アゼアス、今期経常を一転66％増益に上方修正、配当も13円増額

　アゼアス <3161> [東証２] が3月10日大引け後(15:30)に決算を発表。21年4月期第3四半期累計(20年5月-21年1月)の連結経常利益は前年同期比97.1％増の6.1億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の4.7億円→7.9億円(前期は4.7億円)に67.5％上方修正し、一転して66.5％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した11-4月期(下期)の連結経常利益も従来予想の1.8億円→5億円(前年同期は3億円)に2.7倍増額し、一転して67.8％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の12円→25円(前期は20円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である11-1月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の3.3億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の5.4％→11.2％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　(１) 連結業績予想の修正理由　通期連結業績の売上につきましては、新型コロナウイルス感染症による需要のほか、11月に3年ぶりに発生が確認されて以来、各地に広がり、過去最大の被害水準となった鳥インフルエンザへの対応に伴う需要の増加が主な要因となり、防護服・環境資機材事業の売上高は、これまでの予想を上回る見込みです。防護服を中心とした感染対策用資材の需給はタイトな状況が続いてきましたが、当社としては、引き続き原材料および製品在庫の確保に努め、従来からの一般産業分野に対して商品を安定的に供給するとともに、緊急の社会的需要に対応できるよう、取り組みを進めてまいりました。一方、アパレル資材事業につきましては、業界の低迷を背景に、売上高は予想を下回る見込みであり、連結売上高は、前回発表予想額に対して291百万円の増収にとどまる見込みです。利益につきましては、防護服・環境資機材事業の業績が貢献したほか、感染症拡大の環境下で、営業活動が制約を受け、営業関連の経費は減少したため、前回発表の業績予想より、営業利益で313百万円、経常利益で319百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で199百万円上回る見込みです。 (２) 個別業績予想の修正理由修正理由につきましては、(１)の連結業績予想の修正理由と同様の理由です。

　　当社は、株主への利益還元を第一として配当原資確保のための収益力を強化し、継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としております。この基本方針と、本日公表の通期業績予想を踏まえて、期末配当予想につきましては、当初予想に対して1株当たり13円を増額し、25円に修正いたします。（注）上記に記載されている業績見通し等将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。