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イグニスのニュース
■業績見通し
1. 2018年9月期の業績予想
2018年9月期の売上高予想についてイグニス<3689>は、5月14日付けの修正予想※を据え置き、売上高を前期比21.1% 減の4,400百万円と見込んでいる。なお、利益予想については、現時点で開示はない。
※新作ゲーム「メガスマッシュ」の不振(及びサービス停止の決定) のほか、子会社mellow の持分法適用関連会社への移行(第4四半期より)やVR 事業最大プロジェクトのローンチタイミング調整などを理由として期初の売上高予想を減額修正している(7,000百万円→4,400百万円)。
売上高は、「ぼくとドラゴン」(ネイティブゲーム)が逓減傾向で推移するものの、2本目の収益の柱となってきた「with」(コミュニティ)を大きく伸ばす計画である。一方、子会社mellowの持分法適用関連会社への移行に伴い、「TLUNCH」(その他)による売上高は連結からはずれることに注意が必要である。また、VR 事業による業績寄与についても慎重に見ているようだ。
損益面では、引き続き、今後の成長に向けた事業基盤の構築を優先すべきフェーズにあり、継続的な事業投資を想定しているが、その規模やタイミングについて現時点では合理的な見積りが困難であることから利益予想を開示していない。
売上高予想の達成のためには、第4四半期だけの売上高で764百万円(前年同期比48.0%減、前四半期比34.6%減)があれば足りる。「ぼくとドラゴン」が逓減傾向にあることや「TLUNCH」の非連結化による影響を考慮に入れても、十分にクリアできる水準と言えよう。また、「with」がマルチログイン機能の実装などにより足元で流入数が大きく伸びていることを勘案すれば、上振れる可能性にも注意が必要である。
一方、損益面では、第4四半期にどのくらいの先行投資を投入するか、政策的判断に左右されるところが大きい。ひとつの考え方として、「ぼくとドラゴン」の収益貢献が続いていることや「with」の黒字幅も大きくなってきているところがプラス材料である半面、増員に伴う人件費を含め、VR事業やその他新規事業への先行費用(研究開発費や業務委託費等)も高水準で推移していることから、仮に、特別なコスト要因がなかったとしても大幅な損益改善は難しいであろう。
2. 2019年9月期業績の考え方
2019年9月期の業績を考えるにあたっては、3つの収益ドライバーの動きに注目する必要がある。すなわち、1)「ぼくとドラゴン」の安定運用が継続するか(逓減幅をどの程度抑えられるか)、2)「with」の成長をどの程度加速できるか、3)VR事業(エンターテインメント)の本格展開のタイミングと成長スピード、がポイントになるとみている。特に、3)については、最初のプロジェクト(えのぐ)が順調に立ち上がりつつあり、具体的なマネタイズや成長モデルがみえてきたが、まだ不透明な部分が大きい。第2弾以降のプロジェクト(2つのプロジェクトが年内公表予定)の動向も気になるところである。ただ、2)と3)だけでも、大幅な売上高の拡大を実現するポテンシャルは期待できるであろう。
一方、損益面では、積極的な事業投資の継続が想定されるものの、1)と2)が収益の2本柱となってきたことから、これまで先行費用を投入してきた3)の収益化の進展度合いが大きく影響するものと考えられる。IPをうまく発掘(及び育成)し、コアファンを囲い込むことができれば、高い収益性と安定的な収益貢献が可能であるとみており、他に特別なコスト要因がなければ、黒字転換の実現も十分に視野に入ってくるものと考えられる。
特に、2019年6月期は、高い目標を掲げている中期経営計画(詳細は後述)の達成に向けた発射台として位置付けされる。したがって、業績面での回復はもちろん、検査工程の自動化(IoT)や医療プロジェクト(VR事業)を含めて、これまで取り組んできた新規事業の収益化に向けた具体的な道筋にも注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<HN>
1. 2018年9月期の業績予想
2018年9月期の売上高予想についてイグニス<3689>は、5月14日付けの修正予想※を据え置き、売上高を前期比21.1% 減の4,400百万円と見込んでいる。なお、利益予想については、現時点で開示はない。
※新作ゲーム「メガスマッシュ」の不振(及びサービス停止の決定) のほか、子会社mellow の持分法適用関連会社への移行(第4四半期より)やVR 事業最大プロジェクトのローンチタイミング調整などを理由として期初の売上高予想を減額修正している(7,000百万円→4,400百万円)。
売上高は、「ぼくとドラゴン」(ネイティブゲーム)が逓減傾向で推移するものの、2本目の収益の柱となってきた「with」(コミュニティ)を大きく伸ばす計画である。一方、子会社mellowの持分法適用関連会社への移行に伴い、「TLUNCH」(その他)による売上高は連結からはずれることに注意が必要である。また、VR 事業による業績寄与についても慎重に見ているようだ。
損益面では、引き続き、今後の成長に向けた事業基盤の構築を優先すべきフェーズにあり、継続的な事業投資を想定しているが、その規模やタイミングについて現時点では合理的な見積りが困難であることから利益予想を開示していない。
売上高予想の達成のためには、第4四半期だけの売上高で764百万円(前年同期比48.0%減、前四半期比34.6%減)があれば足りる。「ぼくとドラゴン」が逓減傾向にあることや「TLUNCH」の非連結化による影響を考慮に入れても、十分にクリアできる水準と言えよう。また、「with」がマルチログイン機能の実装などにより足元で流入数が大きく伸びていることを勘案すれば、上振れる可能性にも注意が必要である。
一方、損益面では、第4四半期にどのくらいの先行投資を投入するか、政策的判断に左右されるところが大きい。ひとつの考え方として、「ぼくとドラゴン」の収益貢献が続いていることや「with」の黒字幅も大きくなってきているところがプラス材料である半面、増員に伴う人件費を含め、VR事業やその他新規事業への先行費用(研究開発費や業務委託費等)も高水準で推移していることから、仮に、特別なコスト要因がなかったとしても大幅な損益改善は難しいであろう。
2. 2019年9月期業績の考え方
2019年9月期の業績を考えるにあたっては、3つの収益ドライバーの動きに注目する必要がある。すなわち、1)「ぼくとドラゴン」の安定運用が継続するか(逓減幅をどの程度抑えられるか)、2)「with」の成長をどの程度加速できるか、3)VR事業(エンターテインメント)の本格展開のタイミングと成長スピード、がポイントになるとみている。特に、3)については、最初のプロジェクト(えのぐ)が順調に立ち上がりつつあり、具体的なマネタイズや成長モデルがみえてきたが、まだ不透明な部分が大きい。第2弾以降のプロジェクト(2つのプロジェクトが年内公表予定)の動向も気になるところである。ただ、2)と3)だけでも、大幅な売上高の拡大を実現するポテンシャルは期待できるであろう。
一方、損益面では、積極的な事業投資の継続が想定されるものの、1)と2)が収益の2本柱となってきたことから、これまで先行費用を投入してきた3)の収益化の進展度合いが大きく影響するものと考えられる。IPをうまく発掘(及び育成)し、コアファンを囲い込むことができれば、高い収益性と安定的な収益貢献が可能であるとみており、他に特別なコスト要因がなければ、黒字転換の実現も十分に視野に入ってくるものと考えられる。
特に、2019年6月期は、高い目標を掲げている中期経営計画(詳細は後述)の達成に向けた発射台として位置付けされる。したがって、業績面での回復はもちろん、検査工程の自動化(IoT)や医療プロジェクト(VR事業)を含めて、これまで取り組んできた新規事業の収益化に向けた具体的な道筋にも注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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