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フェイスネットワークのニュース
*13:44JST フェイスNW Research Memo(4):2024年3月期は減益となるも、仕入・開発状況は順調で成長軌道を継続
■業績動向
1. 2024年3月期の業績概要
フェイスネットワーク<3489>の2024年3月期の業績は、売上高が22,284百万円(前期比6.3%増)、営業利益が2,090百万円(同17.0%減)、経常利益が1,784百万円(同22.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が943百万円(同40.8%減)となった。
城南3区を中心に新築一棟マンション「GranDuo」シリーズ及び高級賃貸レジデンス「THE GRANDUO」シリーズの企画開発を推進するとともに、子会社化した岩本組とのシナジー創出に向けた取り組みを進めるなど、事業基盤の強化に注力した。しかしながら、過去最大規模の大型物件の条件交渉に時間を要し、期中の販売ができなかったことから、売上高・営業利益ともに予想を下回り、業績計画未達となった。しかし、物件開発の進捗は非常に順調に推移し、平均販売価格も7.1億円から9.9億円まで上昇した。物件の大型化や新たなデザインコンセプト「ウェルビーイング」を取り入れるなど、物件価値の向上に注力した。
また、出口戦略の多様化を進めるべく、みずほ信託銀行(株)及びみずほ不動産投資顧問(株)が組成サポートする(同)城南ファンドに開発した3物件を売却し、私募ファンドへの物件売却を推進した。さらに、1933年の創業以来90年の歴史を有し、建築家から指名を受けるなど施工技術で高い評価を得ている岩本組の全株式を取得し、2023年7月14日に子会社化した。これにより、同社が開発する高級賃貸レジデンス「THE GRANDUO」シリーズを中心に共同施工を推進することが可能となった。販売費及び一般管理費では人員増による人件費の増加が見られたほか、特別損失として投資有価証券評価損432百万円を計上した。これは2023年5月に資本提携を行ったHash DasH Holdings(株)に係るものである。
2024年3月期は大型物件の交渉長期化により業績下方修正・減益となったものの、2025年3月期には販売を見込んでいることから中長期的な成長軌道に影響はない。足元での仕入・開発状況は順調に推移しており、物件の大型化や価値向上に向けた各種取り組みも奏功しており、2025年3月期以降のさらなる成長に期待が持てる。
2. 財務状況
2024年3月期末の資産合計は、前期末比6,011百万円増の26,609百万円となった。2025年3月期に販売を見込む大型物件や順調な仕入状況を背景として、仕掛販売用不動産が4,079百万円、販売用不動産が1,806百万円増加した。仕掛販売用不動産の増加は開発用地の仕入によるものであり、営業力強化とDX推進の効果により効率的な用地仕入が推進されている。負債合計は同5,459百万円増の19,177百万円となった。用地仕入に伴い、1年内返済予定長期借入金が3,083百万円、工事未払金が387百万円、長期借入金が2,803百万円増加した一方で、前受金が775百万円減少した。純資産合計は同552百万円増の7,431百万円となった。これらの結果、自己資本比率は27.9%(前期末は33.4%)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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1. 2024年3月期の業績概要
フェイスネットワーク<3489>の2024年3月期の業績は、売上高が22,284百万円(前期比6.3%増)、営業利益が2,090百万円(同17.0%減)、経常利益が1,784百万円(同22.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が943百万円(同40.8%減)となった。
城南3区を中心に新築一棟マンション「GranDuo」シリーズ及び高級賃貸レジデンス「THE GRANDUO」シリーズの企画開発を推進するとともに、子会社化した岩本組とのシナジー創出に向けた取り組みを進めるなど、事業基盤の強化に注力した。しかしながら、過去最大規模の大型物件の条件交渉に時間を要し、期中の販売ができなかったことから、売上高・営業利益ともに予想を下回り、業績計画未達となった。しかし、物件開発の進捗は非常に順調に推移し、平均販売価格も7.1億円から9.9億円まで上昇した。物件の大型化や新たなデザインコンセプト「ウェルビーイング」を取り入れるなど、物件価値の向上に注力した。
また、出口戦略の多様化を進めるべく、みずほ信託銀行(株)及びみずほ不動産投資顧問(株)が組成サポートする(同)城南ファンドに開発した3物件を売却し、私募ファンドへの物件売却を推進した。さらに、1933年の創業以来90年の歴史を有し、建築家から指名を受けるなど施工技術で高い評価を得ている岩本組の全株式を取得し、2023年7月14日に子会社化した。これにより、同社が開発する高級賃貸レジデンス「THE GRANDUO」シリーズを中心に共同施工を推進することが可能となった。販売費及び一般管理費では人員増による人件費の増加が見られたほか、特別損失として投資有価証券評価損432百万円を計上した。これは2023年5月に資本提携を行ったHash DasH Holdings(株)に係るものである。
2024年3月期は大型物件の交渉長期化により業績下方修正・減益となったものの、2025年3月期には販売を見込んでいることから中長期的な成長軌道に影響はない。足元での仕入・開発状況は順調に推移しており、物件の大型化や価値向上に向けた各種取り組みも奏功しており、2025年3月期以降のさらなる成長に期待が持てる。
2. 財務状況
2024年3月期末の資産合計は、前期末比6,011百万円増の26,609百万円となった。2025年3月期に販売を見込む大型物件や順調な仕入状況を背景として、仕掛販売用不動産が4,079百万円、販売用不動産が1,806百万円増加した。仕掛販売用不動産の増加は開発用地の仕入によるものであり、営業力強化とDX推進の効果により効率的な用地仕入が推進されている。負債合計は同5,459百万円増の19,177百万円となった。用地仕入に伴い、1年内返済予定長期借入金が3,083百万円、工事未払金が387百万円、長期借入金が2,803百万円増加した一方で、前受金が775百万円減少した。純資産合計は同552百万円増の7,431百万円となった。これらの結果、自己資本比率は27.9%(前期末は33.4%)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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