１０時の注目株＝２期連続の最高益更新見込む、増配も計画――シップＨＤの新値追いに付く

　医療機器販売のシップヘルスケアホールディングスが上値を試す局面に突入。

　１１年３月期は営業利益が前期比５．３％増の６０億円、純利益予想は同１７．３％増の３７億円と２期連続で過去最高益を更新する見込み。期末一括で２４００円（前期２１５０円）への増配も計画している。

　連結ＰＥＲ７倍台、ＰＢＲ１．１倍台、予想配当利回り３．５％水準の指標面を背景に、最低投資金額６万７０００円前後は手掛けやすいだろう。

　同社では、「今期業績のけん引役となるのが、介護付き老人ホームの施設運営を行うヘルスケア事業とみている。１０年３月期の期初から老人ホームの入居者数は損益分岐点を超え、収益に結びついている（期末時点で定員１３０８名に対し、入居者数１１４０名）。将来的には、国からの認可があれば全国展開も視野に入れており、その場合には売上規模がもう一段拡大するだろう」（経営企画室）。現在は、大阪府と兵庫県に７施設を展開しているにとどまる。

　主力のトータルパックシステム事業とメディカルサプライ事業に関しては、「前期比でほぼ横ばいを予想している」（同）。主な取引先が病院であることから、景況感に左右されにくく、安定した収益を見込むことができる点に安心感がある。（岩村信太郎）



投資期間：２カ月

目標株価：９万円

損切りライン：５万５０００万円



◎注目株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社