ダイセルは後場に入り下げ幅縮小、４～９月期大幅増収増益で自社株買い発表も

　ダイセル<4202.T>は後場に入り下げ幅を縮小し、前場終値近辺での値動きとなっている。きょう午後１時過ぎ、２２年３月期上期（４～９月）の決算を発表し、売上高は２２４８億１７００万円（前年同期比２８．２％増）、営業利益は２７２億５９００万円（同３．０倍）と大幅増収増益だった。あわせて通期見通しの上方修正も発表しており、これが好感されたようだ。

　上期は化粧品原料や電子材料関連製品、エンジニアリングプラスチックなどの需要が想定より強く、販売数量の増加や製品市況の上昇、販売価格の是正により従来予想から上振れして着地した。通期見通しについては、原燃料価格の上昇や半導体不足の影響など先行き不透明な状況ではあるものの、上期業績などを踏まえて売上高を４３５０億円から４４８０億円（前期比１３．８％増）へ、営業利益を３５０億円から３８０億円（同１９．８％増）へ引き上げた。

　また、自社株買いの実施も発表した。上限を６００万株（発行済み株数の１．９９％）、または５０億円としており、取得期間は１１月８日から２０２２年３月３１日まで。

出所：MINKABU PRESS