◇ブックオフ、創業者が株式売却――投資ファンドが筆頭株主に
　ブックオフコーポレーション（3313）は24日、同社の創業者で元会長の坂本孝氏などが同社株の３割強を国内投資ファンドに売却すると発表した。譲渡は28日を予定しており、筆頭株主がファンド側に異動する。
　現在の筆頭株主は坂本氏が経営する甲府倉庫（甲府市）で、議決権ベースで12.82％を保有。坂本氏はほかにも個人名義や法人でブックオフ株を所有しており、合計で約27％になる。このうち約26％を売却する。
　株式を取得するファンドは、日本政策投資銀行などが出資するアント・ＤＢＪ投資事業有限責任組合（東京・千代田）と、アント・グローバル・パートナーズ（ケイマン諸島）の２つ。ブックオフ株の譲渡は坂本氏と坂本氏が経営する会社やその他の一部株主からも受け、両ファンドはそれぞれ議決権ベースで同数となる15.78％を取得。同率で筆頭株主に躍り出る。