農業総研、非開示だった今期最終は赤字転落へ

　農業総合研究所 <3541> [東証Ｍ] が7月14日大引け後(15:00)に決算を発表。21年8月期第3四半期累計(20年9月-21年5月)の最終損益(非連結)は1億2000万円の赤字(前年同期は900万円の黒字)に転落した。
　併せて、非開示だった通期の最終損益は2億円の赤字(前期は3100万円の黒字)に転落する見通しを示した。

　会社側が発表した第3四半期累計の実績と通期計画に基づいて、当社が試算した6-8月期(4Q)の最終損益は8000万円の赤字(前年同期は2200万円の黒字)に転落する計算になる。

　同時に、期末一括配当は引き続き未定とした。

　直近3ヵ月の実績である3-5月期(3Q)の最終損益は4500万円の赤字(前年同期は1800万円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の2.3％→-5.2％に急悪化した。

　※業績予想がレンジで開示されている場合は、レンジの中央値に基づいて記事を作成しています。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　新型コロナウイルス感染症の長期化に伴う４回目となる緊急事態宣言の発令により、経済活動が再び一部制限されるなか、依然として消費者動向は不透明な状況にあります。そのため、業績に与える影響を正確に把握することは困難であることから、2021 年８月期通期の個別業績予想につきましては、引き続きレンジ形式による開示といたします。　売上高につきましては、産直卸事業が当初より堅調に推移していることなどにより、前回公表した予想を上回る見通しとなりました。　一方で、前回まで未定としていた利益につきましては、青果市況の安値基調が長期化するなかで、売上総利益率が低下傾向にあることに加え、流通総額のさらなる拡大に備えたシステム開発や産直卸事業の推進のための人材投資などの実施により減益の予想となりました。※上記の業績予想につきましては、本資料発表時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は様々な要因により予想数値と異なる場合があります。