ケイアイ不、今期経常を一転35％減益に下方修正、配当も56円減額

　ケイアイスター不動産 <3465> [東証Ｐ] が11月13日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比60.3％減の39.5億円に大きく落ち込んだ。
　併せて、通期の同利益を従来予想の190億円→120億円(前期は184億円)に36.8％下方修正し、一転して35.0％減益見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比5.3％減の80.4億円に減る計算になる。

　業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の236円→180円(前期は230円)に減額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比69.6％減の15.4億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の9.9％→3.3％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　前連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響により異常に需要が高まっておりましたが、当連結累計期間において需要は正常化いたしました。また、継続する物価上昇による消費者マインドの冷え込み、建築資材・外注費の高騰などが不動産需要に影響し、在庫過剰感のあるエリアが見られるようになりました。　当社グループは、在庫回転率の向上を目指す高回転経営を重視した結果、売上高は増加したものの、在庫を積極的に販売したこと等の要因により売上総利益率が予想より下回る結果となりました。　第２四半期の状況に鑑み、通期業績予想の修正を行うものであります。

　業績予想の修正に伴い、当社配当方針に基づき配当予想を行うものであります。