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サイバネットシステムのニュース
*12:04JST サイバネット Research Memo(4):シミュレーションソリューションサービス事業ではAnsys製品が主力
■サイバネットシステム<4312>の会社概要
3. 事業セグメント
(1) シミュレーションソリューションサービス事業
主力事業となるシミュレーションソリューションサービス事業では、機械系や光学系、電機・電子系、制御系など分野ごとに様々なCAEソフトウェア製品を取り揃えている。CAEとは、モノづくりにおける研究・開発工程において、従来は試作品を作って実施していたテストや実験などを、コンピュータ上に作成した仮想モデルでシミュレーションし、分析する技術のことをいう。CAEソフトウェアを使うことで、試作や実験の回数を劇的に減らすとともに、実際には作れない物理条件下のシミュレーションも可能となる。開発効率の向上だけでなく、試作実験によって排出される廃材などの削減にもつながり、環境に配慮したモノづくりの実現に貢献するソフトウェアと言える。適応範囲は自動車や電子機器・デバイス、機械・精密機器、情報・通信、医療、建築分野など多岐にわたる。
主力製品は、機械系CAEで世界シェア約38%とトップを走るAnsysのマルチフィジックス解析ツール※で、構造・伝熱・電磁場・圧電・音響・熱流体・落下衝撃などあらゆる解析が可能な汎用解析ツールとして国内でも多くの企業や研究機関で利用されている。また、光学系についてはSynopsysとの販売代理店契約を2021年10月1日で終了したことに伴い、同年10月2日より新たにAnsysと光学系ソリューションに関する販売代理店契約を締結し、販売を開始している。その他にも業界トップクラスの開発ベンダーの製品や自社グループ会社の開発製品を取り扱い、顧客ニーズに合わせて最適なソリューション提案を行っている。
※研究開発の場において、複数の物理現象を組み合わせて解析することで、現象をより正確に捉えるためのツール。現実世界では複数の物理現象(構造、地場、電流、流体、伝熱等)が同時に作用しており、これらを切り離して解析すると開発対象物の挙動を正確に予測できない可能性がある。
また、先進的なデジタル技術を用いたDX事業として、AR/VRソリューション、ビッグデータ可視化ツール、IoTプラットフォーム導入支援、デジタルツイン構築支援、AIシステム構築サービス等にも注力している。売上規模はまだ小さいものの、シミュレーション技術との親和性も高く、顧客の生産性向上に貢献するとともに高成長が期待できるソリューションサービスとして注目される。
例えば、IoT/デジタルツインソリューションは、モノづくりの開発現場において実際に稼働している物理設備を仮想空間上(コンピュータ上)にシミュレーションモデルとして作成し、物理設備の情報をIoTセンサによってリアルタイムで収集、仮想空間に送信することで物理設備の現在の状態を評価するほか、様々なシミュレーションテストを行う開発手法である。現実世界の検証データと仮想空間上のシミュレーションデータを合わせることで、モノづくりプロセスの高度化・最適化を実現できるため、自動車業界等あらゆる分野で需要増加が期待される。
また、AIシステム構築サービスは、AIを活用することでCAEでの計算時間を劇的に高速化し、業務効率の向上を実現するサービスである。深層学習を利用したデータドリブン型手法を用いたAI構築「Neural Concept Shape」を用いてサロゲートAIシステムを構築する。設計パラメータでCAE解析を行う必要のある分野において需要が拡大している。
(2) ITソリューションサービス事業
ITソリューションサービス事業では、クラウドセキュリティやエンドポイントセキュリティなど各種情報セキュリティ対策製品の販売が売上高の大半を占めている。Broadcom Inc.(旧 Symantec Corporation)をはじめ複数ベンダーの製品を取り扱っており、顧客ニーズに応じて最適なソリューションを提供している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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3. 事業セグメント
(1) シミュレーションソリューションサービス事業
主力事業となるシミュレーションソリューションサービス事業では、機械系や光学系、電機・電子系、制御系など分野ごとに様々なCAEソフトウェア製品を取り揃えている。CAEとは、モノづくりにおける研究・開発工程において、従来は試作品を作って実施していたテストや実験などを、コンピュータ上に作成した仮想モデルでシミュレーションし、分析する技術のことをいう。CAEソフトウェアを使うことで、試作や実験の回数を劇的に減らすとともに、実際には作れない物理条件下のシミュレーションも可能となる。開発効率の向上だけでなく、試作実験によって排出される廃材などの削減にもつながり、環境に配慮したモノづくりの実現に貢献するソフトウェアと言える。適応範囲は自動車や電子機器・デバイス、機械・精密機器、情報・通信、医療、建築分野など多岐にわたる。
主力製品は、機械系CAEで世界シェア約38%とトップを走るAnsysのマルチフィジックス解析ツール※で、構造・伝熱・電磁場・圧電・音響・熱流体・落下衝撃などあらゆる解析が可能な汎用解析ツールとして国内でも多くの企業や研究機関で利用されている。また、光学系についてはSynopsysとの販売代理店契約を2021年10月1日で終了したことに伴い、同年10月2日より新たにAnsysと光学系ソリューションに関する販売代理店契約を締結し、販売を開始している。その他にも業界トップクラスの開発ベンダーの製品や自社グループ会社の開発製品を取り扱い、顧客ニーズに合わせて最適なソリューション提案を行っている。
※研究開発の場において、複数の物理現象を組み合わせて解析することで、現象をより正確に捉えるためのツール。現実世界では複数の物理現象(構造、地場、電流、流体、伝熱等)が同時に作用しており、これらを切り離して解析すると開発対象物の挙動を正確に予測できない可能性がある。
また、先進的なデジタル技術を用いたDX事業として、AR/VRソリューション、ビッグデータ可視化ツール、IoTプラットフォーム導入支援、デジタルツイン構築支援、AIシステム構築サービス等にも注力している。売上規模はまだ小さいものの、シミュレーション技術との親和性も高く、顧客の生産性向上に貢献するとともに高成長が期待できるソリューションサービスとして注目される。
例えば、IoT/デジタルツインソリューションは、モノづくりの開発現場において実際に稼働している物理設備を仮想空間上(コンピュータ上)にシミュレーションモデルとして作成し、物理設備の情報をIoTセンサによってリアルタイムで収集、仮想空間に送信することで物理設備の現在の状態を評価するほか、様々なシミュレーションテストを行う開発手法である。現実世界の検証データと仮想空間上のシミュレーションデータを合わせることで、モノづくりプロセスの高度化・最適化を実現できるため、自動車業界等あらゆる分野で需要増加が期待される。
また、AIシステム構築サービスは、AIを活用することでCAEでの計算時間を劇的に高速化し、業務効率の向上を実現するサービスである。深層学習を利用したデータドリブン型手法を用いたAI構築「Neural Concept Shape」を用いてサロゲートAIシステムを構築する。設計パラメータでCAE解析を行う必要のある分野において需要が拡大している。
(2) ITソリューションサービス事業
ITソリューションサービス事業では、クラウドセキュリティやエンドポイントセキュリティなど各種情報セキュリティ対策製品の販売が売上高の大半を占めている。Broadcom Inc.(旧 Symantec Corporation)をはじめ複数ベンダーの製品を取り扱っており、顧客ニーズに応じて最適なソリューションを提供している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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