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THECOO、「Fanicon」事業の成長を確実なものとし、投資を継続しつつ全社での通期黒字化達成を目指す
2022年12月期第2四半期決算説明会
平良真人氏(以下、平良):こんにちは。THECOO株式会社代表取締役の平良です。本日はお忙しい中、決算説明会ライブ配信にご参加いただき、誠にありがとうございます。
本日は私より2022年12月期第2四半期決算の説明をさせていただきます。本日の議題は、エグゼクティブサマリ、事業概要、市場環境、2022年第2四半期の業績、セグメント別業績、2022年度の業績予想、成長戦略の8つになります。それでは、よろしくお願いします。
エグゼクティブサマリ
最初にエグゼクティブサマリとして、2022年12月期第2四半期業績の総括をご説明します。全社としては、売上高は10億2,600万円、前年同四半期比でプラス30パーセントの成長となっています。当社のビジネス構造上、下期偏重の予算になっており、業績予想に対しての進捗率はほぼ予想どおりの43.2パーセントです。
営業利益はマイナス600万円、前年同四半期比でプラス4,700万円となっています。第1四半期にイレギュラーで計上した、大型ファンクラブ獲得のための販促費に関して、当初予定よりも減額できることが確定しました。業績予想は据え置きで、引き続き通期での黒字化達成を目指しています。
Fanicon事業のアイコン数は2,397で、前年同四半期比でプラス19.1パーセントです。ファン数は19万1,000人、前年同四半期比でプラス48.8パーセントとなっています。予算の未達が続いているため、抜本的な組織体制の変更を実施しました。
法人セールス事業はKPI、売上高、営業利益すべての指標において好調に推移しています。
FY2022-上半期業績(対予算比)
対予算比の進捗です。ご覧のように、法人セールス事業は売上高、売上総利益、営業利益すべての指標で好調に推移しています。結果として、全社での第2四半期の売上高は予算どおり進捗しています。売上総利益に関しては少し足りなかったのですが、営業利益については達成しています。
事業概要
続いて、事業概要に関してあらためてご説明します。説明会の場で繰り返しお話ししているように、ミッションは「現状維新のパートナー」です。当社は、現状維持ではなく現状維新を行い、新しい事業を作っていく会社です。
また、それを実現するためのビジョンとして「『できっこない』に挑み続ける」ことを大事にしています。全社員がこのビジョンに基づいて、常に新たなチャレンジを行っています。
会社概要
会社概要です。2014年1月に設立し、資本金は7億5,500万円です。昨年の12月22日に、東証グロース市場へ上場しています。
本日プレスリリースを出しましたが、オフィスは東京都渋谷区の神宮前3丁目から2丁目へ引っ越しを行っています。役職員数は123名です。事業内容としては「Fanicon事業」と「法人セールス事業」になります。
事業内容
事業内容とビジネスモデルについて、詳しくお話しします。スライド左側にお示ししているのがFanicon事業です。「Fanicon」というプラットフォームを、アイコンと呼ばれるファンのいる方々、つまりインフルエンサーやアーティスト、アイドル、スポーツ選手、スポーツチーム、芸人などといった多くの方に使用していただいています。
さらにアイコンの方々のコアなファンが、月額課金の料金を支払って「Fanicon」に入会し、「Fanicon」の中にあるさまざまな機能を使って楽しんでいます。月額課金の他にも課金のポイントがあり、それを使って収益を上げていくという、レベニューシェアのモデルになっています。
法人セールス事業は、右側に記載のように、オンライン広告のコンサルティングとインフルエンサーマーケティングの2つを主力事業としています。いわゆる広告代理店の事業になりますので、広告主からフィーならびにマージンをいただくことにより売上を上げています。
現在も進行中ですが、法人セールス事業とFanicon事業のデータ、顧客基盤やノウハウを共有していくことにより、新たなシナジーを生んでいくトライアルを行っています。
Faniconとは
「Fanicon」について、さらに詳しくお話しします。「Fanicon」は、完全有料制・完全会員制のファンコミュニティアプリです。
多くのみなさまから「いわゆる他のSNSとどう違うのですか?」という声を聞くのですが、その違いをスライドの表で明確に比較しています。
