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前週末30日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2023/07/03 05:30

TOREX <6616>  2,368円 (+89円、+3.9%)

 トレックス・セミコンダクター <6616> [東証P]が大幅高で4日続伸。SBI証券は29日、TOREXの投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。今期は民生分野を中心とした在庫調整の影響が避けられないとしながらも、パワー半導体やアナログ半導体の成長トレンドは不変だと指摘。在庫調整終了後、25年3月期以降の業績拡大の可能性を考慮すると、割安感が強まったと判断した。目標株価は2950円を据え置いている。

TWOST <7352>  1,507円 (+55円、+3.8%)

 TWOSTONE&Sons <7352> [東証G]が大幅高で3日続伸。29日の取引終了後、エンジニアマッチングサービスを手掛けるTSR(東京都港区)の全株式を6月30日付で取得し子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の子会社化は、TWOST100%子会社のBranding EngineerとTSRのITエンジニアを双方の顧客に紹介することのできるクロスセルを実現するのが狙い。特にTSRは、22年2月にグループ化したTSRソリューションズと顧客層や得意とする技術領域において類似性があり、同領域におけるシナジーを見込むとしている。取得価額は4億3700万円。なお、連結上の取り込みは24年8月期からとなるため、同件による23年8月期業績への影響はないとしている。

テックファム <3625>  625円 (+23円、+3.8%)

 テックファームホールディングス <3625> [東証G]が大幅反発。30日午前10時ごろ、日本産品の輸出と海外マーケティングを手掛けるグループ会社のWeAgriが、特殊冷凍ソリューションを手掛けるデイブレイク(東京都品川区)と業務提携したと発表しており、好材料視された。今回の業務提携は、冷凍食品がコロナ禍で世界的な需要増となっていることを受けて、国内食品メーカーのシンガポールを起点とした東南アジアでの展開を支援するのが狙い。業務提携に先駆け、5月からシンガポールで8社の商品販売を開始しており、今後もこれまで輸出が難しいとされた食品を扱うメーカーの販路拡大を支援するとしている。

アイモバイル <6535>  1,225円 (+44円、+3.7%)

 アイモバイル <6535> [東証P]が大幅高で3日続伸。30日正午ごろに自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を100万株(発行済み株数の4.97%)、または13億円としており、取得期間は7月4日から9月30日まで。市場買い付けのほか、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得する予定で、取得した全自社株は消却する予定だ。

弁護士COM <6027>  3,815円 (+125円、+3.4%)

 弁護士ドットコム <6027> [東証G]が大幅高で3日続伸。29日の取引終了後、電子契約サービス「クラウドサイン」が岐阜県及び県内市町の計17団体に採用されることになったと発表しており、好材料視された。岐阜県内17の自治体による電子契約サービスの共同調達実施に伴い採用され、一部の団体を除き10月ごろの運用開始を予定しているという。岐阜県内では御嵩町が22年7月からクラウドサインの導入により電子契約の利用が進んでおり、契約にかかる費用の削減や事務作業削減に効果を発揮しているとしている。

メディカルN <3645>  410円 (+13円、+3.3%)

 メディカルネット <3645> [東証G]が大幅続伸。29日の取引終了後、集計中の23年5月期連結業績について、営業利益が従来予想の3億2000万円から3億7500万円(前の期比16.5%減)へ、純利益が1億9000万円から2億2100万円(同42.4%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。売上高は45億円(同20.1%増)の従来見通しを据え置いたものの、メディア・プラットフォーム事業や医療BtoB事業で利益率の高いサービスの販売が好調に推移したことや、適切な人員配置などにより計画よりも少ない人数で効率的な運営ができたことなどが利益を押し上げた。また、円安の進行により為替差益が発生したことも寄与した。

FLネット <9241>  1,463円 (+41円、+2.9%)

 フューチャーリンクネットワーク <9241> [東証G]が反発。29日の取引終了後、地域情報プラットフォーム「まいぷれ」の顧客を対象に、資本・業務提携先であるエフェクチュアル(東京都港区)の定額制リピート集客支援サービス「LP放題」の提供を開始すると発表しており、好材料視された。定額制リピート集客支援サービス「LP放題」は、ホームページ運営をはじめインターネット上の情報発信に課題を抱えながらも人員や工数をなかなか割けない事業者に向けて、リピーターづくりのための企画立案や、ランディングページの更新・管理など、効率化の支援を行うサービス。両社は今後も、それぞれが持つノウハウを基にしたプロダクトやサービスの開発・提供を通じ、地域事業者がもっと身近にITを感じられるよう魅力的な地域の付加価値情報を多くの人々に届けるとしている。

