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前週末21日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2025/03/24 05:20

メタプラ <3350>  4,730円 (+700円、+17.4%) ストップ高

 メタプラネット <3350> [東証S]がストップ高。21日、同社は影響力のある意見リーダーや講演者、思想家によりビットコインの発展と金融イノベーションの推進に貢献することを目的に、ストラテジック・ボード・オブ・アドバイザーズを設置し、初代メンバーとしてエリック・トランプ氏を迎えると発表。これを材料視した買いが集まった。

ACSL <6232>  1,183円 (+153円、+14.9%) 一時ストップ高

 ACSL <6232> [東証G]が急反騰、一時ストップ高となった。産業向けドローンの専業メーカーで画像処理技術や無人化システムに定評がある。19日取引終了後に未開示だった25年12月期の業績予想を発表、売上高は前期比93%増の51億1000万円と急拡大を見込むほか、経常損益が1億8000万円の黒字(前期は21億8800万円の赤字)と6期ぶりに赤字から脱却する見通しを示したことから、これを材料視する買いを呼び込んだ。株価は今週18日にマドを開けストップ高に買われた後いったん戻り売りをこなし、再びカイ気配スタートで2月13日につけた戻り高値1090円を払拭する展開にある。

i3 <4495>  1,634円 (+200円、+14.0%)

 アイキューブドシステムズ <4495> [東証G]が3日続急騰。19日の取引終了後、25年6月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年6月末日、12月末日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、保有株数100株以上300株未満の株主にデジタルギフト1000円分、保有株数300株以上の株主に同5000円分をそれぞれ贈呈する。

Gunosy <6047>  659円 (+77円、+13.2%)

 東証プライムの上昇率トップ。Gunosy <6047> [東証P]が急反騰。19日の取引終了後、25年5月期の期末配当予想を無配から18円30銭に増額修正したことが好感された。株主還元方針を変更し、連結株主資本に対する3%以上の配当を安定的に実施するほか、1株当たり純利益及び連結自己資本利益率(ROE)の継続的な向上に向けて自社株の取得も適切に組み合わせて株主還元を行うとしたことが要因。なお、同社の初配当となる。

TOWA <6315>  1,687円 (+186円、+12.4%)

 東証プライムの上昇率2位。TOWA <6315> [東証P]が4日ぶり急反騰。21日午前11時ごろ、生成AI用のHBM半導体 などの先端半導体パッケージングの製造に活用できる新たなパッケージング技術を確立したと発表しており、好材料視された。現在、評価検証及び同技術を適用した新たな装置を開発中で、8月に販売開始する予定。主に生成AI用の次世代HBM4半導体向けに活用される見込みとしている。

南都銀 <8367>  4,235円 (+450円、+11.9%)

 東証プライムの上昇率3位。南都銀行 <8367> [東証P]が急反騰。同社は前営業日の19日取引終了後、株主還元方針の変更と期末配当予想の増額修正を発表しており、好感されたようだ。安定配当を維持しつつ、配当性向40%(従来は30%)を目指すとともに、自己株式を機動的に取得する新たな方針を示した。期末配当予想については従来の見通しから42円増額して105円に見直した。年間配当予想は165円。特別配当を含めた前期の年間配当と比べて51円増となる。

東京きらぼし <7173>  6,070円 (+610円、+11.2%)

 東証プライムの上昇率4位。東京きらぼしフィナンシャルグループ <7173> [東証P]が急反騰。同社は東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京が合併して設立された地銀大手で、都内に本店を置く地域金融機関では最大規模。足もとの業績は拡大基調を鮮明としており、25年3月期の業績も会社側の期初想定を上回って推移している。そうしたなか、19日取引終了後に今期経常利益及び最終利益見通しの上方修正を発表した。融資先の経営破綻などに備える与信関係費用が減少したほか、政策保有株の売却や保有する国債などのインカムゲインが寄与し、最終利益は従来予想の245億円から305億円(前期比19%増)に増額した。更に年間配当も従来計画の150円から160円(前期実績は145円)に上乗せしており、好業績と株主還元強化を評価する買いを呼び込む格好となった。

