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相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2020/09/11 17:31

<1813> 不動テトラ

 四季報によると、土木工事は高水準の期初手持ちこなし拡大。が、主力の地盤改良は自治体からの発注が後ろ倒しの懸念。新型コロナ対応で予算制約あり、手続きも停滞。粗利やや低下し、人件費負担も増加。減益。減価償却費上回る設備投資をしばらく継続。工事量の拡大や海上土木船の更新を見込む。研究開発費も増勢、地盤改良工事で使う機械の自動運転など模索。建設業:土木、地盤改良、ブロック、他。

2020年8月6日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-24.4%の34.00億円、経常利益-24.0%の33.50億円の減収・減益の見通し。

2014年9月30日の高値2820円からの中長期下降トレンド(A)の中にあります。この中で2015年2月23日の2640円からの短期の下降トレンド(B)の中で、2016年2月12日の1020円で底打ちとなり、ここからの反発で2017年1月5日の2170円、2018年8月9日の2220円と2点天井をつけて2019年8月29日に1087円まで下落しました。ここからの反発で今年の1月22日の1823円まで戻してもみあいとなり、その後コロナ急落相場となって3月13日に1069円までつれ安しました。ここからの上昇で6月10日の1492円まで戻し、小さな三角保ち合い(C)を形成して、いったん下放れして7月31日に1304円の安値をつけ、ここからの反発で9月1日の1463円で買転換となっています。
 

 

<6331> 三菱化工機

 四季報によると、エンジニアリングは石油、化学プラントのメンテ工事は底堅いが、新型コロナ影響で工期が長引くなど採算低下。単体機械は好採算の油清浄機が伸び悩む。設計見積費の増加や、バラスト水処理装置の米国からの認証取得費増も響き営業減益。排ガス洗浄装置など好採算の単体機械の拡大に重点。前期に黒字回復したエンジも効率化進め事業基盤を固める。機械:エンジニアリング、単体機械など。

2020年7月31日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-10.0%の20.00億円、経常利益-8.4%の22.10億円の減収・減益の見通し。

現在の中期的なチャートは、2017年9月14日の2790円を高値とし、2018年12月25日の1284円を安値とする三角保ち合い(A)に中にあります。2017年9月14日の2790円を高値に下降トレンド(B)を形成し、2018年12月25日の1284円で当面の底打ちとなって、短期の上昇トレンド(C)となり、この中で今年の2月3日に2110円まで戻したところで、コロナ急落相場となって3月17日に1315円まで下落しました。ここから短期の上昇トレンド(D)となって、いったん三角保ち合い(A)を上放れしかかって7月7日の1960円まで上昇するものの、ここからいったん調整入りとなっています。
 

 

<6104> 芝浦機械

 四季報によると、押出成形機は中国向けのフィルム製造装置が納期の延期解消し横ばい圏。ただ柱の射出成形機、ダイカストマシンが自動車市場減速で大幅減。改革費重く営業赤字転落。株売却特益減り、希望退職特損続く。6月末基準日で特配124・3円実施。3月末臨時株主総会で買収防衛策可決、村上系投資会社は公開買い付け撤回。当社の新株予約権無償割当も中止。機械:成形機、工作機械など。

2020年7月30日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-139.7%の14.00億円、経常利益-162.7%の24.00億円の減収・減益の見通し。

2018年2月1日の4650円(併合前930円)をピークとする下降トレンド(A)の中で、12月25日の1801円で当面の底打ちとなりました。ここからの反発でゆるやかな上昇の中で、2019年4月24日の2545円、7月2日の2567円と2点天井をつけて8月26日の1934円まで押し目を入れたあと、短期の上昇トレンド(B)へ転換し、この中で今年の1月21日に4005円の戻り高値をつけました。ここでコロナ相場に巻き込まれ3月の急落相場を受けて3月23日の1851円まで下落し、いったんゆるやかな上昇トレンド(C)となりました。この上昇トレンドが継続するかと思われましたが、6月4日の2480円まで上昇後、下落となりコロナ急落の安値3月23日の1851円に対する2番底を探る動きとなり、8月5日の1900円まで下げて反発していますが目先、上昇トレンド(C)にアタマを抑えられています。
 

 

<9880> イノテック

 四季報によると、NAND向けテスターが後半回復し伸長。米ケイデンス製設計ツールは長期契約が多く堅調推移。ただ、新型コロナ影響による自動車生産の低調で、車載デバイス検証ツールが大幅減少。営業益微減。アナログ関連技術を保有するベンチャーを4月子会社化。台湾のテスター子会社が米の高周波デバイス評価システムメーカーを買収。5G関連技術の補完狙う。卸売業:設計開発ソリューション、プロダクトソリューションなど。

2020年8月7日発表。2021年3月期本決算予想は、営業利益-1.2%の16.50億円、経常利益-5.1%の18.00億円の減収・減益の見通し。

2016年6月24日の390円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2018年5月22日の1720円まで上昇し、ここをピークにして8月13日の1206円まで下落し、ここからの反発で11月9日の1570円の戻り高値をつけ、下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で、2019年6月3日の789円まで下げて、今年の1月4日に1333円まで戻したところで、コロナ相場に巻き込まれ2月の急落相場を経て3月19日の752円まで下落しました。ここからの反発で6月3日には1283円とコロナ急落相場となる前の水準まで戻したあと調整入りとなっています。6月3日の1283円をつけたあと7月31日の940円まで下げて反発し、8月14日の1088円をつけたところでもみあいとなっています。
 

 

<3941> レンゴー

 四季報によると、前期海外買収会社が通期連結で売上増。段ボール原紙・製品は食品や通販、宅配向けが支えて数量微増。単価維持、原燃料価格安定で軟包装も食品向け増加。ただ海外事業の停滞と人件費や償却費が膨らみ、営業益は一歩後退。特損減る。増配。段ボールに直接プリントし店頭販促に活用できるデジタル印刷パッケージ拡販。社内取締役対象に株式報酬制度導入。パルプ・紙:板紙・紙加工関連、軟包装関連、重包装関連、海外関連、など。

2020年8月5日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-3.0%の400.00億円、経常利益-2.8%の420.00億円の減収・減益の見通し。

柴田罫線の法則の形でチャートの形をみていくと、2016年1月21日の459円を安値に7月11日の717円まで上昇し、ここを目先のピークにして三角保ち合い(B)を形成しました。この保ち合いが煮詰まったところで、いったん少し下放れし2017年9月6日の610円まで下げて急伸となって三角保ち合いを上放れしました。これまでの事例からみると三角保ち合いを形成し、煮詰まったところではいったん下げるとみせかけて大きく上放れするという例がよくみかけられます。上放れ後、2018年8月2日の1078円の高値をつけ、ここから12月25日の789円まで下落して反発に転じ、2019年4月2日の1071円を2番天井(ダブル天井に近い)にして、短期の下降トレンド(C)へ転換しました。この中で10月3日の748円まで下げて、今年の2月12日の918円まで反発したところでコロナ急落に巻き込まれ3月17日の660円で底打ちとなりました。その後の動きは、柴田罫線では686~908円のボックス相場(D)入りとなっています。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム
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