三井化学、基礎化学品や機能材料の売上増加で、１１年３月期は黒字転換へ

　化学大手の三井化学が１１日午後１時、１１年３月期連結業績予想を発表した。売上高１兆４０００億円（前期比１５．９％増）、営業損益３５０億円の黒字（前期は９４億６１００万円の赤字）、最終損益２４０億円の黒字（同２８０億１０００万円の赤字）を見込んでいる。国内は低水準の状態で推移するが、高成長が続く中国を中心としたアジアの需要拡大で、アジアへの輸出依存度が高まるとみている。セグメント別見通しで、主力の基礎化学品の売上を前期比２０％増の８５２０億円を想定、機能材料とともに営業黒字転換を見込んでいる。前提となる為替レートは１ドル＝９０円、国産ナフサ価格は１キロリットル＝５万円としている。

　同時に発表された１０年３月期決算は、売上高１兆２０７７億３５００万円（前期比１８．８％減）、営業赤字９４億６１００万円（前期は４５４億９３００万円の赤字）、最終赤字２８０億１０００万円（同９５２億３７００万円の赤字）だった。

　午後１時２８分時点の株価は、２円安の２８３円。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社