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相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2023/04/21 18:15

<3299> ムゲンエステート

四季報より 業種:不動産業。

【特色】首都圏1都3県地盤、中古不動産の買い取り・再販を展開。居住用マンション、投資用不動産が柱

【増 配】再販物件は前期に大きく積み増した居住用が好伸。投資用も前期からのずれ込みや需要堅調で21年並みに反転増。資材高で遅れ出た新規の開発事業は7件(前期1件)販売し寄与始める。前半高めの採算維持、後半下降想定でも営業益回復続く。

【地方開拓】1都3県の事業モデルから地方開拓へ踏み出す。居住用マンションを買い取り再販する大阪営業所を今夏開設へ。

2023年2月14日発表。2023年12月期本決算予想は、前期比で営業利益は+21.8%の36.25億円、経常利益+23.0%の28.40億円と2期連続の増収・増益の見通し。

コロナ相場での下落で、2020年3月13日の370円、4月6日の367円と2点底をつけて短期の上昇トレンド(A)となり、6月9日に595円まで上昇して、当面のピークとなりました。ここからの下げで上昇トレンド(A)を切って、7月10日に468円まで下げて反発し、8月6日に517円まで上昇して、その後、横もみとなり、10月30日の471円の安値から11月10日に550円まで上昇しました。この550円を高値に2021年1月4日に438円まで下げて、上値をゆっくり切り下げ下値を切り上げる三角保ち合い(B)となり、この中で2022年9月28日の451円、2023年1月16日の467円と2点底をつけて上昇トレンド(C)へ転換しています。この中で4月20日に607円の高値をつけ、2020年6月9日の595円をぬいて高値更新となっています。高配当(約4%)低PBR銘柄です。

<6489> 前澤工業

四季報より 業種:機械。

【特色】上下水道用機械専業の大手。上水道と下水道が半々。官民連携を強め、官公需9割超の是正図る

【下振れ】上期末受注残343億円(前年同期283億円)に増加。下期はバルブとメンテ中心に完工伸び好採算案件も増える。だが資材高もあり営業益横ばい。24年5月期は受注堅調、販価改善にも取り組む。

【開発推進】水道管内圧力監視センサー付きバルブ開発。下水道では、国交省採択の省エネ型深層曝気技術等の実用化目指す。畜産糞尿処理によるバイオガス事業を育成。

2023年4月14日発表。2023年5月期本決算予想は、前期比で営業利益は+5.3%の32.00億円、経常利益+4.3%の33.00億円の増収・増益の見通し。

コロナ相場での下落で、2020年3月19日の265円で底打ちとなり、上昇トレンド(A)を形成。この中で2021年9月14日に834円の高値をつけ、ここをピークに短期の下降トレンド(B)へ転換し、12月21日の570円で当面の底打ちとなり、4月5日に682円まで上昇しました。570~682円のボックス相場となっていましたが、今年の1月17日の585円を安値に1年ぶりに上昇しましたので、低PBR(0.55)が上昇のポイントの1つとなっていますので、一段高が期待できるところですが、今週末は722円で終わっています。この水準ではリスクがありますので、押し目を待ってみるところです。

<8887> リベレステ

四季報より 業種:不動産業。

【特色】首都圏で分譲マンション『ベルドゥムール』展開。採算重視し市況見ながら機動的に不動産取引

【反 落】開発事業に再シフト。機能面や価格抑制訴求し分譲マンションの販売増。同業他社や投資家への売却進展。中古再生や不動産売買・仲介が堅調。が、前期の好採算の大型物件剥落し営業益反落。24年5月期は首都圏でマンション、ホテルを開発。

【売却物件】東京都墨田区のホテルは22年末完成。将来的にはファンドへの売却が視野。市況見ながら機動的に用地取得進める。

2023年4月12日発表。2023年5月期本決算予想は、前期比で営業利益は-0.4%の11.12億円、経常利益+9.3%の11.13億円の減収・増益の見通し。

コロナ相場での下落で、2020年3月13日の542円で底打ちとなり、上昇トレンド(A)となり、この中で5月13日に816円まで上昇後、8月3日に674円まで押し目を入れ、2021年4月6日に891円の高値をつけました。ここをピークに短期の下降トレンド(B)となって、12月28日に715円まで下げ、2022年3月8日の734円を2点底に下降トレンド(B)を上にぬけて、5月9日に815円の高値をつけ、6月1日に756円まで押し目を入れて横もみとなっています。この中で2023年4月3日の800円で「買転換」となり、4月20日に822円まで上昇しています。高配当(4.91%)、低PBR(0.75)で高配当狙いのジリ高、銘柄といえます。

<9470> 学研ホールディングス

四季報より 業種:情報・通信業。

【特色】学習参考書や児童書でトップ。買収で塾、教室を全国展開。高齢者・介護支援住宅、保育園も拡大

【小幅増益】柱の医療福祉は施設入居率高水準。出版は看護師向けeラーニング成長続く。塾・教室は春に新規生徒獲得で巻き返す。用紙代や水道光熱費などコスト増を期中の価格転嫁でこなし増益保つ。連続増配。

【体験学習】体験型英語学習施設『TGG』は青梅に続き、1月立川にも開業。小・中学生の学校団体利用見込む。コスト上昇を受け、介護施設の利用料見直しを順次進める。

2023年2月10日発表。2023年9月期本決算予想は、前期比で営業利益は+4.2%の67.00億円、経常利益+1.0%の70.00億円と9期連続の増収・増益の見通し。

コロナ相場での下落で、2020年3月13日の1300円(分割前5200円)で底打ちとなり、7月31日に1318円の2番底をつけて、上昇トレンド(A)へ転換しました。この上昇トレンド(A)の中で、2021年2月12日に1935円の高値をつけ、ここをピークに3月12日に1347円まで下落し、3月23日に1506円まで自律反発後、下降トレンド(B)へ移行しました。この下降トレンド(B)の中で、2022年5月26日の795円で当面の底打ちとなって反発し、11月30日の1037円、2023年2月1日の985円を2点天井にして、短期の下降トレンド(C)となり、3月20日の815円を安値に反発しているといころです。

<5481> 山陽特殊製鋼

四季報より 業種:鉄鋼。

【特色】日本製鉄子会社の特殊鋼メーカー。軸受け鋼国内トップ。19年にスウェーデン・オバコ社を買収

【増 配】数量低迷だが値上げ進展、スクラップ反落もあり一転営業増益。24年3月期は原料価格の反映時差や一過性利益剥落で前半減益。ただ数量底打ちや燃料サーチャージ浸透で通期では小幅増益。のれん償却費や一過性損益除く配当性向30%目安。

【環 境】環境ラベル『エコリーフ』取得、国内特殊鋼専業では初。本体でもエネルギーサーチャージや準サーチャージを導入。

2023年2月1日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益は+2.7%の220.00億円、経常利益+1.6%の220.00億円と2期連続の増収・増益の見通し。

コロナ相場での下落で、2020年3月13日の774円、7月31日の750円と2点底をつけて、上昇トレンドが続き、2022年1月13日に2330円の高値をつけ、3月9日に1781円まで下げて、1781~2330円のボックス相場となりました。このボックス相場の中で、10月28日の1840円を安値に11月24日に2320円まで上昇し、2023年1月5日に2043円まで押し目を入れて上放れし、2023年2月21日の2724円、3月6日の2747円と2点天井をつけて大きく下落し、4月6日に2264円まで下げて反発しています。1年間のボックス相場後の上放れですので、いったん下げても再度、上昇の期待ができます。低PER、PBRの割安株です。

配信元: みんかぶ株式コラム
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