セキュアヴェイルなどセキュリティー関連が活況高、マイナンバーで人気再燃

　セキュアヴェイル<3042.T>が前日のストップ高に続き一時２４９円高の１２７８円と続急騰となったほか、ネットワークバリューコンポネンツ<3394.T>やラック<3857.T>などネットセキュリティー関連株の物色人気が鮮明となっている。最近は政府機関へのサイバー攻撃が際立っているほか、民間でも電子商取引市場の拡大が加速するなか、巧妙を極めるフィッシング詐欺をはじめ、ネットバンキングを悪用した不正送金の被害などが日増しに漸増傾向をたどっている。さらに、ここにきて来年１月に開始するマイナンバー制度に関連して、「セキュリティー分野のニーズが注目され、個人の短期資金が集結して関連銘柄の人気に火をつけている」（国内準大手証券）という。マイナンバー制度においては、システム構築もさることながら、それ以上に喫緊の課題として大きなウエートを占めるのがセキュリティー関連強化に伴う特需とされている。セキュアヴェイルは官公庁からのサイバー攻撃対策関連受注で実績が豊富で今後の展開に期待が大きく、ＮＶＣは同社のネットワーク監視システムに企業からの想定を上回る需要がきているもよう。また、ラックはネットワーク監視など総合的なサービスへの展開力に強みを持ち、資本提携に伴いＫＤＤＩ<9433.T>を第２位株主に擁していることも強みとみられている。

ＮＶＣの株価は１１時３０分現在３４９５円（△９５円）
セキュアヴェイルの株価は１１時３０分現在１１８２円（△１５３円）
ラックの株価は１１時３０分現在１３０１円（△７円）



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）