まず、いわゆるSNSは新しいファン、認知を獲得していくことを大きな役割としています。したがって、無料で誰でも見られることを大きな手段としているところがあり、結果として誰でも入れる、誰でも見られる状態です。そのため、いわゆるアンチの方もいるということで、アイコンの方々からすると心理的安全性は高くありません。また、広告モデルにはさまざまなプラットフォームがあるため、一概には言えないのですが、簡単には収益化することが難しいです。
一方で、「Fanicon」についてはこれらの課題解決に4年以上取り組んでいます。まず、コアなファンにのみコミュニティを開いているため、収益基盤を確保することができます。ファンの熱量をきちんと高く維持していくことを大きな役割、目的としています。
結果として、コアなファンだけが月額課金を支払って入ってくるクローズドなものになっています。そのため、非常にコアなファン、無条件で応援してくれる方がたくさんいるため、心理的安全性が非常に高いです。そのような熱量の高い方たちがさまざまな機能を使うことで、収益を最大化できることが「Fanicon」の大きな特徴です。
Fanicon 完全有料制・完全会員制のワケ
「なぜ今、クローズドで有料な『コミュニティ』を作るのか?」について、スライドに3つのハイライトをお示ししています。
1つ目の理由は、「ファンを維持する」ためです。ファンベースの大きさに限らず、コアなファンは必ずいます。ファンベースの小さい時からそのようなファンの満足度を高めることによって、同じコミュニティの一員としての帰属意識が非常に高まり、結果として離脱率が下がります。数字は出していないのですが、一般的なファンクラブと言われるものに比べ、「Fanicon」は非常に低い離脱率となっています。
2つ目は「安定した収益基盤の確保」です。「Fanicon」には月額利用料金以外にも、さまざまな課金手段があります。それぞれのコミュニティのかたちに応じて使いこなし、収益を最大化することが可能です。機能に関しては後ほどお話ししますが、それらをコミュニティのかたちに合わせて使ってもらうことにより、コミュニティが維持しやすく、ファンの方々の熱量を高く保つことが可能になります。
3つ目は「心理的安全性」です。完全有料制、つまりクローズドにすることにより、コアなファンだけが入ってきます。アンチと言われる方々が入ってこない、非常に心理的安全性が高いコミュニティになっています。アイコンの方々も安心して自分の素の姿を見せることができ、ここでもファンは「そのような面もあるんだ」と、高い帰属意識を保つことが可能です。
このような3つの理由により、「Fanicon」はクローズドな会員制を選択しており、マーケットにおいて大きなポジショニングを取ることが可能になっています。
Fanicon ご利用中のアイコン一例(一部抜粋)
スライドに記載したのはごく一部の方ですが、「Fanicon」のアイコンにはアイドル、アーティスト、俳優、ミュージシャン、タレント、著名人、インフルエンサー、YouTuber、スポーツチーム、K‐POPなど、さまざまなジャンルの方々がいます。
このようにさまざまなジャンルのアイコンの方々が自由に「Fanicon」を使えるのは、さまざまな機能があり、それぞれのコミュニティに合ったかたちで運営できる、プラットフォームとしての特徴があるためです。
Faniconの特長
「Fanicon」の特長について6つお話しします。1つ目が「双方向性」、つまりインタラクティブであることです。現在は2,400近くのコミュニティがあり、アイコンの情報発信にファンが応えることができる「双方向な情報発信」が可能です。
それだけではなく、同じ熱量を持った方が集まるため、 心理的ハードルが大変低く、「ファン同士の交流」も多く生まれます。そのような熱量の高いコミュニティができあがっているのも、双方向性があるためです。
2つ目は「多機能性」です。先ほど、各コミュニティのかたちに合った運営ができるとお伝えしましたが、スライド右側にあるような多くの機能を備えているからこそ可能になっています。
多機能性の図の左下にある「ライブ配信」は、動画とラジオの両方が配信可能です。また、左上の「限定投稿」はテキスト、イメージ、動画をFacebookのタイムラインに限定コンテンツとして投稿可能です。
「グループチャット」はファン同士、もしくはアイコンとファンのテキストチャットが可能です。さらに、eコマースによる「グッズ&チケット」の優先販売機能も備えています。最後の「スクラッチ」は、オンラインくじのようにポイントを購入し消費することにより、くじが引けます。
それぞれの機能をすべて使う方もいますが、ファンとの距離感やアイコンのイメージにより、それぞれの機能を上手に使い、取捨選択しながら自分のコミュニティを盛り上げることが可能になっています。
Faniconの特長
3つ目は「プロダクト開発力」です。これまでご説明した機能は、すべて自社エンジニアが開発しています。非常に高い開発力、エンジニア力を持っており、ユーザーやファン、アイコンの声を聞いて、それぞれの機能をタイムリーに自社で開発し、ローンチしています。
