日本化は底入れ気配、今期業績はさらに上振れも

　日本化学工業<4092.T>が２７０円台で目先の売りを吸収、足もと買いがやや優勢となっている。継続的な資金流入を背景に昨年１１月から１２月にかけて１５連騰を記録、５年３カ月ぶりとなる３００円台活躍に歩を進めたが、年初に３６５円をつけてからは今年の安値圏でもみ合う展開にあった。スマートフォンの普及や車載向け電子部材の好調で半導体材料などが会社側計画を上回る伸びを示しており、１５年３月期業績予想は３度にわたる上方修正を行い市場の注目を誘った。営業利益は前期比８６．３％増の１６億円を見込んでいるが、さらに上振れて着地を見込む声が強い。また、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う海洋汚染が問題視されているが、放射性セシウムや放射性ストロンチウムを同時に除去できる吸着剤「ピュアセラム」の開発に成功していることから除染関連としても注目されている。

日本化の株価は１０時５６分現在２７５円（△３円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）