菊池製作、今期最終を一転赤字に下方修正

　菊池製作所 <3444> [ＪＱ] が4月28日大引け後(18:30)に業績修正を発表。20年4月期の連結最終損益を従来予想の9500万円の黒字→1億7000万円の赤字(前期は9億1700万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の連結営業損益は従来予想の3900万円の赤字→3500万円の赤字(前期は1億1400万円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した11-4月期(下期)の連結最終損益も従来予想の1億5000万円の黒字→1億1500万円の赤字(前年同期は9億0900万円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　連結業績において、連結子会社における棚卸資産の評価損の計上、ならびに持分法適用関連会社における研究開発活動の促進ならびに新型コロナウィルスの影響による販売の減少により、持分法による投資損失の増加が見込まれることとなり、その結果、経常利益は2020年２月27日に公表の予想を下回る見通しとなりました。また、連結業績ならびに個別業績において、新型コロナウィルスの影響による株式市場の低迷を受け、計画しておりました有価証券売却を取り止めることとしました。その結果、投資有価証券売却益につき計画通りの計上が見込めず、連結業績における親会社株主に帰属する当期純利益ならびに個別業績における当期純利益は予想を下回る見通しとなりました。また、個別業績においては、連結子会社ならびに持分法適用関連会社に対する関係会社貸倒引当金繰入額、関係会社債務保証損失引当金繰入額等による特別損失計上の発生が見込まれるため、個別業績における当期純利益は予想を下回る見通しとなりました。当該特別損失につき、大きな差異が生じた場合は、その内容につき開示いたします。なお、2020年４月期配当予想は、変更ありません。