スタンレー <6923>  2,964円 (+277円、+10.3%)

 東証プライムの上昇率5位。スタンレー電気 <6923> [東証P]が8日続急騰。旧村上ファンド系アクティビストのシティインデックスイレブンスが19日付で提出した大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンスと共同保有者のスタンレー株式保有比率は5.10%となり、新たに5%を超過したことが分かった。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としており、同社株の株式価値向上に向けた期待が投資マネーの流入を誘った。

野村マイクロ <6254>  2,726円 (+203円、+8.1%)

 東証プライムの上昇率8位。野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]が急反発。半導体向けを主力とする超純水装置の大手で、世界的な半導体設備投資増強の動きが収益環境に追い風をもたらしていたが、25年3月期は第3四半期(24年4-12月期)時点の営業利益が前年同期比54%減の39億3300万円と大きく落ち込んでいた。ただ、昨年4月1日につけた上場来高値6370円から時価は6割近く下押した水準にあり、売られ過ぎの反動も意識されるタイミングにあった。市場では「貸株調達による空売りが高水準に積まれており、3月末を目前に期末の需給要因などから買い戻しを誘発した可能性がある。米国では今朝方に半導体メモリー大手マイクロン・テクノロジー が好決算を発表し、時間外取引で大きく買われる場面があったことで、その連想も働いたのではないか」(準大手証券ストラテジスト)としている。

共和電 <6853>  484円 (+35円、+7.8%)

 共和電業 <6853> [東証S]が急反発。19日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を250万株(発行済み株数の9.17%)、または10億円としており、取得期間は3月21日から12月31日まで。株主還元の充実や資本効率の向上を目的としている。

長栄 <2993>  2,290円 (+156円、+7.3%)

 長栄 <2993> [東証S]が続急伸。19日の取引終了後、25年3月期の期末一括配当予想を90円から125円へ増額修正したことが好感された。普通配当90円に加えて特別配当35円を実施する。なお、前期実績(107円)に対しては18円の増配になる。

フェローテク <6890>  3,040円 (+183円、+6.4%)

 フェローテックホールディングス <6890> [東証S]が続急伸。祝日前19日取引終了後、配当方針を変更すると発表した。新たにDOE(連結株主資本配当率)目標を採用し、下限を3.5%に設定した。また、これまで30%を意識して利益還元を図るとしていた総還元性向について50%を目指すとした。これに伴い、25年3月期の期末配当予想を55円から85円に増額修正した。中間配当とあわせ、年間では140円(前期100円)となる見通し。これを好感した買いが入った。

JDSC <4418>  845円 (+41円、+5.1%)

 JDSC <4418> [東証G]が急反発。19日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を39万株(発行済み株数の2.82%)、または2億円としており、取得期間は3月21日から来年3月20日まで。経営環境に応じた機動的な資本政策の遂行やM&Aにおける活用などを目的としている。

水戸 <8622>  586円 (+24円、+4.3%)

 水戸証券 <8622> [東証P]が大幅高で4日続伸。19日の取引終了後、未定としていた25年3月期の期末配当予想を15円にすると発表したことが好感された。年間配当予想は30円となり、前期実績(24円)に対しては6円の増配になる。同時に、保有する投資有価証券の一部売却に伴い、25年3月期に投資有価証券売却益8億円を特別利益として計上する見込みと発表した。

ホープ <6195>  207円 (+8円、+4.0%) 一時ストップ高

 ホープ <6195> [東証G]が大幅高で5日続伸、一時ストップ高となった。21日午前10時ごろ、子会社ジチタイアドが三井住友銀行、チェンジホールディングス <3962> [東証P]の2社と協力し、企業版ふるさと納税支援サービスを提供すると発表。これが材料視された。今回、三井住友銀行とチェンジHDが地域活性化への貢献を目的とした業務提携契約を締結するにあたり、企業と自治体の企業版ふるさと納税のニーズに応えるマッチング業務を開始することになったため、三井住友銀行とジチタイアドとの間でも業務提携してサービスを提供するという。それぞれの強みを生かし、地域の活性化と企業の社会貢献を促進するとしている。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探

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