383円
日本テクノ・ラボのニュース
■日本テクノ・ラボ<3849>の業績動向
1. 2020年3月期の業績概要
2020年3月期は売上高840百万円(前期比11.0%増)、営業利益158百万円(同57.2%増)、経常利益156百万円(同187.0%増)、当期純利益87百万円(同124.7%増)と、2期連続の増収増益で着地した。イメージング&プリンタコントローラ事業における製品売上高の大幅な増加、並びに、ストレージソリューション事業と情報セキュリティ事業における販売費及び一般管理費の大幅な減少により全体の営業利益が増加し、大幅な増収増益となった。また、期初計画(売上高900百万円、営業利益150百万円、経常利益150百万円、当期純利益80百万円)に対しては、各利益が計画を上回った。なお、2020年3月期においては、新型コロナウイルス感染症の影響は特に見られなかった。
2. セグメント別動向
(1) イメージング&プリンタコントローラ事業
イメージング&プリンタコントローラ事業の売上高は406百万円(前期比56.9%増)、セグメント利益は170百万円(同74.7%増)となった。製品売上高が大幅に増加したことに加え、第三者割当増資(2019年9月に実施)割当先の(株)シンク・ラボラトリー※向けを中心に、業務用インクジェットプリンタ向けラインヘッドコントローラが好調に推移した。なお、同セグメントの売上高構成比は48.4%(前期は34.3%)に上昇している。
※シンク・ラボラトリーは、全自動レーザーグラビア製版システム、水性デジタルインクジェットシステムなど軟包材のソリューションを世界38ヶ国、250社以上の企業へ提供している。
(2) ストレージソリューション事業
ストレージソリューション事業の売上高は28百万円(前期比19.0%減)、セグメント損失は26百万円(前期は31百万円の損失)となった。製品売上高は減少したものの、販売費及び一般管理費の大幅な減少によりセグメント損失が縮小した。なお、同セグメントの売上高構成比は3.4%(前期は4.7%)に低下している。
(3) セキュリティ事業
セキュリティ事業は、イメージング&プリンタコントローラ事業に次ぐ主力事業であり、売上高は385百万円(前期比12.0%減)、セグメント利益は151百万円(同0.2%減)となった。セキュリティプリントシステム部門(情報セキュリティ)及び統合監視映像システム部門(映像セキュリティ)により構成される。セキュリティプリントシステム部門は製品売上高の増加により増収増益となった一方で、統合監視映像システム部門が減収減益となった。なお、同セグメントの売上高構成比は45.8%(前期は57.8%)に低下している。
(4) ビジネスソリューション事業
ビジネスソリューション事業の売上高は19百万円(前期比21.0%減)、セグメント利益は4百万円(同26.5%減)となった。同セグメントの売上高構成比は2.3%(前期は3.3%)に低下している。
将来の収益獲得のため、開発部を中心に積極的な研究開発投資を継続
3. R&D(研究開発)
研究開発活動については、将来の収益獲得のため開発部を中心に積極的な研究開発投資を継続している。2020年3月期における研究開発費の総額は前期より297千円増加し、82,567千円(前期比0.4%増)、売上高に対する研究開発費の比率は9.8%となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)
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1. 2020年3月期の業績概要
2020年3月期は売上高840百万円(前期比11.0%増)、営業利益158百万円(同57.2%増)、経常利益156百万円(同187.0%増)、当期純利益87百万円(同124.7%増)と、2期連続の増収増益で着地した。イメージング&プリンタコントローラ事業における製品売上高の大幅な増加、並びに、ストレージソリューション事業と情報セキュリティ事業における販売費及び一般管理費の大幅な減少により全体の営業利益が増加し、大幅な増収増益となった。また、期初計画(売上高900百万円、営業利益150百万円、経常利益150百万円、当期純利益80百万円)に対しては、各利益が計画を上回った。なお、2020年3月期においては、新型コロナウイルス感染症の影響は特に見られなかった。
2. セグメント別動向
(1) イメージング&プリンタコントローラ事業
イメージング&プリンタコントローラ事業の売上高は406百万円(前期比56.9%増)、セグメント利益は170百万円(同74.7%増)となった。製品売上高が大幅に増加したことに加え、第三者割当増資(2019年9月に実施)割当先の(株)シンク・ラボラトリー※向けを中心に、業務用インクジェットプリンタ向けラインヘッドコントローラが好調に推移した。なお、同セグメントの売上高構成比は48.4%(前期は34.3%)に上昇している。
※シンク・ラボラトリーは、全自動レーザーグラビア製版システム、水性デジタルインクジェットシステムなど軟包材のソリューションを世界38ヶ国、250社以上の企業へ提供している。
(2) ストレージソリューション事業
ストレージソリューション事業の売上高は28百万円(前期比19.0%減)、セグメント損失は26百万円(前期は31百万円の損失)となった。製品売上高は減少したものの、販売費及び一般管理費の大幅な減少によりセグメント損失が縮小した。なお、同セグメントの売上高構成比は3.4%(前期は4.7%)に低下している。
(3) セキュリティ事業
セキュリティ事業は、イメージング&プリンタコントローラ事業に次ぐ主力事業であり、売上高は385百万円(前期比12.0%減)、セグメント利益は151百万円(同0.2%減)となった。セキュリティプリントシステム部門(情報セキュリティ)及び統合監視映像システム部門(映像セキュリティ)により構成される。セキュリティプリントシステム部門は製品売上高の増加により増収増益となった一方で、統合監視映像システム部門が減収減益となった。なお、同セグメントの売上高構成比は45.8%(前期は57.8%)に低下している。
(4) ビジネスソリューション事業
ビジネスソリューション事業の売上高は19百万円(前期比21.0%減)、セグメント利益は4百万円(同26.5%減)となった。同セグメントの売上高構成比は2.3%(前期は3.3%)に低下している。
将来の収益獲得のため、開発部を中心に積極的な研究開発投資を継続
3. R&D(研究開発)
研究開発活動については、将来の収益獲得のため開発部を中心に積極的な研究開発投資を継続している。2020年3月期における研究開発費の総額は前期より297千円増加し、82,567千円(前期比0.4%増)、売上高に対する研究開発費の比率は9.8%となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)
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