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クロス・マーケティンググループのニュース
■事業戦略
1. 2020年以降をにらんだ戦略
足元のITの急速な普及によって、ビッグデータがそこかしこに氾濫するようになった。マーケティング面においても、顧客がビッグデータを自動的に蓄積できるようになってきたものの、一方で精緻に解析・応用することが大きな課題となっている。これを解決するのが、顧客のビッグデータとクロス・マーケティンググループ<3675>のリサーチデータやコンサルティング能力などを最速・最適に結び付けた、データエンジニアリング(エンジニアによる大量データの集計)とマーケティングソリューション(マーケターによる分析)による高付加価値なレポーティングサービスである。まさにマーケティングソリューションとデジタルトランスフォーメーションの融合であり、同社はこうした新たな局面に積極的に取り組むことで、マーケティングによる支援能力を進化させている。
具体的には、メディリードでは、前述したように、医師や患者に対するリサーチにとどまらず、医薬という専門分野に特化したコンサルティングやデータサイエンス(分析)、論文支援など高付加価値サービスを提供している。一方、デジタルトランスフォーメーションはリサーチのネットシフトや自動化を促進するため、同社にとっても生産性の向上が見込まれる。なお、こうした動きに対し、同業大手のみならずコンサル会社や広告代理店なども動き出しているが、同業に対してはシステムの融通性・機動性、外部企業に対してはリサーチ機能で優位性があると考えられる。
新型コロナのなか、成長戦略を継続
2. 2020年12月期第2四半期の具体的な取り組み
2020年12月期第2四半期は新型コロナウイルス感染症のインパクトが大きく、どうしてもそちらに注目が集まってしまう。そのようななかで同社は、マーケティングソリューションをベースにデジタルトランスフォーメーションを展開する成長戦略を引き続き積極的に継続しており、足元でも新たなサービスを開発・市場投入している。カスタマージャーニー型データ分析、DtoC(メーカー直販)ブランドの成長支援、AIを用いたWebクローリング、位置情報ビッグデータ分析、セルフ型アンケート「Qwantz(クウォンツ)」など、以下に示すようなサービスである。ほかにも、災害時のリスクヘッジや人材の強化・採用を目的に福岡にマーケティングリサーチ運用拠点として(株)ウィズワークを設立、ネットリサーチ主力のクロス・マーケティングとオフライン主力のリサーチ・アンド・ディベロプメントを統合してICTなどを背景とした顧客側のマーケティング活動の進化に対応、ディーアンドエムがテモナ(株)と業務提携してテモナのサブスクリプションシステムを利用する事業者のマーケティング支援を推進、(株)クロス・コミュニケーションは安定性と堅牢性が求められる大和証券グループ本社<8601>の新スマホ証券「CONNECT」を開発した。
2020年第2四半期の新サービス
a) カスタマージャーニー型データ分析
企業のビッグデータ活用に向けたCRM分析サービスで、企業のビッグデータ活用の課題に対し、カスタマージャーニー型データへの変換や顧客と課題の具体化、テストマーケティングなどをフルカスタマイズでサポートするサービスである。新型コロナウイルス禍のマーケティング支援推進ツールとして、足元で受注が拡大しているもようだ。なお、カスタマージャーニー型データ分析とは、従来のマーケティングでは見えないはずの顧客(個客)の行動・思考・感情(カスタマージャーニー)を、ビッグデータ解析によって見える化することである。
b) DtoC(メーカー直販)ブランドの成長支援
(株)クロスベンチャーズの出資する(株)ニューロープと(株)クロス・コミュニケーションがD2Cブランド向けに共同開発した、豊富なデータマーケティングの実績を生かしたターゲティングサービスである。ファッションAI技術でSNS上の画像データを解析してデータベース化、ファン予備軍を抽出して効率的にファンを獲得、最終的にファンとの継続的なコミュニケーションにつなげる。
c) AIを用いたWebクローリング
ビッグデータ時代における顧客の意思決定を支援するサービスで、AIを利用して、世界17億以上のWebサイトからデータを収集・連携・分析する。メディリードが提供している。
d) 位置情報ビッグデータ分析
ディーアンドエムが業務提携したクロスロケーションズ(株)の位置情報ビッグデータ分析により居住地域が推定された消費者に対して、ディーアンドエムがアンケート・行動分析・レポート作成を実施するサービス。新規開拓や既存顧客のリピート促進、広告による集客効率の向上などが目的である。
e) セルフ型アンケート「Qwantz(クウォンツ)」
料金が「安い」、納品が「速い」、利用者が「簡単」に操作できるセルフ型アンケートで、ディーアンドエムが提供している。500万人超の性別・年齢・居住地などのデモグラフィック情報を、パートナー企業のサイト接触データやアプリ利用データと連携することにより、効果的にアンケート配信先を絞り込むことができる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<KS>