ダイハツデ <6023>  726円 (+19円、+2.7%)

 ダイハツディーゼル <6023> [東証S]が反発。29日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の修正を発表した。今期の最終利益は20億円から31億円(前期比5.2%増)に見直した。減益の計画から一転して増益を見込む形となり、好感されたようだ。持ち分法適用会社であるOFFICINE MECCANICHE TORINOの保有株式を全て譲渡することを決議した。これに伴い、24年3月期第2四半期(7-9月)の連結財務諸表において特別利益9億2000万円を計上する見込みとなり、影響を業績予想に反映した。

TBSHD <9401>  2,622円 (+48.5円、+1.9%)

 TBSホールディングス <9401> [東証P]が反発。29日の取引終了後、総合教育事業を展開するやる気スイッチグループホールディングス(東京都中央区)株式の78.0%(議決権比率)を約287億円で取得し子会社化したと発表しており、好材料視された。やる気スイッチグループの教育ノウハウ・顧客基盤と、TBSのクリエイティブ力・コンテンツ制作力を掛け合わせることで、新たな知育・教育事業の共創を目指すという。また、JNNネットワークを活用したさらなる認知・ブランドイメージの向上と、全国における教室展開の拡大や両社のネットワーク・事業基盤を生かした 教育コンテンツの海外展開なども見込む。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

レンゴー <3941>  885.9円 (+15.6円、+1.8%)

 レンゴー <3941> [東証P]が反発。29日の取引終了後、包装用フィルムなどを手掛ける子会社でトクヤマ <4043> [東証P]との合弁会社であるサン・トックスが、三井化学 <4183> [東証P]子会社の三井化学東セロと24年4月1日をメドに経営統合すると発表しており、好材料視された。経営統合は三井化学東セロを存続会社とする吸収合併方式で行われる予定で、経営統合後にレンゴーが108億5000万円を三井化学に支払い、三井化学東セロ株の51%を取得して子会社化する。包装用ポリオレフィン系フィルムや発泡シートなどからなるパッケージソリューション事業を統合し、レンゴーの子会社とすることで軟包装事業に一層注力するのが狙いで、今後は環境対応型新製品の開発加速や海外での事業拡大を推進するとしている。

三陽商 <8011>  1,913円 (+33円、+1.8%)

 三陽商会 <8011> [東証P]が4日続伸。30日午前11時ごろ、24年2月期の連結業績予想について、売上高を595億円から610億円(前期比4.7%増)へ、営業利益を24億円から27億円(同20.8%増)へ、純利益を22億円から25億円(同16.0%増)へ上方修正したことが好感された。人流やインバウンド需要の回復により主力の百貨店をはじめとする実店舗への集客が回復したことや、設立80周年の記念アイテムを含む春夏プロパー商材が好調に稼働したことなどにより、第1四半期(3-5月)決算が想定を上回って着地したことが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期決算は、売上高159億6900万円(前年同期比11.2%増)、営業利益10億3500万円(同2.1倍)、純利益8億9600万円(同60.2%増)だった。

サイバーセキ <4493>  3,105円 (+45円、+1.5%)

 サイバーセキュリティクラウド <4493> [東証G]が3日続伸。29日の取引終了後、医療機関向けの サイバーセキュリティトレーニングプログラムの提供を開始したと発表。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。個人データを多く保有する医療機関は身代金要求型の標的になりやすく、サイバー攻撃の被害も増加しているという。プログラムではインシデントレスポンスや標的型メール対策の2つの重要な領域に特化し、サイバー脅威に対処するためのスキルなどを提供するとしている。

デンソー <6902>  9,645円 (+98円、+1.0%)

 デンソー <6902> [東証P]が3日続伸。中部経済新聞は30日、トヨタ自動車 <7203> [東証P]が7~9月の向こう3ヵ月の車両生産計画を策定したと報じた。このなかで「3ヵ月間の世界生産は、前年同期比10%増の計259万台程度に設定した」とし、「うち国内生産は26%増の計87万台程度と大幅に増やす計画だ」と伝えている。サプライヤーの生産増にも寄与するとの見方から、トヨタを主要取引先とするデンソー株の支援材料となったようだ。豊田自動織機 <6201> [東証P]やアイシン <7259> [東証P]、豊田合成 <7282> [東証P]などが堅調な値動きとなった。フタバ産業 <7241> [東証P]、愛知製鋼 <5482> [東証P]が上昇した。

※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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