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*16:06JST ジェーソン Research Memo(6):2024年2月期は期初予想に対して売上高は想定を若干超過
■業績動向
1. 2024年2月期の業績概要
2024年2月期の連結業績は、売上高が前期比5.6%増の28,740百万円、営業利益が同9.4%増の876百万円となった。ジェーソン<3080>が期初時点で発表した予想(売上高28,500百万円、営業利益960百万円)に対しては、売上高は尚仁沢の天然水の販売好調などにより計画超過となったが、営業利益は83百万円の下振れとなった。これは2023年2月期の業績押し下げ要因となった電気料金をはじめとしたエネルギー価格高騰は一巡したものの、第4四半期に暖冬やコロナ関連商品の販売減少があったことによる。ただし、同社では2024年2月期の業績未達はあくまで一過性による影響で、月次ベースの既存店売上高の推移をみると2023年12月に前年同月比99.1%と前年割れとなったが、2024年1月は同100.4%、2月は同101.0%とプラスへ転じており、今後は暖冬の影響も一巡することから過度に懸念する必要はないとしている。また、営業外収益や営業外費用において特段の目立った項目はなかった。さらに、特別損失として減損損失を23百万円計上した。
2024年2月期の主なトピックスとしては、1) 売上高が前期比で5.6%増となったうち、客数は同1.5%増、客単価は同3.9%増となり、ペットボトル飲料を含めた食料品を中心に売上高は順調な拡大、2) 「尚仁沢の天然水」の製造販売を手掛ける子会社の尚仁沢ビバレッジが販売本数の大幅増加により黒字化を達成し、2024年2月に累計出荷本数1,800万本を突破するなど、同社初のPB商品の販売が順調に増加、3) 上期に2店舗、下期に1店舗の合計3店舗を新規出店した一方、2店舗を閉店し、店舗数が年間で1店舗純増したことなどが挙げられる。弊社では売上高の成長力を判断するうえでは特に客数の伸び率が重要であると考えている。客単価については昨今のインフレ等による値上げが進んでいることから表面的な売上高は増収となるケースが他のディスカウントストアでも多いが、客数がマイナス成長になり、客単価の伸びだけで売上高が支えられている場合は本質的に成長できているとは言い難い。その観点では、同社の2024年2月期の客数が前年比1.5%増と成長していることは注目できるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
<HH>
1. 2024年2月期の業績概要
2024年2月期の連結業績は、売上高が前期比5.6%増の28,740百万円、営業利益が同9.4%増の876百万円となった。ジェーソン<3080>が期初時点で発表した予想(売上高28,500百万円、営業利益960百万円)に対しては、売上高は尚仁沢の天然水の販売好調などにより計画超過となったが、営業利益は83百万円の下振れとなった。これは2023年2月期の業績押し下げ要因となった電気料金をはじめとしたエネルギー価格高騰は一巡したものの、第4四半期に暖冬やコロナ関連商品の販売減少があったことによる。ただし、同社では2024年2月期の業績未達はあくまで一過性による影響で、月次ベースの既存店売上高の推移をみると2023年12月に前年同月比99.1%と前年割れとなったが、2024年1月は同100.4%、2月は同101.0%とプラスへ転じており、今後は暖冬の影響も一巡することから過度に懸念する必要はないとしている。また、営業外収益や営業外費用において特段の目立った項目はなかった。さらに、特別損失として減損損失を23百万円計上した。
2024年2月期の主なトピックスとしては、1) 売上高が前期比で5.6%増となったうち、客数は同1.5%増、客単価は同3.9%増となり、ペットボトル飲料を含めた食料品を中心に売上高は順調な拡大、2) 「尚仁沢の天然水」の製造販売を手掛ける子会社の尚仁沢ビバレッジが販売本数の大幅増加により黒字化を達成し、2024年2月に累計出荷本数1,800万本を突破するなど、同社初のPB商品の販売が順調に増加、3) 上期に2店舗、下期に1店舗の合計3店舗を新規出店した一方、2店舗を閉店し、店舗数が年間で1店舗純増したことなどが挙げられる。弊社では売上高の成長力を判断するうえでは特に客数の伸び率が重要であると考えている。客単価については昨今のインフレ等による値上げが進んでいることから表面的な売上高は増収となるケースが他のディスカウントストアでも多いが、客数がマイナス成長になり、客単価の伸びだけで売上高が支えられている場合は本質的に成長できているとは言い難い。その観点では、同社の2024年2月期の客数が前年比1.5%増と成長していることは注目できるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
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