ファブリカホールディングスのニュース
ファブリカHD、FY24業績は修正予想を上回って着地 売上高は創業以来最高の81.6億円、配当性向を引き上げへ
2024年3月期決算説明
谷口政人氏:株式会社ファブリカホールディングス代表取締役社長CEOの谷口政人でございます。本日はお忙しい中、当社の決算説明会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。
早速でございますが、2024年3月期通期の決算についてご説明させていただきます。
当社の企業概要
まず会社概要を簡単に説明いたします。当社ファブリカホールディングスは「テクノロジーで社会の課題を解決する」というミッションのもと、主に事業者、いわゆるtoB向けにインターネットサービスを提供しております。
当社グループは、親会社でありますファブリカホールディングスと、100パーセント子会社である株式会社ファブリカコミュニケーションズ、株式会社メディア4u、Sparkle AI株式会社の4社で構成されております。当社グループの従業員数は、2024年3月31日現在193名在籍しております。
アジェンダ
本日のアジェンダとなります。
【連結】2024年3⽉期 通期業績サマリー
まず2024年3月期通期の連結業績についてご説明いたします。通期業績に関しましては堅調に事業を成長させることができまして、売上高は81億6,200万円と創業以来、過去最高の売上となりました。昨年実績は76億円でしたので、前期に比べ5億6,200万円増加し、前年比7.4パーセント増となっております。
しかしながら、中長期的な成長を見据えた積極的な投資を行った結果、営業利益は、前期より2億1,200万円マイナスの10億7,000万円で着地、前年比16.5パーセント減、当期純利益は6億7,300万円で、前年比16.9パーセント減となりました。
【連結】FY2024.3 業績ガイダンス(修正後)
第3四半期に開示いたしました業績予想修正後のガイダンスに対する進捗結果です。売上高は81億円の業績予想に対し、達成率100.8パーセントとなりました。営業利益、経常利益の達成率はそれぞれ102パーセント、102.1パーセントとなっております。
当期純利益は達成率103.6パーセントで着地し、売上高および各段階利益で業績予想を上回って着地いたしました。
【連結】連結貸借対照表
貸借対照表になります。第3四半期末と比較して、純資産が7,500万円増加しました。
【連結】業績推移(四半期別)
続いて2024年3月期の四半期実績についてご説明します。こちらは過去2年の四半期別の連結業績推移グラフです。売上高は四半期別で過去最高売上を更新しております。
【連結】FY2024.3 業績サマリー(セグメント別)
セグメント別の業績サマリーとなります。主力事業の1つでありますSMSソリューショングループの通期売上高は、前年比6パーセント増の48億1,400万円となりました。
U-CARソリューショングループにおきましても順調に業績を伸ばし、売上高は前年比7.4パーセント増の13億5,500万円となりました。後ほど、セグメントごとに詳細を説明させていただきます。
SMSソリューショングループ 売上⾼推移・営業利益推移(四半期別)
それでは個別に見てまいります。SMSソリューショングループは、配信数が順調に増加し、第4四半期売上高は13億1,200万円と過去最高を更新しております。営業利益は3億1,600万円となりました。
棒グラフのオレンジの部分は、コロナ関連利用分の数値を示しておりますが、今年度においてはコロナ関連の利用はほとんどございませんでした。
SMSソリューショングループ 主なKPIの推移
当社のSMS配信サービス「メディアSMS」の導入社数につきましては順調に推移しており、2024年3月末時点で5,352社で、前年同期に比べ969社、第3四半期からは210社の増加となっております。
また右のグラフでは広告費と売上高に占める広告費比率の推移を示しております。第4四半期は3.4パーセントとなっておりますが、今後も売上高の増加に伴った規律ある広告投資を継続してまいります。
SMSソリューショングループ トピックス
トピックスとしては、「メディアSMS」がクラウド型コールセンター「BIZTEL」と連携いたしました。「BIZTEL」はクラウド型のコールセンターシステムで、この連携により、音声ガイダンスを通じて顧客へSMSを送信することが可能になります。
電話以外の応対フローに誘導することで、機会損失の防止や業務の効率化と顧客満足度の向上を見込んでおります。
U-CARソリューショングループ 売上⾼推移・営業利益推移(四半期別)
続いてU-CARソリューショングループです。導入社数が堅調に推移した結果第4四半期の売上高は3億4,300万円となり、こちらのセグメントも四半期で過去最高を更新しました。
U-CARソリューショングループ 主なKPIの推移
当セグメントのKPIとして置いております、「symphony」の導入社数ですが、第3四半期から75社増加し、3月末時点で4,036社となりました。レベニューチャーンレートは微増するも1パーセント未満と低い水準で推移しております。引き続き加盟店支援に注力してまいります。
U-CARソリューショングループ トピックス
トピックスとしては、「車選びドットコム」のYouTubeチャンネルが登録者数20万人を突破し、中古車検索サイトが運営するYouTubeチャンネルとしては最大の登録者数となりました。累計視聴回数は4月30日現在で約1億回を超え、自社メディアの認知度も徐々に上がってきております。
インターネットサービスグループ 売上⾼推移・営業利益推移(四半期別)
次にインターネットサービスグループです。インターネットメディア領域が好調に推移したこと、新規事業でありますアクションリンク事業も赤字幅を縮小したことで全体として四半期単体で黒字化することができました。
オートサービスグループ 売上⾼推移・営業利益推移(四半期別)
最後にオートサービスグループです。売上高、営業利益共に特に大きなイベントがなく堅調な推移となりました。
【連結】2025年3⽉期 業績予想
続きまして、今期2025年3月期の業績予想についてご説明いたします。2025年3月期連結売上高は、前年比6.8パーセント増の87億円を計画しております。営業利益は前年比2.9パーセント増の11億円、純利益は3.9パーセント増の7億円となっており、2025年3月期も堅調な事業成長により、引き続き成長投資をこなしながらも、増収増益を計画しております。
【連結】2025年3⽉期 業績予想
各セグメントでは、SMSソリューショングループの売上高は6.5パーセント増の51億2,600万円、U-CARソリューショングループは8.5パーセント増の14億7,000万円、インターネットサービスグループは19.4パーセント増の3億8,000万円、オートサービスグループは2.8パーセント増の17億2,000万円を計画しております。
【連結】2025年3⽉期 営業利益の増減分析
今期計画の営業利益増減分析となります。ご覧のとおり、売上総利益は1.8億円ほど増加する予定です。前期に引き続き人材投資を中心に成長投資を継続しますが、営業利益は前年比で増益を計画しております。
株主還元について
続きまして株主還元についてご説明いたします。当社では、株主さまに対する利益配分を経営上の重要施策の1つとして位置付けており、剰余金の配当につきましては、安定性・継続性にも配慮した利益還元を実施してまいります。
配当性向の目安につきましては、これまでの20パーセントから25パーセントから30パーセントに引き上げ、2025年3月期末の1株あたりの年間配当金は前期から1円増配し、37円を予定しております。
トピックス
最後にグループでの取り組みについてご説明いたします。当社100パーセント子会社でありますSparkle AI株式会社が、東京大学主催の「ブロックチェーンイノベーション寄附講座」へ参画しました。
本講座はブロックチェーン技術の教育と普及を目的としており、7,000人以上が参加、同大学の寄附講座としては最大規模で開催されております。このような活動を通じてWeb3事業やサービス開発を行う人材の輩出や、Web3を活用した革新的なサービス創造に貢献したいと考えております。
以上で決算説明を終了させていただきます。 最後までお聞きくださりありがとうございました。
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