宇部興、今期経常を13％下方修正

　宇部興産 <4208> が2月4日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比25.4％減の249億円に減った。
　併せて、通期の同利益を従来予想の410億円→355億円(前期は478億円)に13.4％下方修正し、減益率が14.3％減→25.8％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の243億円→188億円(前年同期は291億円)に22.6％減額し、減益率が16.5％減→35.3％減に拡大する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比43.6％減の83億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期の7.8％→5.3％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高は、米中貿易摩擦に端を発した中国経済の減速等の影響拡大を受けた、ナイロン・ラクタムの一段の市況悪化、カルシア・マグネシアの需要減少及び機械の出荷減少、並びに石炭の販売数量減少を主な要因として、前回予想を下回る見込みです。　営業利益、経常利益は、ナイロン・ラクタムの市況悪化、カルシア・マグネシアの販売数量減少等により、また、親会社株主に帰属する当期純利益は、ゴルフ場事業の譲渡に伴う減損損失を計上した影響も受け、前回予想を下回る見込みです。　なお、配当予想については変更ありません。