ＪＳＲ、今期最終を24％下方修正

　ＪＳＲ <4185> が10月27日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益は6.7億円の赤字(前年同期は134億円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の125億円→95億円(前期は226億円)に24.0％下方修正し、減益率が44.7％減→58.0％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終利益は前年同期比11.4％増の101億円に伸びる計算になる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結最終損益は18億円の赤字(前年同期は61.8億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の7.8％→-1.3％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　エラストマー事業及び合成樹脂事業は新型コロナウィルス感染拡大の影響による販売数量の減少が当初想定を上回り、コスト抑制等に努めているものの、前回通期連結業績予想を下回る見込みとなりました。一方で、デジタルソリューション事業は主に半導体材料事業の好調により、前回通期連結業績予想を上回る見込みとなりました。全社としましてはエラストマー事業及び合成樹脂事業の業績悪化影響により、売上収益及び利益ともに前回予想を下回る見込みであることから、2021年3月期通期連結業績予想を上表のとおり修正いたしました。