1. 2020年以降をにらんだ戦略
足元のITの急速な普及によって、ビッグデータがそこかしこに氾濫するようになった。マーケティング面においても、顧客がビッグデータを自動的に蓄積できるようになってきたものの、一方で精緻に解析・応用することが大きな課題となっている。これを解決するのが、顧客のビッグデータとクロス・マーケティンググループ<3675>のリサーチデータやコンサルティング能力などを最速・最適に結び付けた、データエンジニアリング(エンジニアによる大量データの集計)とマーケティングソリューション(マーケターによる分析)による高付加価値なレポーティングサービスである。まさにマーケティングソリューションとデジタルトランスフォーメーションの融合であり、同社はこうした新たな局面に積極的に取り組むことで、マーケティングによる支援能力を進化させている。
具体的には、メディリードでは、前述したように、医師や患者に対するリサーチにとどまらず、医薬という専門分野に特化したコンサルティングやデータサイエンス(分析)、論文支援など高付加価値サービスを提供している。一方、デジタルトランスフォーメーションはリサーチのネットシフトや自動化を促進するため、同社にとっても生産性の向上が見込まれる。なお、こうした動きに対し、同業大手のみならずコンサル会社や広告代理店なども動き出しているが、同業に対してはシステムの融通性・機動性、外部企業に対してはリサーチ機能で優位性があると考えられる。
新型コロナのなか、成長戦略を継続
2. 2020年12月期第2四半期の具体的な取り組み
2020年12月期第2四半期は新型コロナウイルス感染症のインパクトが大きく、どうしてもそちらに注目が集まってしまう。そのようななかで同社は、マーケティングソリューションをベースにデジタルトランスフォーメーションを展開する成長戦略を引き続き積極的に継続しており、足元でも新たなサービスを開発・市場投入している。カスタマージャーニー型データ分析、DtoC(メーカー直販)ブランドの成長支援、AIを用いたWebクローリング、位置情報ビッグデータ分析、セルフ型アンケート「Qwantz(クウォンツ)」など、以下に示すようなサービスである。ほかにも、災害時のリスクヘッジや人材の強化・採用を目的に福岡にマーケティングリサーチ運用拠点として(株)ウィズワークを設立、ネットリサーチ主力のクロス・マーケティングとオフライン主力のリサーチ・アンド・ディベロプメントを統合してICTなどを背景とした顧客側のマーケティング活動の進化に対応、ディーアンドエムがテモナ(株)と業務提携してテモナのサブスクリプションシステムを利用する事業者のマーケティング支援を推進、(株)クロス・コミュニケーションは安定性と堅牢性が求められる大和証券グループ本社<8601>の新スマホ証券「CONNECT」を開発した。
2020年第2四半期の新サービス
a) カスタマージャーニー型データ分析
企業のビッグデータ活用に向けたCRM分析サービスで、企業のビッグデータ活用の課題に対し、カスタマージャーニー型データへの変換や顧客と課題の具体化、テストマーケティングなどをフルカスタマイズでサポートするサービスである。新型コロナウイルス禍のマーケティング支援推進ツールとして、足元で受注が拡大しているもようだ。なお、カスタマージャーニー型データ分析とは、従来のマーケティングでは見えないはずの顧客(個客)の行動・思考・感情(カスタマージャーニー)を、ビッグデータ解析によって見える化することである。
b) DtoC(メーカー直販)ブランドの成長支援
(株)クロスベンチャーズの出資する(株)ニューロープと(株)クロス・コミュニケーションがD2Cブランド向けに共同開発した、豊富なデータマーケティングの実績を生かしたターゲティングサービスである。ファッションAI技術でSNS上の画像データを解析してデータベース化、ファン予備軍を抽出して効率的にファンを獲得、最終的にファンとの継続的なコミュニケーションにつなげる。
c) AIを用いたWebクローリング
ビッグデータ時代における顧客の意思決定を支援するサービスで、AIを利用して、世界17億以上のWebサイトからデータを収集・連携・分析する。メディリードが提供している。
d) 位置情報ビッグデータ分析
ディーアンドエムが業務提携したクロスロケーションズ(株)の位置情報ビッグデータ分析により居住地域が推定された消費者に対して、ディーアンドエムがアンケート・行動分析・レポート作成を実施するサービス。新規開拓や既存顧客のリピート促進、広告による集客効率の向上などが目的である。
e) セルフ型アンケート「Qwantz(クウォンツ)」
料金が「安い」、納品が「速い」、利用者が「簡単」に操作できるセルフ型アンケートで、ディーアンドエムが提供している。500万人超の性別・年齢・居住地などのデモグラフィック情報を、パートナー企業のサイト接触データやアプリ利用データと連携することにより、効果的にアンケート配信先を絞り込むことができる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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