プロトCo.の一株当たり利益は過去8年間平均14.9％で増加を続けており、今後20年間も同様のペースで上昇すると2030年のEPSは5407円となり2010年に平均取得金額3350円で取得していた場合、年利回りは161％となる。

今後20年の企業向け長期金利を平均1.5％とすると、2030年の収益還元価値は、
税引き前で344556円、税引き後で165409円となる。
過去10年間のインフレ率の推移から、2030年のインフレ率を－4.9％とすると、
長期金利と合わせて割引率6.4％となる。
これらの数字から20年保有する場合のプロトCo.の割引現在価値は初期投資額の28.9％となる。

現在プロトCo.の株価収益率は9.0～10.0倍の間で推移しており、
仮に今後20年間平均9.9倍で推移すると仮定すると、
20年間の保有を前提とした場合初期投資額の28.9％の割引現在価値を持つ、平均取得金額3350円で取得できる、今後20年間平均9.9倍のPERを示す株式の本質価値は、
9602円と計算することが出来る。

同社は本業のみならずM＆Aにも積極的で、他社から譲渡された事業や買収された事業も過去比較的短期間で黒字化させており、同社と同様に高い収益力を誇る企業のM&Aを将来的に行なっていけばより収益率が高まる可能性も高く、そうなれば企業価値はさらに高まっていくと言える。