結果として多機能化が進み、アイコンとファンが増えてきた歴史があります。今後も自社のエンジニアで開発し続けることにより、さらにスケールしていくことを目指しています。
4つ目は「無料で使える配信スタジオ」です。今まではオンラインメインのサービスに関してお話ししましたが、「BLACKBOX³」はオンラインでの配信だけではなく、オフラインの場所も提供することにより、ファンとの距離感をさらに近づけることが可能です。
スライドの写真で、左上の光っているところは高さ6メートル、幅9メートル、高さ4メートルのスタジオです。横面にもあるLEDを使い、非常にクオリティの高いクリエイティブな配信が可能です。こちらでは、さまざまな有名なアーティストの音楽ライブ配信も行っています。このように、オフラインでもファンとアイコンをサポートするべく、サービスを提供しています。
Faniconの特長
5つ目が重要なポイントで「プラットフォーム戦略」です。プラットフォーム戦略とお伝えした場合に、非常にわかりにくい部分がありますので、少し時間をかけてご説明します。
2017年にサービスが始まった頃は、限られた機能で限られたアイコンの方々に、PMF(Product Market Fit)で、きちんと使ってもらえるサービスを目指してきました。当初からクローズドであること、またインタラクティブであることは備えていたのですが、ファンベースの規模が小さいアイコンの方々から、少しずつ始めてもらいました。
その中で、先ほどお伝えしたとおり、さまざまな機能を追加してきました。2020年頃から、知名度のあるアイコンの方々にも少しずつ使っていただけるようになりました。このようなかたちで、少しずつファンベースの大きい方々にも使ってもらえるようにスケールしています。
現在は、スライド右側の表にあるとおり、ファンベースが非常に大きな、トップアイコンと呼ばれる方々にも使っていただけるほど、機能としても十分耐えられるものになっています。
初めに作ったものから徐々に機能追加していくことにより、結果として、ありとあらゆるジャンル、ファンベースの大きさに関わらず「Fanicon」というプラットフォームをご利用いただいています。これが、「プラットフォーム戦略」です。
1つのプラットフォームをさまざまな方に使っていただけるように、最大公約数のサービスをどんどん作り、多種多様に展開しています。これを継続することにより、さらに大きなファンベースのアイコンの方々、ならびに日本だけでなく世界中でも使っていただけるように、戦略を進めていきたいと考えています。
Faniconの特長
6つ目として、「Fanicon」はすべての会員が有料会員ですので、売上高は「ストック型のビジネスモデル」になります。スライドの表のとおり、きれいなミルフィーユ型になっています。売上高は大変シンプルなKPIである「有料ファン会員数×ARPU」でブレイクダウンされます。
有料ファン会員数は「アイコン数」と「アイコン解約率」の2つのKPIでブレイクダウンできます。ARPUは「月額利用料金」と、ポイント購入を含めたその他のサブスク外の料金である「ポイント購入他」の料金を足したものです。
この4つの指標を伸ばすことにより、売上高をきちんと伸ばし、ストック型の強固なビジネスモデルを作り上げています。
急成長中のファンコミュニティビジネス市場
市場環境に関してご説明します。矢野経済研究所による調査「ファンコミュニティビジネス2022」によると、2021年は前期比67.3パーセント増の約415億円の見込みとなっています。ご覧のように右肩上がりの、非常に大きな伸び率を示しています。
広大なマーケットポテンシャル(当社のSAMとTAM)
我々が考える当社のSAMとTAMは非常に大きなポテンシャルがあると思っています。中小規模のファンベースの方々も含めると、従来のファンクラブ市場からマーケットは大きく広がってきていると自負しています。また、エンタメビジネス市場を相対的に見ていくと、全体でのTAMは4兆7,000億円と、非常に大きなマーケットポテンシャルがあると見ています。
SNS全盛期におけるファンコミュニティの在り方
SNS全盛期におけるファンコミュニティの在り方として、いわゆるスターと呼ばれる方々の出現の仕方、出方が大きく変わってきています。2000年代までは、テレビを中心として、選ばれし方々が認知を得てスターになっていきました。
2000年代から2010年代は、テレビとPCのハイブリッドで認知を得ている方ももちろんいましたが、それぞれのスターとして選ばれてきた人たちが有名になっていました。
