ダイワボウ、今期経常を3％下方修正

　ダイワボウホールディングス <3107> [東証Ｐ] が3月28日大引け後(15:00)に業績修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の310億円→300億円(前期は286億円)に3.2％下方修正し、増益率が8.4％増→4.9％増に縮小する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の71億円→260億円(前期は190億円)に3.7倍上方修正し、一転して36.4％増益を見込み、一気に3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の180億円→170億円(前年同期は173億円)に5.5％減額し、一転して1.9％減益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2024年３月27日に大和紡績株式会社（以下、「大和紡績」）の株式譲渡が実行されたことに伴い連結業績への影響を改めて精査いたしました。その結果、2023年11月22日に公表いたしました2024年３月期連結業績予想では約170億円の特別損失を計上する見込みでしたが、大和紡績の株式譲渡金額が変更されたこと、および繊維事業の業績への反映期間が変わったことにより連結決算において約177億円を特別損失として計上する見込みとなりました。また、これに伴い個別決算にかかる繰延税金資産の回収可能性を改めて検討した結果、2023年11月22日の公表時に見込んでおりました約28億円の繰延税金資産を見込まないこととし、連結決算でも同様の影響があることから親会社株主に帰属する当期純利益を修正いたします。また、販売面における繊維事業を含めた直近の業績動向を踏まえ、売上高、営業利益、経常利益を修正いたします。なお、配当予想の修正はございません。※上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因により予想数値と異なることがあります。