664円
ダイキアクシスのニュース
■会社概要
1. 会社概要
ダイキアクシス<4245>は、環境創造開発型企業として発展を続けることで、社員の生活向上及び社会の発展に貢献することを事業目的とする。2021年12月期までの新3ヶ年中期経営計画では「Make FOUNDATION Plan」を策定し、ESG経営の推進を図る。これまでのコーポレートスローガンである「PROTECT×CHANGE」とグループの使命である「環境を守る。未来を変える。」は維持する。
2013年12月に東証2部の化学セクターに新規上場し、翌年に東証1部に指定替えとなった。
2018年12月期の事業規模は、売上高が36,224百万円、営業利益が923百万円であった。売上高の事業別構成比は、環境機器関連事業が51.1%、住宅機器関連事業が43.7%、再生可能エネルギー関連事業が0.8%、その他の事業が4.4%となった。セグメント別営業利益と売上高営業利益率は、環境機器関連事業が1,394百万円、7.5%、住宅機器関連事業が569百万円、3.6%、再生可能エネルギー関連事業が△65百万円、△22.8%、その他の事業が97百万円、6.1%であった。
2. 沿革
愛媛県松山市でタイルと衛生陶器の販売会社「大亀商事」として1958年に創業した。1964年に前身のダイキ株式会社が設立された。1969年にばっ気式浄化槽の生産を開始。1978年からホームセンター事業に乗り出したダイキは、2003年に同業のホーマック(株)、(株)カーマと業務提携をし、経営統合を決めた。2006年に現DCMホールディングス<3050>が設立されたが、それに先立ってダイキはホームセンター以外の業務を受皿会社として設立された株式会社ダイキアクシスに譲渡した。その後、MBO(マネジメント・バイアウト)により独立した。同社とダイキとの資本関係はなくなったが、取引関係は続いている。
設立は2005年であるが、1965年にFRP製浄化槽1号機を完成させるなどダイキ時代から数えれば半世紀以上にわたり各種排水処理装置の設計・生産・施工・維持管理を行ってきた。住宅機器関連事業におけるTOTO<5332>製品の取扱いは1971年から開始した。商圏を近畿・中国・四国地域に限定しており、大手住宅設備機器メーカーの主要な代理店となっている。また、DCMホールディングスのグループ企業向けにホームセンターリテール商材を供給しているほか、ホームセンター店舗の建築や清掃を含む総合的な店舗管理サービスを提供している。2018年からは、DCMグループの店舗屋根を借り受け、太陽光発電事業を開始した。
3. グループ会社
M&Aや子会社設立により、環境機器関連事業の強化、海外市場の開拓、新規分野の参入を進めてきた。同社グループは同社と主要関連会社14社(国内8社、海外6社)により構成されている。
2005年に環境機器関連事業の(株)ダイテク、(株)環境分析センターをダイキから譲受した。成長戦略としてM&Aを推進している。環境機器関連事業では、2007年に東海エリアを中心に各種水処理施設の設計・施工・販売を行う(株)トーブを買収した。翌年に同エリアで各種水処施設の保守点検に従事している(株)トーセツを買収。同子会社は、2017年1月にトーブに吸収合併された。2011年には、環境プラント事業のレック インダストリーズ(株)を買収した。2018年1月に、環境インフラ関連ビジネスを展開する(株)DAインベント(愛知県名古屋市)を買収した。同子会社は、高温・高圧水熱処理、亜臨界装置など複数の特許を保有する。同社の水処理の前と後工程をカバーするため、グループの環境インフラビジネスの事業領域を拡大することが期待される。2012年に小形風力発電機の研究開発、販売・施工を行う(株)シルフィードを子会社化した。欧米の水平軸方式(プロペラ型)よりも日本の風況に適する垂直軸方式を特徴とする。2017年3月に、推進工法を得意とする土木工事会社の(株)DADを買収した。同社の全国土木・建設業者との広範な顧客基盤を活用し、シナジーを発揮する。同子会社は、松山市近郊6ヶ所に太陽光パネルを設置した売電事業を運営し、安定収益源としている。2018年11月に、愛媛県松山市のニュータウン及び団地の上水事業と排水処理事業を行うDHアクア(株)を子会社化した。
海外では、2005年にダイキから中国で汚水処理装置や中水・濾過装置等を設計・施工・販売する大器環保工程(大連)有限公司を譲受した。2013年にはインドネシアにおいて浄化槽製造を行う現地企業(現PT.DAIKI AXIS INDONESIA)を買収した。2016年にシンガポールに東南アジアと南アジアにおける浄化槽などの水処理関連の営業活動及び海外子会社の統括業務を行う子会社DAIKI AXIS SINGAPORE PTE.LTD.を、2018年7月にインドで浄化槽の製造・販売・施工・維持管理を行う子会社DAIKI AXIS INDIA Private Limitedを、同時期に中国に家庭用合併浄化槽の製造・販売を担う合弁会社凌志大器浄化槽江蘇有限公司を設立した。2018年11月に、シンガポールでプール清掃メンテナンス事業を行うCrystal Clear Contrator Pte. Ltd.を買収した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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1. 会社概要
