ＮＴＬ、前期経常を78％下方修正、未定だった配当は5円減配

　日本テクノ・ラボ <3849> [札証Ａ] が5月13日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。22年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の1億5000万円の黒字→3300万円の黒字(前の期は5400万円の赤字)に78.0％下方修正した。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の2億4800万円→1億3100万円(前年同期は7000万円)に47.2％減額し、増益率が3.5倍→87.1％増に縮小する計算になる。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当は5円(前の期は10円)実施する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　イメージング＆プリンタコントローラ事業において、2022年３月期期末に売上を予定していた案件の納品が2023年３月期に延期されたことにより、営業利益、経常利益、当期純利益に影響を及ぼしましたため、上表の様に修正いたします。　本案件の納品が2023年３月期に延期された理由は、コロナ禍による世界的な半導体の供給不足により、納品に必要なプリンタコントローラボードを製作するための夥しい種類の部品のうち、数種類の部品を入手することが不可能な状態となり、受注した10セットのうち、２セット分の納品に留まったためです。　なお、残り８セットのプリンタコントローラボードの部品に関しましては、2023年３月期内に入手可能の目途が立っております。

　　2022年３月期の業績予想につきましては、売上高、営業利益、経常利益及び当期純利益の全指標において、下方修正となりました。しかしながら、これら全指標が前年度を上回る結果となり、当期純利益を計上するに至り、当社は、研究開発型の企業として、将来の事業拡大及び企業体質強化を図るための内部留保を確保しつつ、株主の皆様への利益還元を行うことを基本方針としておりますので、2022年３月31日（期末日）基準日における配当予想額を未定とさせていただきましたが、慎重に検討いたしました結果、上表の様に決定いたしました。