから持ち直して高値圏に到達、足元では25日移動平均線をサポートにしながら上値を目指す展開となっている。上記の光硬化樹脂用材料の引き合いが増えて急遽増産体制に踏み切ったことや、5G向け高性能半導体の基板材料における専用工場の新設など材料豊富。直近でやや調整含みだが月末月初のファンドリバランスによる売り物こなした後は引き続き上昇トレンド維持を予想する。
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