ダイキアクシス<4245>は、環境創造開発型企業として発展を続けることで、社員の生活向上及び社会の発展に貢献することを事業目的とする。2021年12月期までの新3ヶ年中期経営計画では「Make FOUNDATION Plan」を策定し、ESG経営の推進を図る。これまでのコーポレートスローガンである「PROTECT×CHANGE」とグループの使命である「環境を守る。未来を変える。」は維持する。
2013年12月に東証2部の化学セクターに新規上場し、翌年に東証1部に指定替えとなった。
2018年12月期の事業規模は、売上高が36,224百万円、営業利益が923百万円であった。売上高の事業別構成比は、環境機器関連事業が51.1%、住宅機器関連事業が43.7%、再生可能エネルギー関連事業が0.8%、その他の事業が4.4%となった。セグメント別営業利益と売上高営業利益率は、環境機器関連事業が1,394百万円、7.5%、住宅機器関連事業が569百万円、3.6%、再生可能エネルギー関連事業が△65百万円、△22.8%、その他の事業が97百万円、6.1%であった。
2. 沿革
愛媛県松山市でタイルと衛生陶器の販売会社「大亀商事」として1958年に創業した。1964年に前身のダイキ株式会社が設立された。1969年にばっ気式浄化槽の生産を開始。1978年からホームセンター事業に乗り出したダイキは、2003年に同業のホーマック(株)、(株)カーマと業務提携をし、経営統合を決めた。2006年に現DCMホールディングス<3050>が設立されたが、それに先立ってダイキはホームセンター以外の業務を受皿会社として設立された株式会社ダイキアクシスに譲渡した。その後、MBO(マネジメント・バイアウト)により独立した。同社とダイキとの資本関係はなくなったが、取引関係は続いている。
設立は2005年であるが、1965年にFRP製浄化槽1号機を完成させるなどダイキ時代から数えれば半世紀以上にわたり各種排水処理装置の設計・生産・施工・維持管理を行ってきた。住宅機器関連事業におけるTOTO<5332>製品の取扱いは1971年から開始した。商圏を近畿・中国・四国地域に限定しており、大手住宅設備機器メーカーの主要な代理店となっている。また、DCMホールディングスのグループ企業向けにホームセンターリテール商材を供給しているほか、ホームセンター店舗の建築や清掃を含む総合的な店舗管理サービスを提供している。2018年からは、DCMグループの店舗屋根を借り受け、太陽光発電事業を開始した。
3. グループ会社
M&Aや子会社設立により、環境機器関連事業の強化、海外市場の開拓、新規分野の参入を進めてきた。同社グループは同社と主要関連会社14社(国内8社、海外6社)により構成されている。
2005年に環境機器関連事業の(株)ダイテク、(株)環境分析センターをダイキから譲受した。成長戦略としてM&Aを推進している。環境機器関連事業では、2007年に東海エリアを中心に各種水処理施設の設計・施工・販売を行う(株)トーブを買収した。翌年に同エリアで各種水処施設の保守点検に従事している(株)トーセツを買収。同子会社は、2017年1月にトーブに吸収合併された。2011年には、環境プラント事業のレック インダストリーズ(株)を買収した。2018年1月に、環境インフラ関連ビジネスを展開する(株)DAインベント(愛知県名古屋市)を買収した。同子会社は、高温・高圧水熱処理、亜臨界装置など複数の特許を保有する。同社の水処理の前と後工程をカバーするため、グループの環境インフラビジネスの事業領域を拡大することが期待される。2012年に小形風力発電機の研究開発、販売・施工を行う(株)シルフィードを子会社化した。欧米の水平軸方式(プロペラ型)よりも日本の風況に適する垂直軸方式を特徴とする。2017年3月に、推進工法を得意とする土木工事会社の(株)DADを買収した。同社の全国土木・建設業者との広範な顧客基盤を活用し、シナジーを発揮する。同子会社は、松山市近郊6ヶ所に太陽光パネルを設置した売電事業を運営し、安定収益源としている。2018年11月に、愛媛県松山市のニュータウン及び団地の上水事業と排水処理事業を行うDHアクア(株)を子会社化した。
海外では、2005年にダイキから中国で汚水処理装置や中水・濾過装置等を設計・施工・販売する大器環保工程(大連)有限公司を譲受した。2013年にはインドネシアにおいて浄化槽製造を行う現地企業(現PT.DAIKI AXIS INDONESIA)を買収した。2016年にシンガポールに東南アジアと南アジアにおける浄化槽などの水処理関連の営業活動及び海外子会社の統括業務を行う子会社DAIKI AXIS SINGAPORE PTE.LTD.を、2018年7月にインドで浄化槽の製造・販売・施工・維持管理を行う子会社DAIKI AXIS INDIA Private Limitedを、同時期に中国に家庭用合併浄化槽の製造・販売を担う合弁会社凌志大器浄化槽江蘇有限公司を設立した。2018年11月に、シンガポールでプール清掃メンテナンス事業を行うCrystal Clear Contrator Pte. Ltd.を買収した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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