稲葉製作、今期経常を一転29％増益に上方修正、配当も6円増額

　稲葉製作所 <3421> が3月15日大引け後(15:00)に決算を発表。21年7月期第2四半期累計(20年8月-21年1月)の連結経常利益は前年同期比96.0％増の14.5億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の16.6億円→27.2億円(前期は21.1億円)に63.9％上方修正し、一転して28.9％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した2-7月期(下期)の連結経常利益は前年同期比7.4％減の12.6億円に減る計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の26円→32円(前期は26円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である11-1月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の6.2億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の3.2％→6.0％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年７月期第２四半期累計期間の連結業績については、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益ともに予想を上回る結果となりました。新型コロナウイルス感染症対策の緊急事態宣言の再発出の影響などから、先行きの不透明感は残るものの、同第３四半期会計期間以降につきましても、需要は堅調に推移すると予想しております。

　　当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営政策の一つと位置付けております。利益配当政策につきましては、安定配当を維持向上させることを基本に考えており、経営体質の強化を図るための内部留保や業績等を勘案し、配当を決定しております。　2021年７月期の業績につきましては、業績予想修正の理由にありますとおり、堅調に推移しておりますことから、１株当たり６円の特別配当を実施する予定といたしました。　これにより、2021年７月期における１株当たり期末配当予想は、普通配当13円に特別配当６円を加え、合計19円となる予定です。　なお、本件につきましては2021年10月に開催予定の定時株主総会において付議する予定であります。※上記の業績予想および配当予想は、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績および配当は、今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。