ただ、2020年代に入り、スマホの普及に伴って多くの人たちがSNSを主として情報を受発信できるようになりました。それにより、ボカロPとしてのスター、VTuberとしてのスターなど、本当に誰しもがスマホ1台でスターになれる時代になっています。このように、1億2,000万人がクリエイター、アイコンになるというかたちで、マーケットのポテンシャルはさらに広がっていると考えています。
拡大する個の市場
また、ご覧のデータが示すとおり、拡大する「個」の市場に関しても、すべて右肩上がりで伸びています。
【全社】 FY2022-1Qからの変更点
ここからは、2022年度第2四半期の業績についてご説明します。前回もお伝えしましたが、2022年第1四半期からの変更点は3つです。
1つは、新収益認識基準適用に関してです。旧収益認識基準では、「Fanicon」内でのチケット売上をグロス計上していました。新収益認識基準ではネット計上に変更しています。
2つ目は「Fanicon」事業の個別アプリに関してです。運営主体が当社ではなく、アイコン側にあるアプリに関してはネットでの売上計上としています。
直近より、個別アプリの売上高が成長しており、「Fanicon」の売上高全体に対する比率が大きくなっていくことが予想されるため、併記可能な数値に関しては併記して開示しています。また、ネット計上のため、粗利率向上を図っています。
3つ目はARPUです。過去からの成長トレンドを把握しやすくするため、本年度の資料においてはグロス計上で開示を継続しています。
Faniconのビジネスフロー
「Fanicon」のビジネスフローに関してあらためてご説明します。アイコンが有料会員とコミュニケーションすることで得られる月額課金と、ポイント購入費の手数料を除く約50パーセントをアイコンとレベニューシェアする、BtoBtoCのビジネスモデルになっています。
ファンの方々に課金されたものを、いったんTHECOOへ売上として計上し、それをレベニューシェアしてアイコンの方々にお戻しするというビジネスになっています。
【全社】FY2022-2Q 業績 PL
こちらは第2四半期業績のP/Lです。「Fanicon」事業が成長しており、売上高は前年同四半期比プラス30パーセント成長しています。第2四半期の売上高は10億2,600万円、売上総利益は3億8,700万円、売上総利益率は37.7パーセントです。
販売管理費は3億9,300万円、営業利益はマイナス600万円、経常利益はマイナス300万円、当期純利益はマイナス400万円となっています。
実績の右側に前年同四半期比を記載していますが、売上高は30パーセント増、売上総利益は36.7パーセントです。
第2四半期までの累計実績としては、売上高は19億8,600万円、売上総利益は7億7,200万円、売上総利益率は38.9パーセントです。販売管理費は8億9,500万円、営業利益はマイナス1億2,300万円、経常利益はマイナス1億2,000万円、当期純利益はマイナス1億2,100万円となっています。
【全社】四半期売上高・営業利益推移
四半期売上高ならびに営業利益の推移です。ご覧のとおり、「Fanicon」事業、法人セールス事業を含めて好調に推移しており、第2四半期で約11億円となっています。先ほどお伝えしたとおり、こちらはアップルトゥアップルで比較するべく、11億500万円の売上になっています。営業利益は、第2四半期で600万円のマイナスというかたちになっています。
【全社】販売管理費及び役職員数
販売管理費ならびに役職員数の推移です。2022年第1四半期に約1億円計上していた、大型ファンクラブ獲得のための販促費は、当初の想定よりも減額できることが第2四半期に確定したため、マイナス約5,600万円となりました。結果として、販売管理費は第2四半期で3億9,300万円となっています。
また、役職員数は第2四半期時点で123名です。「Fanicon」を中心に、特に開発、カスタマーサクセスのチームを中心に増加しています。
【Fanicon事業】 KPI
セグメント別の業績についてご説明します。まずは「Fanicon」事業のKPIの推移です。大型のアイコンの獲得が進み、アイコン数は前年同四半期比19.1パーセント増となっています。また、ファン数は前年同四半期比48.8パーセント増、ARPUはグロス計上考慮後、前年同四半期比1.7パーセント増の1,165円になっています。
すべてのKPIにおいてきっちり伸ばすことができているという点で、マーケットを着実に取れてきていると自負しています。
【Fanicon事業】四半期売上高・売上総利益率推移
四半期売上高・売上総利益率の推移になります。「Fanicon」事業の売上高は、グロス計上考慮後で前年同四半期比60.1パーセント増の7億600万円と、順調に成長しています。売上総利益率の減少は、原価の構成要素の変更によるものです。
