阿波製紙、今期経常を一転13％減益に下方修正、未定だった配当は4期ぶり3.5円で復配

　阿波製紙 <3896> [東証Ｓ] が2月9日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の3億7900万円に急拡大した。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の3億6000万円→2億4000万円(前期は2億7500万円)に33.3％下方修正し、一転して12.7％減益見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の2億円→3億9000万円(前期は2億8200万円)に95.0％上方修正し、一転して38.3％増益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の2億0800万円→8800万円(前年同期は1億6900万円)に57.7％減額し、一転して47.9％減益計算になる。

　同時に、従来未定としていた期末一括配当を3.5円実施し、4期ぶりに復配する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の2億2700万円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の0.8％→5.1％に大幅改善した。

株探ニュース