宇部興、今期経常を26％下方修正

　宇部興産 <4208> が10月23日大引け後(15:00)に業績修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の235億円→175億円(前期は357億円)に25.5％下方修正し、減益率が34.2％減→51.0％減に拡大する見通しとなった。
　同時に、4-9月期(上期)の連結経常利益も従来予想の40億円→15億円(前年同期は166億円)に62.5％下方修正し、減益率が76.0％減→91.0％減に拡大する見通しとなった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（第2四半期累計期間）売上高は、新型コロナウィルスの影響が当初想定より前倒しで現れたため、自動車・衣料繊維向けなど化学品を中心に需要が減少し価格も下落したことから、前回予想を下回る見込みです。また、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は、石炭等原料価格下落の効果はあるものの、化学品の販売数量の減少やナイロン・ラクタム市況の悪化の影響が大きく、前回予想を下回る見込みです。（通期）下期の需要は回復傾向にあるものの当初想定より緩やかな回復になると予想されることから、通期としても前回予想を下回る見込みです。なお、親会社株主に帰属する当期純利益は、電解液事業の統合にともなう特別損益の改善により、小幅な修正に留まる見込みです。配当予想については変更ありません。