スライド右側に、売上利益率に関するハイライトをお示ししています。2022年第2四半期からインフラのコストを原価に加えているため、売上総利益率が少し下がっていますが、こちらは会計基準に合わせて追加するものとなっています。
【Fanicon事業】今後の体制について
「Fanicon」事業の今後の体制に関してです。8月から組織体制の変更を実施しました。迅速かつ、より機動的な経営判断ができる体制を構築し、非連続的成長を目指そうと思っています。
具体的には、私が「Fanicon」事業部長を兼任するかたちになっています。また、売上の肝となるサブスク外のポイントとして、取締役の野澤がカスタマーサクセス部長を兼務することでKnowledge Shareを強化していき、カスタマーサクセス支援がよりスケールする業務の効率化を目指していこうと思っています。
また、より迅速かつ組織的な開発を行うため、独立した組織とする開発本部として、直下のCTOを新設しています。新しい体制によって、さらなる「Fanicon」の成長を達成していきたいと思っています。
Fanicon事業 TOPICS
「Fanicon」事業のトピックスとしては、スライド左側の画像のようなWebメディアサービス「Bezzy(ベジー)」を開始しています。こちらでは、すでにデイリーで、各著名人、アイコンの方々、エンタメの有名な方々にニュースやコラム等を書いていただいています。
順調にスタートを切っており、ユーザー数やセッション数も日々伸びています。今後、こちらでさまざまな記事を投稿していき、多くの方々にエンタメ情報を提供することによって、「Fanicon」の認知度をますます拡大していきたいと思っています。
さらに、ライブ・エンターテイメントEXPOにも出展しました。こちらでも多くの方々がブースに立ち寄ってくださり、「Fanicon」についてあらためてご説明する機会を多くいただきました。多くの商談機会も得ることができており、「Fanicon」の認知拡大のためにも投資を行ってきています。
【法人セールス事業】KPI・売上高
法人セールス事業のセグメント別業績についてご説明します。法人セールス事業のKPI・売上高について、インフルエンサーセールス取り扱い件数は前年同四半期比3.8パーセント増の163件、売上高は前年同四半期比15パーセント増の3億9,900万円になっています。
【法人セールス事業】インフルエンサー事業のご紹介
法人セールス事業におけるインフルエンサー事業をご紹介します。インフルエンサー事業は特定のメディアを持たずに、クライアントの課題に寄り添い、データドリブンな提案で課題を解決しています。
スライド左下にあるように、当社は一気通貫でさまざまな課題を解決することを得意としています。また、「Fanicon」とネットワークで、いわゆるインフルエンサー、YouTuberなどの事務所の方々だけではなく、芸能人の方々もYouTubeやSNSで多くのフォロワーを獲得し、インフルエンサーマーケティングを行っていただいています。
そのような方々に対してさまざまなネットワークを使い、クライアントの課題に合わせたキャスティングや企画提案ができているところが当社の大きな特徴になっています。
結果として、クライアントの方々からの支持を集め、取り扱い件数ならびに売上高も伸ばしてきているという背景があります。
【法人セールス事業】インフルエンサー事業のご紹介
また、データドリブンな提案を可能にする「iCon Suite(アイコン スイート)」というツールをうまく使い、インフルエンサーの価値を見える化することが可能になっています。
スライドには「iCon Suite」の4つの機能を載せています。インフルエンサーの検索ができる機能、インフルエンサーを分析する機能、自分の使いたい・起用したい、ポテンシャルとなるインフルエンサーをリスト化する機能、また、カスタムタグ機能では、それぞれのインフルエンサーに個別管理用のタグを付与して管理することができます。
このように、自社ツールを社外の方にもうまく使っていただきながら、インフルエンサーマーケティングの提案をすることが可能となっています。
FY2022業績予想
ここから2022年度業績予想に関してお伝えします。2022年度は業績予想としては据え置きで、通期黒字化をめざしています。具体的には、2022年通期で売上高46億円、営業利益4,200万円の黒字化を目指しています。
FY2022業績予想に対する進捗率
先ほどもお伝えしましたが、当社は下期偏重型の予算となっているため、進捗率としては43.2パーセントとなります。昨年の42.5パーセントと比較しても、順調に推移していると言ってよいと思います。
FY2022 方針
今期の方針です。これも変わらずですが、「Fanicon」事業はアイコンをしっかり獲得していくことです。海外市場も準備、展開しています。ARPUについてもカスタマーサクセスチーム体制を強化し、プラットフォーム機能の拡充により向上させていきます。
