グッドコムＡ、前期経常を一転59％減益に下方修正

　グッドコムアセット <3475> [東証Ｐ] が12月4日大引け後(17:10)に業績修正を発表。23年10月期の連結経常利益を従来予想の47.5億円→17.8億円(前の期は43.4億円)に62.4％下方修正し、一転して58.8％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した5-10月期(下期)の連結経常利益も従来予想の35.6億円→5.9億円(前年同期は12.3億円)に83.3％減額し、一転して51.9％減益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当社グループは、期初においては、不動産流動化事業を推進することとしており、想定どおり2023年５月に株式会社グッドコムアセット投資顧問（以下「投資顧問」といいます。）にて当該事業の許認可を取得いたしました。当該許認可取得により、新規事業として、アセットマネジメント業務によるストックビジネスの拡大のため、2023年10月までに約400億円規模の私募ファンド組成に向け、関係各所と調整を続けてまいりました。また、当該私募ファンド組成においては、23棟1,190戸の物件売却を見込んでおりました。しかしながら、金融機関との交渉によってノンリコースローン等については目途がたったものの、エクイティ投資においては、ファンド規模が大きいこと及び金利上昇局面等の投資環境の悪化等により、2023年10月末までに組成に至りませんでした。そこで、2023年10月までの売上計上を目指し、2023年９月末から、以前より売却の打診があったホールセールでの機関投資家向け１棟販売（バルク）に舵をきることといたしました。当該機関投資家数社と条件交渉を行っておりましたが、販売価格が折り合えなかったことから、10月までに23棟1,190戸相当の売上計上ができず、上記のとおり業績予想を修正いたします。　なお、当該物件については、リテールセールスでの国内外の個人投資家への販売を中心に、ホールセールは同業他社への１棟販売を強化する等、当社の多様な販売チャネルから、最良な販売先を精査し、販売を進めてまいります。　また、不動産流動化事業においては、2024年10月期中の組成を目指し、引き続き準備を進めてまいります。なお、運用規模については、投資家動向を鑑み、50億円～100億円規模を想定しております。　当社は、配当性向30％を基準に毎期配当していくことを基本方針としておりますが、今回は期ずれによる一時的な業績未達のため、期初からの配当予想を据え置き、１株当たり配当金は35 円とさせていただく予定です。※上記予想は、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因によって予想値と異なる場合があります。