イーブックが急反落、２１年３月期業績予想を上方修正も材料出尽くし感強まる

　イーブックイニシアティブジャパン<3658.T>が急反落している。２８日の取引終了後、２１年３月期単独業績予想について、売上高を２３５億円から２８０億円（前期比３１．６％増）へ、営業利益を８億８０００万円から９億５０００万円（同１９．８％増）へ、純利益を６億円から６億５０００万円（同１９．５％増）へ上方修正したが、営業利益で１０億円強を見込んでいた市場予想に届かないことから失望売りが出ているようだ。

　電子書籍事業において、「ＰａｙＰａｙ」と連携した大型キャンペーンなどグループシナジーの強化を図ったことに加えて、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う、巣ごもり需要による市場ニーズの高まりを受けて売り上げが増加する見込み。また、売上高の増加に伴い利益も増加する見通しとしている。

　なお、同時に発表した第２四半期累計（４～９月）決算は、売上高１４３億７６００万円（前年同期比４６．２％増）、営業利益６億４５００万円（同７６．６％増）、純利益４億４４００万円（同７９．３％増）だった。

出所：MINKABU PRESS