プロダクトにおいても、Web3の概念を取り込み、オンラインでファンのビジネスをリードしていく準備をしています。法人セールスも案件数を今までどおり伸ばしていき、先ほどお伝えしたように社内のデータを使うことでクライアントの課題を解決していきたいと思っています。
また、「Fanicon」事業とのハイブリッド戦略というかたちで、アイコンの方々のネットワークを増やすだけではなく、「Fanicon」と絡めた新たな法人セールスの広告事業を準備しているところです。
投資としては、優秀な人材の獲得に投資していきたいと思っていますし、販促費用もかけて、KPIをしっかりコントロールしながら「Fanicon」のアイコン獲得を継続していきます。
中期成長イメージ
成長戦略に関してお伝えします。中期成長イメージとしては、2025年まで売上高CAGRのプラス50パーセント維持をお約束したいと思います。また、2025年度で営業利益率8パーセントの達成を目指すべく進めています。
中期経営方針
中期経営方針は、こちらも変わらず、「Fanicon」事業ではアイコンを中心としてファンがコミュニティ化する世界の構築を目指していきたいと思っています。
法人セールス事業では、“個のエンパワーメント”を掲げ、三方よしの世界を構築していきます。全社としては、2つの事業のシナジーを創出し、パッションエコノミーを実現していくことを中期経営方針として掲げています。
アイコン増加施策①:エンタメから領域拡大による更なる成長ポテンシャル
アイコンを増やしていく施策としては、エンタメ領域の拡大によるさらなる成長ポテンシャルというかたちで、先ほどお伝えしたとおり、現在さまざまなアイコンの方々に使っていただいています。
アイドル、アーティスト、俳優、女優、インフルエンサーなど、上半期ですでにさまざまな領域に展開してきている中で、特にスポーツ領域に関しては継続して営業をかけているところです。
すでに開設している熊本のBリーグのチーム、全日本プロレスのファンコミュニティから、ここに関しては非常に高いポテンシャルがあると見てとれるため、さらに、ここに投資していきたいと考えています。
アイコン増加施策②:海外展開の本格化
海外展開も本格化しています。実際に私自身も海外に出張し、さまざまなポテンシャルのあるお客さまと会話しています。機能ではすでに多言語対応しており、テキストも各母国語でのリアルタイム翻訳で、多言語間でのコミュニケーションも達成しています。
このようなかたちで、まずはK-POPや韓流スターの方々に使っていただきます。この第2四半期でも多くの方に使い始めていただいているため、世界中の方々に「Fanicon」を広げていくことは継続していきたいと思っています。
ARPU向上の施策
ARPU向上の施策としては、先ほどお伝えしたとおり、さまざまな機能を追加していくことにより、それぞれのコミュニティに合ったかたちでの収益化を継続して進めていきます。また、自社エンジニアの採用を強化し、さらに開発力を高め、開発スピードも進めて機能を追加していきたいと考えています。
プラットフォームとしての可能性
プラットフォームとしての可能性をこちらに記載しています。先ほども少しお話ししましたが、法人セールスにはさまざまなクライアントとのネットワーク、広告代理店とのネットワークがあります。加えて、「Fanicon」は多くのジャンルのアイコンの方々のネットワークがあります。その2つを掛け合わせて新たな広告収益を生み出せると考えています。
また、Web3の概念を取り込んで、オンラインでのファンのビジネスをリードしていくことも準備しているため、下期には何かしらのかたちで示すことができると思っています。
当社の描く、Web3の概念での「ファンコミュニティ」の未来
当社の描く、Web3の概念での「ファンコミュニティ」は、ステップを踏んでいこうと思っています。まずは、アイコンのNFTの販売サポート、ファンによるFan Art生成のシステムの構築を準備しています。
次のステップとして、ファンがアイコンの成長を支えるコミュニティ「DAO(Decentralized Autonomous Organization)」があります。これは分散型自律組織という意味です。こちらを展開できるように、コミュニティの中でファンを絡めた「DAO」を構築していきたいと考えています。最後のステップとして、コミュニティごとのトークンを発行し、ICOをサポートするところまでを見据えて準備していきたいと考えています。
以上、私から2022年度第2四半期の業績と成長戦略についてご説明しました。ご清聴ありがとうございました。
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